コットンパンツの腰まわりのフィット感を高める

コットンは服地に用いられる素材の中でも、伸縮性の乏しい素材のため、運動量の多いパンツをオーダーで仕立てるときなどには、ちょっとした工夫をすることでよりよいご着用感のコットンパンツとすることができると思います。
近頃ではコットン生地そのものに、ポリウレタンやスパンデックスなど伸縮性の高い素材を混紡されたストレッチコットンも多く見かけるようになりました。
デザイン的な面では、ワンタックパンツツータックパンツなどに比べ、現在流行のノータックパンツのほうがスポーティーで高いフィット感が得られることが知られていますが、その腰まわりの帯の作り方でも差がでます。
通常腰まわりには共生地で作られるメンズパンツで3.5cm巾、レディースパンツで3cm幅程度の「腰帯」というものが付けられるのですが、これを「腰帯なし」で作られるいわゆる「帯なし」仕様で仕立てると、腰まわりが楽で高いフィット感が得られます。さらには、パンツ後ろにオーダーパンツならではのデザインで仕立てられるVカット、ウエスマンにシャツなどが滑りにくいものを使用など、さらにその着用感は高まります。
また、ベルト通し(ループ)をつけないベルトレスなどの持ち出しつきや、このベルトレスの帯巾を4~5cmとするなどして前釦を2個止めとした仕様など、異なるデザインのセレクトもオーダーコットンパンツのご選択範囲です。

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