麻・リネンの吸湿性と発散性

麻、リネンは単純に涼しいから夏を快適に過ごすことができる素材と考えてしまいがちなところがありますが、それにはそれだけの理由があります。
まず、この夏に涼しく過ごせるという麻・リネンの大きな特徴となっているものが、その吸湿性と放湿性の高いこと。吸湿性はリネンスーツなどとして着用しているときに、汗や水分をすばやく吸い取り、そしてかつ発散してくれるという性質。この吸湿性・発散性は麻・リネンだけの特徴ではありませんが、同様に夏向き素材とされるコットンやシルクよりも優れているため、リネン・麻素材は、常に肌の表面をさらっと爽やかにしてくれるという清涼感を与えてくれます。
リネンパンツなどとした場合には、とくに肌への密着度が高いためにそのリネン・麻素材の吸湿性・放湿性の恩恵を大きく受けることになります。
リネンは古代エジプトでは、Woven Moonlight(月光で織られた生地)と呼ばれ神聖な神事などにも広く用いられていた素材。
ペクチンが含まれているリネン繊維のために、リネンで作られたリネンジャケットやリネンパンツは、直接肌にふれてもチクチク感がなく、やさしくソフトな肌触り。
また、あまり知られていないことですが、コットンと同じように、中空の繊維構造をもっているために、繊維の中に含まれている空気がほどよく寒暖の調節をしてくれ、冬には暖かく衣服内を保ってくれるという特徴も併せもっています。

オーダースーツ Pitty Savile Row

カテゴリー: 麻・リネンの特徴 パーマリンク