麻・リネン

リネン・麻スーツ、リネン・麻ジャケット、リネン・麻パンツについて

リネンスーツ・ジャケット

リネン生地でサファリジャケット

| by pitty_linen | category リネンスーツ・ジャケット

学校の英語の教師に似合いそうなイメージが勝手にあるサファリジャケットの素材はリネンがいい。実際、学校の先生は必ずスーツ姿でなくとも良いらしく、体育の先生はジャージだったり、そうでなくとも軽装で教壇に立つ人も多かったような気がします。
サファリジャケットはハイカラなアイテムなため、教師の中でも英語の先生のイメージが強いのかも知れません。しかもなんとなく活動的で相手に好印象を持ってもらえそう。シックなリネンスーツならなおおしゃれ度が高いです。
基本は生成りといわれる薄いベージュボーンカラーオフホワイトで、シャツ衿で、本格的なものには肩章といわれるエポーレットが付き、なにより特徴的な胸左右、腰左右に付けられたパッチ&フラップポケット。身頃と共生地で作られたベルトが付けられており(飾りだけとなるハーフベルト、背バンドの場合も多い)、動きやすいように背中にはインバーテッドプリーツ。
シャツ衿で仕立ても軽く、裏地・パッドなども付けられないアンコン仕立てのため、羽織る感じで着ることができ、ループタイなどでタイドアップしてしまう様は抜群のセンスです^^
サファリはアフリカでする猛獣狩りのことを意味するので、素材は通気性、吸湿性の高いリネンやコットンなどが適しています。別名ブッシュコート、ブッシュジャケット。サファリジャケットと共生地パンツを組み合わせたものは、サファリスーツといいます。

オーダースーツ Pitty Savile Row

リネンスーツなど製品をお直しするときの注意点

| by pitty_linen | category 麻・リネンのライフスタイル

リネン繊維で作られたリネンスーツなどには多くのすぐれた点がありますが、長期にご着用いただくなかで、体型の変化や意匠的な部分で、若干の修正を加えたいような場合、その調整には注意が必要な場合があります。
リネンという素材は、その優れた吸湿性と通気性から夏、とくに盛夏には必須のアイテム。その生地は丈夫で、洗えば洗うほど柔らかくなり肌に優しいという性質を持ち、また雑菌の繁殖を抑える清潔感のある点でも、湿気が多く菌が繁殖しやすい梅雨から盛夏にかけて、また衣服を離れればキッチン回りに用いられる素材としても便利です。
反面、そのリネンで仕立てたジャケットリネンパンツの使い始めを考えると、一般にはそのリネン生地にはのりを含んでおり、シワになりやすいと必ずいわれるその生地質からもわかるように、伸縮性には乏しい素材。
例えば、袖丈詰めの場合、袖切羽の位置変更が必要な場合や、ジャケット胴回り、パンツウエストワタリ巾(モモ巾)など伸ばす場合に見えるミシン目のあとなど。新調後まだまもない製品の場合には、ほぼ目立たなくなりますが、時間が経過してしまっている場合や、特にパンツの裾丈を伸ばす場合などには、裾が擦れてキズになり汚れてしまった折り目等が簡単なプレスではとれず、汚れた折り目線が目立つというようなことになりがちです。
仕方ないといえば、それまでなリネン素材の性質ですが、良い品ほど丁寧に長く愛用したいものだと思います。。

オーダースーツ Pitty Savile Row

リネンのシワ感をだすシワ加工、ワッシャー加工

| by pitty_linen | category 麻・リネンのライフスタイル

リネンはシワがよりやすいものということから、ビジネスには向かないし、夏用ジャケットとして着るのにもシワ感が・・、と敬遠しがちな方も多いと思います。
実際、リネンスーツを一日着用後ハンガーにかけ、リネンスーツの様子をよく観察してみると、間違いなくしなやかさが特徴のウールで仕立てられたスーツのシワと比べ、はっきりと溝も深くシワがついてしまっているのがわかります。
ただ、このシワ感はリネンにしか出すことができない天然素材の大事な風合いのひとつ。コットンポリエステルナイロンなどにわざわざ凹凸となるシワをつけるシワ加工は、シワを強くつけた状態で染める、ポリエステルなど熱により変形する性質を利用して、シワ感を出す。ワッシャー加工は、大きなドライクリーニング機のような機械を用い、素材の凹凸感のあるシボをより高くさせ、シワ感を引き立たせる加工。
リネン生地特有の表面感を、わざわざ手をかけて他の素材で楽しむシワ加工。夏の暑い時期にはシワがあって当たり前のリネン素材を是非お楽しみいただきたいと思います。。
ショップなどでリネンに対してのシワ加工というのを見かけることがありますが、シワのよりやすいリネンにはじめからシワをつけてしまおう・・というところでしょうか。
しかし、このリネンのシワ加工は微妙で、ドライクリーニング必須。着用時にさえ寝押しでわざわざつけたシワが取れてしまいますし、アイロンなどかけたらきれいにプレスされてしまいます。
リネンは清潔感があり、着れば着るほど繊維が柔らかくなる性質を持っているので、長くご着用いただくことで、多くの風合いを楽しめます。

オーダースーツ Pitty Savile Row

黒のリネンスーツをフォーマルスーツにする

| by pitty_linen | category 麻・リネンのライフスタイル

最近のフォーマルスーツの傾向として思うことは、特別に礼服地というものにこだわらずに、お祝い事ならば光沢感のあるもの、弔事なら当然この光沢感を抑えなくてはなりませんが、程度の良いオーダーブランド服地などで作る人も増えてきたような気がします。
これがその昔なら、カシミヤドスキンドスキンといわれる微細に起毛した厚地、ふかふか感のあるフォーマルスーツ専用素材があり、それが今では比較的フラットでさらっとした生地感のタキシードクロスに変わったとはいうものの、日本的略礼服コーナーというものがありました。
このフォーマル用生地の用い方から、少しずつ崩れてきたのでしょうか・・、盛夏用にはその涼しさを追求し、そのジャケットのシルエットも肩パッドや芯地・付属を省いたアンコン仕立てというものも見かけるようになりました。
更に真夏用ということになると、ウールには透け感のある御幸毛織のシャリックや織りの粗いトロピカルポーラなど。更に素材そのものに涼感を求めることになると、黒のリネンスーツをフォーマルスーツにということになるのだと思います。
不思議なもので、盛夏用フォーマルにはリネンをご指名になる方が多く、黒無地のコットンスーツという選択肢をみないのは、コットンのカジュアル感の強さのため・・、しかしリネンも十分カジュアル素材。コットンがあまりにも身近な服地すぎ、フォーマルには雰囲気的に向かないという意識があるのかも知れません。
黒のリネンで仕立てたブラックフォーマル。ちょっと魅力的でぜいたくしても手に入れたいオーダーアイテムです^^

オーダースーツ Pitty Savile Row

目付けで選ぶリネンスーツ

| by pitty_linen | category リネンスーツ・ジャケット

オーダースーツを仕立てる際に服地には「目付け」という目安があります。これは、服地1平方メートル当たりの生地の重さのこと。一般にこの「目付け」が重いと、「生地の打ち込みが強く、目がしっかり詰まっており、重いため良い生地」ということになります。逆に薄く軽く涼しいという基準もあります。
多くのオーダースーツ生地サンプルには、生地ブランド、生地番号、織られている繊維の種類(リネンだとかコットン、ウール等)、その混紡率などが表示されていると同時に、この「目付け」も表示されています。
リネンスーツは、夏を涼しく過ごすことができるよう生地そのものが薄く粗く織られているため、リネンの目付けは1平方メートルあたり220gから270gと軽いものが多いです。ただ、軽さからだけで言えば、リネンは繊維そのものが太いため、Super120~130など、より光沢感を増すため細糸で織られたエルメネジルドゼニアカノニコなど、秋冬服地でも220g程度の目付けの生地はいくらでもあり、決して軽く薄いとはいえません。
「目付け」はあくまで同じ種類の服地の中での比較と考えると良いと思います。
あれだけ厚地で防寒用として評価の高いハリスツイードが「目付け」400g~480g、ドネガルツイードは更に厚く600g程度のものなどもあります。リネンにも、しっかりとした打ち込み、厚地の生地があり、これは別格ですが、ホーランド&シェリーのリネン生地はファッション通、垂涎の逸品です。

オーダースーツ Pitty Savile Row