麻・リネン

リネン・麻スーツ、リネン・麻ジャケット、リネン・麻パンツについて

リネンスーツ、デビューの1着目にするなら

| by pitty_linen | category リネンスーツ・ジャケット

リネンのスーツやジャケットなどというと、南米の麻薬カルテルのマフィアか、夏のリゾートで避暑する裕福な紳士をイメージしてしまいがちなところがありますが、本来リネンというものは、人の生活にとって、コットンなどと同様とても身近なもの。
いわゆるこういった上質リネンと言われるものは、繊維が長く滑らかで着用感も良いものとなるのですが、中には工事用などにも用いられる麻だってあったりします。
我々庶民が、身に付けるリネンジャケットやスーツは、それほど上質なものを求めることは難しくとも、近頃のクールビズといわれるような傾向から、さて素材を薄手のウールから、天然素材、となれば、まず筆頭に上げられるのがリネンやコットンということになります。それに加えてちょっとおしゃれさんには、これらリネンやコットン、ウール、シルクなどを絶妙な具合で配分して混織し、独特の風合いを楽しんだりするのでしょうが、暑いからリネンという単純発想の自分にとっては、そんな難しいコーディネート術は、今後にまかせることにしましょう。
私がリネンスーツのデビュー1作目として予定しているリネンは、もちろん無地ですが、グレーの上下スーツ。リネンのイメージカラーともいうべき、ベージュや、ビジネスには向いているといわれる、ネイビーや黒から、グレーのリネンって珍しいのでは・・という、個人の少ない知識から選んでみました。

ミニチェックのリネンベスト

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ミニチェックのリネンベスト

ミニチェックのリネンベスト


リネンのスーツでスリーピーススーツというオーダーがこの春先に多かったのは、やはりお仕事用スーツで多く使われるウール服地で仕立てる、英国調スーツの影響があるという印象が強いです。実は、春先のみでなく、夏になってもベストはジレパンという形で関心の高さをあらわし、ベストはスーツの下に着用する中衣、スーツのブイゾーンからのぞくだけのレイヤード的差し色アイテムから、充分主役の座をまかされるだけの存在感を示すようになりました。
いわゆるベスト中心のファッション構成というもので、ハリスツイードのような目付けも重い服地で作るツイードベストというのもその代表例ですね。
シャツだけで過ごすなんとなく寂しい感じ、もちろん暑いのはいやですが、それでも多少はファッションアイテムとしての衣服をいろんな意味で活用したいとき、ベストというところに行き当たり、そして夏シーズンには麻で仕立てたベストを忘れるわけにはいきません。去年の春夏シーズンには千鳥格子(ハウンドトゥース)が流行したということで、ベストに限らず、スーツ、スリーピーススーツのオーダーも多くいただいた年でしたが、この春夏シーズンにはミニチェックがトレンド。せっかくリネンで作るのなら、タテ・ヨコとも明るめカラフルな色使いのものが、もう少し暑くなると欲しくなるジレパン用アイテムとしておススメです。
お隣の黒のリネンベストも、素材がリネンというだけで充分な存在感を発揮してくれそうですね。。

リネンのほうがコットンよりも高い?

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コットンは、人が身につける衣類用素材の中でもっとも多く使われている天然素材。小学生のブリーフや半袖肌着にまで使われている、なじみ深いもののため、オーダーでコットンスーツやジャケット、パンツを作るというと、イメージしづらいものがあるかも知れません。コットンは安価で庶民の衣類用の素材。そのコットンも、繊維の長いものは光沢があり肌触りもなめらか。高級コットンの代名詞的な、シーアイランドコットン(海島綿)やエジプシャンコットンなどは、オーダーなどで仕立てたら10万15万は、スーツお仕立て上がり価格とされていても珍しくありません。
リネンは、リネン100%・・というだけで、もう高級服地の仲間入りをしたような気がしてしまいます。やはり、麻・リネンというと、着用時期が盛夏に限られてしまうため、ぜいたく品と考えられているのかも知れませんが、クールビズをはじめ、スーツもカジュアル化がすすんでいる現在では、春夏シーズンを迎えると同時に、リネンへの関心度は高まっており、価格も5万円を切る程度でスーツとしてのお仕立て上がり価格、麻ジャケットなら4万円以下でのお仕立てが可です。近頃ではリネンも色数がとても豊富になり、オレンジやライトブルー、パープル、織り柄も千鳥など、薄手生地が得意なイタリア製リネンは、とにかく軽く、日本の気候には最適。リネンでも春先の早い時期から着たい場合には、ホーランド&シェリーや、アイリッシュリネンなど英国製リネンが目付けも重く、しっかりとした仕立て上がりのリネンスーツやジャケットが仕上がります。

夏を前にリネンジャケットの裏仕立てを考える

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まだ、2月の肌寒い季節からリネンジャケットの心配など笑われてしまいそうですが、今どきの2月はクールビズというオーダースーツ店からはあまりうれしくないものの影響から、オーダースーツ事情は一変。その昔衣類関係の2、8。つまり、「ニッパチ」という閑散期は、関係なくなってしまいました。2月にはその後着用する春夏スーツや、秋冬スーツのセール価格のものを、そのまま引っ張って5月6月まで着用するという着方が一般的になっているため、なかなかオーダースーツ的にも需要がある時期なんです。
そのため、本来は盛夏用、真夏用の服地といったイメージのあるリネンジャケットやスーツのスタートも早く、どうせなら今年の夏はリネンでオーダーとお考えの方からのお問い合わせも、もう2月といわず、年を越したあたりから増え始めてきました。
オーダーで仕立てるリネンジャケットやスーツには、できるだけ涼しくというお考えや、リネンジャケットでもできるだけ長い期間着たいなど、ご着用のご用向きやお考えはさまざま。リネンジャケットだからといえども、秋冬用アイテムに合わせることが多い総裏仕立てという裏仕立てでお仕立ていただくことも。この総裏仕立てが夏用なのに対して、より涼しくというお仕立て方には、半裏仕立てという裏地をより少なく仕立てる方法や、広見返し、大見返しといわれる、胴裏をほとんどつけない裏仕立ての仕方などは、素材そのものが呼吸する吸湿効果、通気性をもつリネンにはおススメできる裏仕立てカスタマイズです。

安すぎたリネンジャケット

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リネン・麻といっても多くの種類があります。衣服用に用いられるものだけでも、一般にリネンと言われる亜麻(リネン)と芋麻(ラミー)。亜麻の繊維には短い・柔らかい・細いという特徴があり、同じ衣類用の麻でも、芋麻(ラミー)には、長い・太い・硬いという性質があります。この芋麻の硬い性質は、天然繊維の中で最も強いものといわれています。
仕上がり感は、これら繊維の性質を反映し、亜麻(リネン)には、ソフトでしなやか、芋麻(ラミー)にはシャリ感がありコシがあり、ジャケットやスーツとした時のその風合いもまた素材から楽しめるのがリネン・オーダージャケットの良いところかも知れません。
リネンというだけで夏限定のぜいたくなイメージがあり、いわゆる衣料品店の店頭などに定価¥3000のリネンジャケット。値段には驚きますが、そのデザインは決して悪いものではなく、ジャケットの腰ポケットに付けられたフタの形も、少し細めの巾とされており、全体にタイトフィットなシルエットも、在庫整理の目玉商品とは思えません。
手にとってみて、少しうなずけたのがそのリネン生地の硬さ・・というところでしょうか。ハリとかコシという種類のものではなく、バリバリ感のあるもの。色も良く、価格も手ごろなこの麻は、おそらく麻縄や工事材料とされることもある、マニラ麻やサイザル麻などを用い、丁寧に作られたものなのでは・・という印象のもの。
中高生の頃に着ていた麻は、こんな感触のものであったことを思い出しました。

リネンスーツをクリーニングするときの注意点

| by pitty_linen | category リネンスーツ・ジャケット

リネンとクリーニングとなると、思い浮かぶのがリネンサプライ。このリネンサプライを社名に掲げるところも多いので、業種といって良いものだと推測する。
ネットで調べてみると、リネンサプライのリネンは麻に限ったものではなく、業界的にはタオルをはじめシーツやテーブルクロスなど多くの布地を含むものとしているようですが、その布地全般を示したい言葉にリネンをもってきたのは、リネンこそ古来テーブルまわり、キッチンまわりなどに適した生地と考えられていたため。それはやはりリネンのもつ、雑菌の繁殖を防ぐという清潔素材だからだと思われます。
また、リネンサプライのサプライは供給するという意味で、これは中学生ぐらいにならった英単語にあったような気がします。つまりは、シーツやタオルなどの布地をクリーニングして繰り返し使ってもらうために供給してくれるのがリネンサプライ。
夏も終わりの今頃になると、リネンジャケットやリネンパンツのクリーニングを考えなければなりません。数回しか着ていないお気に入りのリネンアイテムも、夏は汗をかきますし、ほっておくとシミになりがち。またばい菌も心配。
特に新調したばかりのリネンには、のりが強くついているので、必ずクリーニングするのがおススメ。ただ、リネンは着用に適した素材であることには間違いないのですが、洗濯、クリーニング時などの摩擦によって、毛羽立ち、白化しやすいもののため、注意が必要。この毛羽立ち感が、シーツや衣類など直接肌に触れるもの場合には、柔らかさになるのですが、アウター的リネンスーツやジャケットには見た目にあまり好ましくありません。

ピュアリネンと言おうリネン100%

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目から鱗が落ちたとはこのことだと思った。さんざん、この春先からいまの夏シーズン真っ盛りまで、麻、つまりリネン生地と毎日顔を合わせていながら、オーダー服地では普通リネンといえば、リネン100%なところ、その言い方。
ピュアリネン・・、なんてすがすがしい響きなんだろうと思いました。来夏シーズンからはこのピュアリネンでいこうよ。
しかも、このピュアリネンは、単にリネン100%のことを表してくれるだけでなく、例えば後にスカイブルーのピュアリネン100%ジャケット。お仕事用クールビズにおススメなネイビーのピュアリネン100%ジャケットなど、そのあとにくるリネン素材としていいイメージでご案内したい商品との結びつきも頗る良い。天然ものはみんなピュアといってしまっても良さそう。
決してブレンド素材がピュアなイメージでないということではなく、コットンの良さを生かすためにリネン+コットンや、ウールのしなやかさを適度に取り入れたリネン+ウールも、若干染色性に劣るリネンをいろんな意味でカバーしてくれる。
「ピュア」といえば昭和の人はきっと、尾崎亜美の「マイピュアレディー」を思い出すだろう。小林麻美が出ていた資生堂のコマーシャルソングですね。懐かしい。

着用時のほうが涼しいリネンの気化熱効果

| by pitty_linen | category 麻・リネンの特徴

リネンで作られたスーツやジャケットなどが夏用の素材と言われるのには、リネンが秋冬用といわれる一般に厚手で目詰まりの良い生地に比べ薄手であるということのほか、その高い吸湿性を持つことによります。
もちろん、リネン素材着用時に暑い直射日光を防いでくれる、着るものが少なくなる夏シーズンに、物入れがわりにポケットのついた薄手リネンジャケットを着るという使い方も良く聞きます。
リネンスーツなどリネン素材にある吸湿性は、衣服内の湿気を外部に逃がす性質のことで、その際に生じる、いわゆる「気化熱を奪う」という作用が、リネン素材を身につけている着用者に涼しさを感じさせることになります。
この気化熱を奪うことで、涼しさを得ることは、古くから夏の昼下がりなど日常的に行われてきた、「打ち水」も同じ効果を狙ったもの。玄関や庭などに打ち水をし、その水分が蒸発するときに、周囲の熱を奪う気化熱が気温を下げてくれるもの。
また、「風呂上りには、急に体が冷えるから、風邪を引かないように・・」は、単純に風呂上りからの寒暖差に体がついていかないということよりも、身体についた水分が湯気となって蒸発することで、気化熱が奪われ体温が低下することを心配したもの。
リネン素材を着用することは、この気化熱を奪う作用を着ることで生じさせることになります。。

リネンにもあるネップ

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ネップは繊維や糸から製織される織物には避けて通ることができない、いわゆる織物の不具合なのですが、スーツ地のようなウールに出ると欠陥品、ネップツイードの代表とされるホームスパンやドネガルツイードなどの場合には、ネップという自然にできるこの不具合を大きな特徴としています。
このネップは、繊維の太さが違うことを原因として、製織するときに糸が絡まってできてしまったものなので、ネップができる経緯は欠陥でも、その自然にできたネップのもつ風合いから、素朴だとか、カントリー調だとか、手紡ぎ家内生産的なところから生まれた人の手の暖かみのある生地などと形容され、逆に好まれるところとなっています。
ただ、ホームスパンなどの場合と違い、リネンに出るネップも確かに天然素材ならではの自然な風合いを持つイメージがあるものの、あまりジャケットの目立つ位置に見えたりすると、ちょっと・・と抵抗のある人もあるかも知れません。オーダーで仕立てるリネン・麻スーツの場合には、生地の要尺に余裕のある場合には、ネップの出る場所などまで計算して作ったりもします。
ジャケットならできれば背面や、裾の目立たない位置や、見返し、縫込みなどに入れることができればまったく理想的ですね。。

リネンスーツが活躍する時期

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重衣料といわれるスーツやジャケットは、そのスーツなどに使われる生地や仕立て方によってその着用時期が大きく左右されます。実際、スーツというアイテムはクールビズ傾向な各所の要請などからくるお仕事場環境の変化から、カジュアル化がすすみ、まずネクタイをしなくても済み、夏の暑い時期にはジャケットさえ脱いでもおかまいなし・・というのが盛夏の現状です。
この重衣料を着用するのに適したシーズンと素材の関係を考えてみると、以前なら春もまだ浅い肌寒ささえ感じる時期には、梅春ものなどといわれるモヘア混素材、ビジネススーツなどでは、薄手となるために生地の耐久性を上げるためにポリエステル混となったり、それでもなお高級感を求めたい方には、Super120’sなどの細糸で織られたスーツ地でも、ハリコシも強い高級服地ということになります。
よくリネンやコットンなどのカジュアル用素材で仕立てるオーダースーツは、少しもったいない・・という声を聞くことがないわけではありませんが、やはりオーダーで仕立てるリネン服地には、アイリッシュリネンをはじめ、イタリアにはアンジェリコ社の発色良いリネン生地。スペンスブライソンホーランド&シェリーのリネンなど、オーダーで仕立てるリネンスーツジャケットは一生ご愛用いただけます。

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