夏に魅力を発揮する麻

熱い夏はもうそこまで近づいてきています。
日本で有名は麻といえば滋賀県のびわ湖近くの湖東地方。
湿気の多いこの地域では、古くから上質な麻の産地として知られています。
リネンの布は、よく見ると色合いが異なっていて、これは染色したわけではなく、
環境によって、色に微妙な違いが出てくるのです。
「生成り」と呼ばれている色です。
この生成りを生かした染め方が日本で発展しました。中白染めと言います。
リネンは繊維と繊維の間には染料がよく染み込みますが、繊維自体に硬く中の方まで色が入りにくいという特徴があります。
中日染めはあえて表面だけを染める方法です。
やっぱり夏場はリネンスーツでお洒落をしたい季節でございます。

カテゴリー: リネンスーツ・ジャケット | 夏に魅力を発揮する麻 はコメントを受け付けていません

麻が涼しいのは何故なのか?

クールビズには麻素材のジャケットやスラックスやスーツが最適だ。
それはとても涼しくお洒落だからだ。
熱伝導率に優れていて、天然素材の中でも最も涼しいと言われているのだ。
なにかしらを触った時に「ヒヤッ」とした感じを体験したことがあるでしょうか?
それはこの熱伝導率の高さが関係しているのです。
生地やモノ自体が冷たいのではなく、接触した物質の熱を奪い取る力が高いためにヒヤッと感じるのです。
綿0.54 羊毛0.37 絹0.44 麻0.63
これは代表的な素材の熱伝導率ですが、データで見ても熱伝導率の高さは分かりますね。
天然繊維の王道「麻」の涼しさの秘密をご紹介しました!

カテゴリー: 麻・リネンの特徴 | 麻が涼しいのは何故なのか? はコメントを受け付けていません

古代エジプトとリネン

麻の季節がやってこようとしていますが、古代エジプトではミイラの身体を巻くのに使われていたほど歴史は古い。
長い年月が経っているのにもかかわらず、現代で発見されても、そのまま綺麗な状態なのでとても丈夫な布であり、
ミイラの保存状態が良いので、肌との相性が合っているとも言えます。
こういわれると何か怖いイメージとなってしましますが…
古代エジプトにおいて布を巻いて保存されるいわゆるミイラ化される人は非常に地位の高い人物でした。
ですからリネンは神聖であり富の証とされていました。
こういった貴族は保存されることで、来世も生きることを約束されていた訳です。
偉い方たち以外は砂漠に掘られた穴に埋められ、簡素な供え物が置かれるだけ。

カテゴリー: 麻・リネンの特徴 | 古代エジプトとリネン はコメントを受け付けていません

ベトナムの多湿環境対策

日本の気候は多湿地域ですが、ベトナムはそれを上回る多湿環境なのですが、ではどのようにして出来るだけ快適に過ごしているのでしょうか。
ベトナムではエアコンは夢の家電であるため、自然の風を生かした湿気対策が日常になっています。
一般的は民家には通気をよくするための小さい窓があって、そこが風の出入り口となるよう、設計されています。
そして衣類を収納する順番にも気をつけているようです。
湿気は下にこもり、部屋の空気は下になるほど温度が下がっていきます。
湿気に強い麻や綿は下、真ん中にウールやポリエステル、上に湿度に敏感なシルクやカシミヤといった具合に。
そうなのです、麻や絹の約10倍の吸水性があるので、吸い取った水分を素早く外に発散してくれるので、カビなどの繁殖を抑えます。
ですからこの並びは日本の収納では実践してほしいのです。

カテゴリー: 麻・リネンのライフスタイル | ベトナムの多湿環境対策 はコメントを受け付けていません

春夏秋冬でリネンを感じるヨーロッパ

日本ではリネンというと夏素材ってイメージがあると思いますが、ヨーロッパではいつもあるものとして使われています。
ヨーロッパの農村では家ごとに麻の畑を持っていて、生活に使うリネンを手作りするほど。
女性たちが、その畑からフラックス(麻の元)を採って、糸を紡いで織っていたそう。
リネンの花が咲くのは夏の限られた時期だけで、しかも1日のうち数時間しか開花しません。
なので花が咲いている風景を見られるのはけっこう貴重なのです。
そういったカメラマンもいつ咲くか分からないので、なかなか大変なようです。
リネンが丈夫な素材である、ということは知っていますでしょうか?
さらに水に濡れると強度が約60%増すので、洗濯機で洗っても長持ちするんです。
その丈夫さによって生地が鍛えられ独特な風合い味が出てくるのです。

カテゴリー: 麻・リネンのライフスタイル | 春夏秋冬でリネンを感じるヨーロッパ はコメントを受け付けていません

リネンウォーターという麻のフレグランスアイテム

麻製品(シーツやハンカチ)などの香り付けに使われるリネンウォーターというアイテムを知っていますか?
フランスでは定番となっているフレグランスアイテム。
麻だけでなく部屋にもクッションにも幅広く使われているし、香水のようなアロマのようなモノです。
強い香りが苦手な方でも楽しめると思います。
Yシャチなどに吹きかけてアイロンを掛けると良いと思います。
だんだんと春夏物が増えてくるにしたがって麻製品の衣服やアイテムが増えてくるでしょうし、リネンウォーターなかなかお洒落なアイテム!
この春夏シーズンはリネンジャケットやリネンパンツと共にリネンウォーターもお試し下さい。

カテゴリー: 麻・リネンのライフスタイル | リネンウォーターという麻のフレグランスアイテム はコメントを受け付けていません

リネン素材に含まれるペクチンの役目

リネン素材の特徴を構成する要素として大事になってくる成分が”ペクチン”です。
これによって繊維をコーティングしているので、汚れにくくサラッとした滑らかな風合いになっています。
紡績する際にも重要な働きをします。
リネンはもともと繊維が短いので、リネンだけでは糸を紡ぐことができません。
そこで潤紡という特殊な方法で紡績するのですが、リネンからペクチンという物質が溶けて、繊維と繊維をくっつける糊のような役割を果たします。
ペクチンが表面全体を覆うことで、ハリコシやあサラッとした風合いが生まれるのです。
汚れにくく落ちやすいサラッとしているので、古代エジプトから使われ、寝具やテーブルクロスなどにも使われているというわけです。

カテゴリー: 麻・リネンの特徴 | リネン素材に含まれるペクチンの役目 はコメントを受け付けていません

希少なアンティークリネン

ひとくちに麻といっても、天然素材であるため栽培された土地によって風合いが異なります。
ヨーロッパでもかなり希少なモノとなっています。
保管の仕方などによって、いわゆる古着のような、感じを醸し出しています。
よく言えば味、悪く言えばただの古い布ですが、新品とは違ったヴィンテージならではの風合いや色柄が取り揃っているのも確かです。
手織りリネン(ホームスパン)が1番その要素が含まれていると思います。
「ホームスパン」というと柄の1種だと考える方がいると思いますが、実は「手織り」という意味も含まれていて、
家庭で麻の栽培から糸を紡ぎ織り上げる手作業。のことをいいます。
職人さんによって、極端にいえば気分によって生地の厚みや織りがいろいろ出てくるため、1反1反が異なる風合いになっています。
手織りならでは温かい風合いと土地によるヴィンテージ感を楽しめるホームスパンのアンティークリネンなかなか面白い生地。

カテゴリー: 麻・リネンの種類 | 希少なアンティークリネン はコメントを受け付けていません

リネン最高峰のスペンスブライソンを感じる

普段ウールのスーツを着て仕事をしている方はリネンやコットンで仕立てたカジュアルジャケットでお出かけしたくなるものです。
もうそろそろ春夏用スーツについて考える時期ですが、やはり毎年リネンが気になる。
英国のスペンス ブライソンのアイリッシュリネンがリネンの中では最高品質だと言われている。
アイリッシュリネンは北アイルランドで栽培・収穫され織られた最高級リネンで、英国王室御用達としても知られている。
しかし現在アイルランドでは栽培されていなく生産・紡績・織りが国際的な分業によって
フランス、ベルギー、イタリア、アイルランドなどで行われ、こういった高品質なヨーロッパ生まれのリネンをアイリッシュリネンと呼ぶことも多い。

カテゴリー: 麻・リネンの種類 | リネン最高峰のスペンスブライソンを感じる はコメントを受け付けていません

お互い補い合う混繊維コットンリネンを知る

そろそろ春夏物を意識する時期でしょうかね。
やっぱりカジュアルジャケットでは麻に惹かれますよね。
でもシワになりやすいとかそういった部分があるので敬遠されるかたもいるでしょうか。
そんな欠点を補うためにコットンを混紡した混繊維(コットンリネン)がオススメで。麻のシャリっと感を保ち涼しさを維持しながらもシワになりにくい、バランスの取れた素材なのです。
混紡率によって生地の持つ特性や見た目や触り心地が変わってくるので、生地選びの際はその辺りも拘ってみましょう!
例えば、コットンが多いとしっかりとした比較的シワが気になりにくい生地に、リネンが多いとシャリ感と丈夫で風通しが良く濡れても乾きやすい生地に。

カテゴリー: 麻・リネンのライフスタイル | お互い補い合う混繊維コットンリネンを知る はコメントを受け付けていません