ツイードスラックスには総裏仕立てもあります

毛織物の生地表面が堅めで、ゴワつき感があり丈夫で長持ちというのが、ハリスツイード、アイリッシュツイード、ドネガルツイードなどざっくりツイード服地の特徴。
カシミアのような繊細で細い糸で織られた優しい織り上がりとはまったく異なり、太めで強い糸で織られているツイードは、ジャケットやコートに適した生地といえると思うのですが、その丈夫さからまた暖かさからボトムスとしてのオーダーも多いです。
特にここ数年のツイード人気、やはりツイードランというようなイベントがその効を奏している結果か、もしくは、春夏シーズンにスラックス中心なクールビズのお仕事環境からの反動なのではないかと、オーダースーツ店の店主は考えます。
こういったゴワ付き感が特徴的なツイード服地のジャケットには、より暖かさを得るためにまた、すべりを良くするために総裏仕立てをお選びいただくことも多いのですが、スラックスにも総裏仕立てというものがあることをご存知でない方は多いと思います。
通常、オーダースラックスにはヒザ裏と呼ばれるスラックスの前身部分に、サベリといわれる布地が付けられており、ジーンズや既製のカジュアルパンツなどには少ないものですが、これがあることで、動き・摩擦の激しいひざ部分の動きをサポートし、活動しやすくしてくれるというのが役目です。
このスラックスでご指定いただくことができる総裏仕立ては、動きやすくするとともに、ハリスツイードなどで仕立てるスラックスの場合には、ご着用感を増すこともできるオプション。

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