ツイード

ツイード生地のいろいろや、ツイードジャケット、スーツなどのアイテムについて

ツイードジャケット

初めてのツイードジャケット

| by pitty | category ツイードジャケット

20代前半でツイードジャケットというのは、おじさん臭いのかも知れない。20数年前の当時、今ほど男性ファッションについての衣類を購入する場所が限られており、トレンドな若者ファッションと一線を画し、ちょっと違った大人の雰囲気を出したいと思うなら、テーラードのスーツ店とか、メンズファッション専門店の看板を掲げる、パンチパーマがよく似合うスウィングトップやブルゾンなどを売っている店しかなかったような気がする。
個人的なツイードのデビューも、そんなカスタムテーラーが店の脇に置いてあった、若干ホコリをかぶっていそうな白黒2色のツイードジャケット。その白い部分が黄ばんでしまってから以降もずいぶん捨てられずに残されていたのは、定価¥52000を半額の¥26000で購入したとは言っても、かなりフンパツした衣装購入だった記憶が強いせいかも知れない。
その白黒ジャケットは、織りはカーペットのようなループ状の織りをしているのですが、その頃はその織り柄を白黒のドット調の織物だったところから、それを千鳥格子か、バーズアイのつもりで購入したように思います。
仕立てはかなりしっかりとしており、生地も重くずっしりなツイードジャケット。はじめはほとんど着ることがなかったのですが、白黒のモノトーンはボトムスを選ばずにコーディネートでき、またところどころ不規則に入っているネップも気に入るようになり、初めてのツイードジャケットとしては、まずまずなところでした。

スポーティーなツイードジャケットにエルボーパッチ

| by pitty | category ツイードジャケット

ハリスツイードやドネガルツイードなどのツイード素材で仕立てられたジャケットがスポーティーという言葉を、子供のころファッション雑誌などに見かけると、不思議な感じがしたのを覚えている。
テーラードのジャケットなのにも関わらず、カジュアルならまだしもスポーティージャケットといわれるのは、その昔、このツイード素材を用いて仕立てたジャケットが狐狩りや鹿狩りなどのハンティング用のジャケットとして、または、銃を使ってする的当て競技、シューティング用ジャケットとして用いられていたため。
これらハンティングジャケットやシューティングジャケットのディテールとしてその機能的な役割をもつエルボーパッチ、近年では本革で作られることは少なく、その縫製上の理由から人工皮革、例えばエクセーヌなどと言われるもので付けられる。エルボーパッチはいわゆる肘当て、肩当てとなるガンパッチも同様で、銃を構えたときに銃の台座が当たる部分をガードするためのもの。
ハリスツイードをはじめとしたツイードジャケットは、紡毛糸といわれる太く短い繊維を用いて織られた紡毛織物のため、丈夫で防寒着としてのアウターの役目も十分果たしてくれるものため、スポーティーなジャケットといえば、いまだにツイードジャケットと言われる理由がある。

ツイードジャケットの腰ポケットにアウトポケット

カントリー調だとかスポーティーなジャケット、カジュアル用に・・と、ビジネスや制服向きなデザインとは少し別な使い道をされるジャケットに、定番ともいえるのがアウトポケット。ビジネス標準の四角いフタの付いたポケットは、切り込みがある切りポケットと言われるのに対して、外(アウト)に貼り付けられたという様子から、アウトポケットとかパッチポケットと言われるもの。
ツイードジャケットがカントリー調といわれるのは、ハリスツイードやドネガルツイード、アイリッシュツイードなどツイード織物が、紡毛繊維という太く短い繊維でざっくり織られた野趣あふれる織物であるということ。スポーティーは、狩猟用のハンティングジャケットやシューティングジャケットなど、その昔、貴族など上流階級に好まれたスポーツに多く用いられた丈夫な素材であったことから。
アウトポケットにも数種類の形があり、単純に貼り付けたものから、フタ付きとするもの、フタ付きで釦止めなど。また、多くは腰位置のウエストポケットのみをアウトポケットとするのですが、胸位置のチェストポケットまでをアウトとする3パッチポケットもよりカジュアル感が増し、ツイード素材とはよく合います。

ハリスツイードに定番なヘリンボーン

| by pitty | category ハリスツイード

ハリスツイードには無地やチェック柄など、素朴な風合いを生かす、あまり複雑でないどちらかといえば古典柄といえる織り柄を多く見ます。特に、その中でも好相性。ハリスツイードジャケットに限ったことではありませんが、秋冬ならドネガルツイード、春夏のコットンにも、無地に加えてなにか・・というとき、必ず目にするのがこのヘリンボーン
このヘリンボーンは日本名でいうところの「杉綾」で、その織り目が杉の葉のように見えるところから。ヘリンボーンはそのまま「ニシンの骨」と訳せます。
最もオーソドックスなハリスツイード、まず思い浮かぶのがチャコールグレーのハリスツイードジャケット。ワントーン、グレーを明るめにしたライトグレーや、茶+黒や、ブルー+黒の2色で構成されたヘリンボーンのハリスツイードジャケットというのも例年見る色柄かも知れません。
とにかく長持ちするハリスツイードは、コート代わりのアウターとしても最適なので、個人的な1着はやはり色が濃い目のチャコールグレーのジャケットですね。
目付けといわれる1平方メートル当たりの重さであらわすと、ハリスツイードはやはり重めで400gと480gの2種類。グレーのヘリンボーン柄はどちらの目付けでも用意がされているので、コート用、ジャケット用、あとは個人のお好みで軽めに着たい、防寒着としてなら、裏仕立ても合わせてオーダー時に考えてみたいところです。