ツイード

ツイード生地のいろいろや、ツイードジャケット、スーツなどのアイテムについて

ツイードにおススメデザイン

衿タブ、エルボーパッチ、ガンパッチをエクセーヌで

ツイードに限らずですが、コットンやコーデュロイ、フランネルなどのカジュアル素材で仕立てるジャケットには、衿タブ、エルボーパッチ、ガンパッチと言われる装飾性の高いデザインを選ぶのがおススメです。
これらのデザインに用いられる素材は、共生地といって、ジャケットを仕立てる生地と同じものを用いることも多いのですが、中にはエクセーヌというスエード調の人工皮革で作るとジャケットの上質感は増し、縫製上の扱いもしやすく、また色柄も豊富なため人気のオプション素材となっています。
エクセーヌ(Ecsaine)は、東レが開発・製造している人造皮革で、フェイクとはいうもののその独特の風合いから、天然素材では出せない便利な点も多く持つため、エクセーヌで仕立てたジャケットや、衿タブ等のように部分的につけられるオプションとして、オーダースーツでも多くのシーンで登場する服地となっています。
ジャケットの上衿に取り付けられる衿タブには、切替で取り付けられたり、上衿と一体となったもの、またその衿タブの形状も丸や角などいくつかの種類が。エルボーパッチは、ヒジ当てのこと、ガンパッチはツイードジャケットが狩猟用等に用いられたことから、銃を構える際に使われる肩から胸にかけての当て布。ガンフラップとも言われるものです。
これらの当て布に使われるエクセーヌ等の生地色は、ジャケットの生地色によって好きなものを選びます。

ツイードジャケットの裏仕立て

| by pitty | category ツイードジャケット

秋冬シーズンが待ち遠しく、ようやくツイードジャケットを仕立てる気分になれるほどな朝晩の涼しさがやってきました。ツイードの服地は、ハリスツイードをはじめざっくりとした織り感があり、重めで、カシミアやSuper表示される繊細でなめらかな肌触りの生地とは反対に、ジャケット内でも摩擦が大きいためと、カタメな生地の着用感から裏地は総裏仕立てにすることが多いジャケット服地。
もともとが防寒目的の作業用、アウトドアの過酷な環境にも負けないほどな丈夫な素材がウリのツイード生地なので、暖かさ重視で総裏仕立ては当たり前とお考えの方もいらっしゃるかもしれないのですが、オールシーズン向きと言われる背抜き仕立てとして、ベストやその他インナーで調整するというのも、いまどきなコーディネート方法です。
また、ツイードジャケットの裏仕立てにも、オーダージャケットならではの装飾的デザインや機能的デザイン、たとえばジャケットの見返しと裏地の境に指定色の裏地でパイピング処理を施したり、ペンポケットやタバコポケット、サイズを調整した携帯電話やスマートフォン用ポケット、裏地そのものをキュプラ裏地とする色指定などというのも、オーダーならではのカスタマイズデザインです。
ヘリンボーングレーのハリスツイードジャケットの裏地を赤、見返しとの境に挟み込むパイピングを黒なんて、ちょっとかっこ良すぎる気もします^^

ツイードスーツを山歩きなどアウトドアスポーツ用に

| by pitty | category ツイード生地

昔はいまのように丈夫なハイテク素材といわれるような便利なものがなかったので、すべて基本は天然素材。ウールやコットン、シルク、リネンなどの混紡の割合を変えたり、厚み、織り方を変えたりなどのほか、縮絨といわれる生地の組織を密にしたり、地厚にする、目付けを増やす目的に行われる加工を施し、自分が理想とする服地を作り上げるしか方法がありません。
ハリスツイードやドネガルツイードをはじめ、ツイードの多くが本来作業用、防寒目的で作られた、アウトドア向きな服地なため、その生地表面は硬く、その硬さを得るために必須のツイード川の軟水が豊富に得られる、ツイード川流域で、多くのツイード服地の産地が起こったともいえます。
カントリーツイードのなかでも、ひときわその丈夫さに定評があり、ハードな山歩きの際にも植物のとげさえ寄せつけない打ち込みの強さで守ってくれる、「ソーンプルーフ」は、カントリーマンには必須のアイテム。「ソーンプルーフ」はポーター&ハーディングという1947年にカントリースポーツ好きなジョン・ポーターとビル・ハーディングの2人によって創業されたカントリーツイードを得意とする英国のマーチャント。
本来の重めな目付けのソーンプルーフのほか、街着に適した軽めのラインもあります。

ドニゴールツイード、英国製エイブラハム・ムーン

| by pitty | category ツイード生地

毛織物の製織でも歴史のある英国のなかでも、常に名門の老舗として名を上げられるエイブラハム・ムーン(Abraham Moon&Sons)が創業したのは1837年と古く、ウール製品を中心に製造をしています。
この秋冬シーズンには、Pitty Savile Rowでも、このエイブラハム・ムーン社のツイード生地を厳選5柄新入荷させていただいております。ハリスツイードやマギー社のドネガルツイードに比べると、1平方メートルあたりの重さを基準とする目付けが400~480g程度なのに対して、350g~375gと軽く、優しい織り上がりとなっているので、より街着としてのツイードジャケットとして、また、小柄な女性向きや、ツイードジャケットのざっくりした野趣ある仕上がり感にやわらかさが欲しいオーダージャケットにおススメ。ヘリンボーンの巾も1.1cm程度と細めなため、ツイードの仕上がり感をプラスしたレディースジャケットには好相性と付け加えさせていただきます。。
ツイードといえば、ハリスツイードがまず一番の代名詞。つぎに来るのはやはりドネガルツイード(ドニゴールツイード)でしょうか。このドネガルツイードの語源ともなったドネガル川は川の水が軟水であることから、ツイード製織後の仕上げに使われる際、硬めの生地とするのにとても適していることから。