月別アーカイブ: 2014年10月

長持ちするハリスツイードジャケット

どちらかと言えば昔のように丈夫さや耐久性よりも、そのクラシックで素朴なファッション感覚と、着ていて暖かな防寒着として人気が高く、ツイードジャケットならハリスツイードとお選びいただくことが多いツイード服地だと思うのですが、丈夫にするために堅い毛質の羊毛を選んで織られ、その加工の過程においても、外衣としての工夫をされたハリスツイードは、やはりその耐久性の高さから、長持ちする素材。
長い間ご愛用いただく間に、体型の変化から寸法調整の必要があったり、またエルボーパッチを後付けしてみたり、ポケットを切りポケットからアウトポケットに変更してみたりなど、デザイン変更もしたくなります。
トラッドスーツとハリスツイードを代表とするツイード服地との相性も良く、根強い人気のあるアメリカントラディショナルモデル、アイビースーツも現代仕様に少しずつ形を変化させてはいるものの、流行を問わないもの同士。
オーダースーツ店としては、耐久素材というよりは、ジャケットのシルエット、デザイン重視な街着的トップスのひとつとしてご愛用いただきたいツイードジャケットですが、高い耐久性を持つということは、同じ3年としてもより良い状態でご着用いただくことができるということになります。

ニッカボッカをツイードでオーダーする

ニッカボッカというと、19世紀後半から20世紀前半にかけてスポーツ用、とくに上流階級の人たちが着用したゴルフ用のズボンがイメージされます。ニッカボッカのシルエットは全体にゆったりとしており、長さはヒザ下丈程度、裾にはギャザーがとられており、裾口を釦や尾錠などでしっかり固定する形は、当時の衣服としては動きやすく、機能的なデザイン。
このニッカボッカが作られる素材は、やはり暖かで丈夫という服地であることが必須の条件で、漁師の作業服として愛用されていたことから始まるハリスツイードなどのカントリーツイードは、耐久性のある羊毛、加工工程を経て作られるため、最適の素材です。
このニッカボッカは、またツイードジャケットに組み合わせるズボンとして、ちょうどこの10月に日本で行われるツイードランにも必須のアイテム。
目付けが重く、厚地で、粗い織りの生地感、堅めの手触りで仕立てる、ツイードジャケット+ニッカボッカ、ベスト。色合いは素朴、織り柄はオーソドックスなクラシックパターンが多く、ヘリンボーンやガンクラブチェック、シェパードチェック、ホームスパン等というのがその代表的なもの。丈夫な素材のため、長くご着用いただくことができるというのも、このツイード服地の良いところです。。
ハリスツイードで仕立てるニッカボッカはオーダースーツ Pitty Savile Rowで、オーダーが可です。

カントリーツイードで仕立てる破れないスラックス

ツイードジャケットに合わせるスラックスの定番は、おしゃれな人ならキャバルリーツイルやモールスキンをあげる人が多いはず。つぎにはフランネルやコーデュロイで仕立てたスラックスというのも良く合わせるコーディネートです。
ハリスツイードやカントリーツイードの有名ブランドポーター&ハーディングで織られるツイード服地はとにかく耐久性があり丈夫なもので、ハリスツイードなどをはじめとしてこれらツイード服地は、防寒用の労働着、作業着からその便利さ暖かさが高く評価され、多くの人に広まったものなので、その機能的な一面は誰もが認めるところです。
実際のところ、多くのより薄く丈夫で、軽くしかも耐久性もある素材という点のみを重視して、一番適した素材を探すとすれば、ツイード服地よりも適した服地はあると思うのですが、やはりハリスツイードをはじめ、アイリッシュツイードなど、野趣あるざっくりした風合い、クラシックな感覚を贅沢に味わえるというのが、ツイード生地の良いところなのでは・・と思います。
破れないスラックスといっても、普通のウール生地でもまず破れた経験がないのですが、強いチェビオット種の羊毛を使用し、ウールに丈夫さ堅さを加える工程を経て製織されたツイード服地で仕立てられたスラックスは、風合い、ファッション性、機能性すべてを満足させてくれる、秋冬シーズン最強のオーダースラックス。
国産高級服地から選ぶとするなら、御幸毛織のジャケット&トラウザーズがおススメです!!

要尺が悩ましいツイードジャケットにおなじみのパッチポケット

ハリスツイードなどのツイードジャケットでなくとも、カジュアルらしい雰囲気を出したいジャケットのポケットには、ビジネススーツっぽい胸ポケットハコ、腰ポケットフタ付きポケットに対して、圧倒的に人気があるのがこのパッチポケット。いわゆる貼り付けられたポケットという意味でパッチポケットと言われるのですが、切り込みを入れ中側に袋布が付けられる一般のフタ付きポケットに対して、外側に貼り付けられるという意味で、アウトポケットともいわれるもの。
本来のお仕事用として使われていた作業用、労働用アイテムとしては、道具入れなどの目的からフタがついて釦止めだったり、アコーディオンポケットのように脇・下にマチが付いており、前面にはプリーツを入れたりしてより多くのものを便利に入れることができるようになっているタイプもあるのだと思いますが、現在着用されるカントリーツイードのジャケットはなーんちゃってのため、ポケットに物を入れることはまずなく、多くのファッション誌やファッションサイトでも、アウトポケットに物を入れることはシルエットが崩れてしまうことになるため、おススメできないとしています。
オーダースーツショップ的には、このアウトポケット。とても生地の要尺が必要になるので悩ましいところなのです。あのポケットの形を見ていただくとご理解いただけると思うのですが、なかなかの大きさです。切りポケットだと、フタ程度のところが・・というところですね。。また、ハリスツイードをはじめ、カントリーツイードのジャケット用生地価格は、なかなか高価なもの。頭が痛いところです。