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コットンの染色について

コットンがあれだけ発色が良く色鮮やかなのか染色性が高い為。
そのため様々な染め方が出来ます。
糸の状態で染める先染め・布の状態で染める後染・製品化した後で行う製品染めなどあらゆる染め方が可能です。
ポリエステルなどの化学繊維は非常に高温な環境(130度以上)でないと行う事が出来ないんですが
綿の場合は50~70度程度でも染色する事が可能なんです。
ですからあれだけのカラーバリエーションが作れるという訳なんです。
こういったファッション性だけではなく、
肌触りが良くなめらかなので敏感肌の方やアトピー性皮膚炎の方や赤ちゃんにもお薦めされています。
コットンジャケットやコットンスラックスをコーディネートに取り入れてみましょう!

綿の育て方

オールシーズン活躍するコットン素材ですが、意外に綿(わた)を良く知らない方も多いでしょう。
ハイビスカスに似ていて美しい花を咲かせ、約1か月で実が割れて、コットンボールが見えます。
コットンボールが弾けた様子は「棉吹く」という秋の季語になっています。
日当たりと風通しの良い場所で、酸性土壌が苦手なので植え付け2週間前に苦土石灰で中和しておきます。
鉢植えも庭植えも土が乾いたら水をたっぷり、特に鉢植えでは水切れさせないようにします。
白いものだけでなく、茶色や緑色や青色もあります。
いろんな色のコットンボールを見てみたくなりますよね。
7月上旬から11月頃までが花と綿の鑑賞時期になっているので、ぜひお試し下さい

なぜコットンはシワができるのか?

コットン素材は糸の反発性が低い。つまり元に戻ろうとする力が弱いのでシワが付きやすいしなかなか回復しない原因なのです。麻やレーヨンも同様です。
逆にポリエステルは反発性が高いので、元に戻ろうとする力が強くシワになりにくく、回復力もあります。
ポリエステルとコットンが混紡されたジャケット生地もありますし、それぞれの繊維の特徴をマイルドにしたブレンド素材は、肌触りも生地感も風変わりで面白いですよ

モールスキンとはどんな生地?

綿糸で織られた短い起毛のある、厚手なのが特徴の生地で
見た目がモグラの皮に似ていた所からモールスキン(モグラの肌)という名称が付けられた。
1940年~1950年ことのフランスで生まれました。
ワークジャケットとして着用されていて、アメリカでいうところのデニムのように大衆に受けいていました。
とても強度が高く丈夫なのは、生地の密度などが関係しています。
高密度で裏表が起毛するような生地の織り方をしていて、この作りがブルーワーカーのワークウェアを支えていた。
ホーランド&シェリーのモールスキンコレクションが色が豊富でお薦めですよ!

綿はどのようにして日本にやってきたのか

綿素材というと、日常生活においてありふれた素材の一つだと思いますが
実は昔から馴染みのあった植物ではなかったようです。
では、どのようにして日本に綿が入ってきて、浸透するようになったのでしょうか。
綿はインドやメキシコなど、温かい地域が原産で、日本では上手く育ちませんでした。
戦国大名が外国から、火縄銃の火縄などを朝鮮や中国から仕入れていて
その過程で寒くても育つように 改良された綿を得てから、国内で栽培されるようになった。
それまでの植物の素材よりも、柔らかくて吸湿性があって染色性に優れていたから、すぐ需要が高まりました。
そして現在はジャケパンスタイルの普及によって綿ジャケットなどが活躍しているわけです。

コットンの吸湿性を知る

春夏シーズンに着用したい素材ランキングがあれば、必ずコットンはランクインするでしょう。
それほど多くの人に親しまれています。
人体は1日に約1リットルほどの水分が発散されているのですが、衣服の素材によって快適さが変わる。
コットンは吸湿性に優れ、化学繊維にくらべるとはるかに高く、通気性が良い。
またシルクはその綿よりも1.5倍程度の吸湿性を持っています。
この時期にコットンスーツを着用するべき理由です。
やはりなにを着るかによって、お仕事の進捗にも影響が出るのではないでしょうか。
ラルスミアニや国産などコットン生地は色が本当にバリエーション豊かなので、お気に入りが見つけられるはず。

静電気を防ごう!

春夏に人気の高いコットン素材ですが、驚くべき特徴があるのです。
実は静電気が起きにくいこと。
麻も同様に電気を帯びにくい性質を持っているんです。
シャツやアウターやジャケットなどウールやポリエステルよりも、コットンの方が起こりにくいですし
肌に優しいのです。
そこはやはり天然素材の最大の魅力なのではないでしょうか。
繊維の先端が丸くなっていて、触れた時に刺激が少ない感触でとても優しい。
アトピーの方やまだ肌が弱い赤ちゃんには天然素材の綿がとても活躍してくれます。

コットンジャケットは万能である

肌に優しいコットンはアトピー持ちの方にも、春夏にオシャレを楽しみたい方にもオススメの素材。
コットンジャケットと合わせるスラックスを変えれば、春夏の着こなしが抜群に広がります。
さらに肌寒い感じたり着る物に困ったり体温調節が難しい秋にもちゃんと重宝してくれます。
秋冬用の綿素材としてモールスキンのコットンがあります。
これはモグラの毛皮のように厚く目付がしっかりとしていて起毛感があって重量感がどっしりとあります。
まさに秋冬用といった印象です。
実際に手に取って頂き、手触りや発色を確認してみてほしいですね。
ポリウレタンが混紡されたストレッチコットンや起毛感のある秋冬用コットンや色鮮やかな綿素材を。

コットンスラックスを正しく洗う方法

まずやらなければいけないことは水洗いが可能かどうかの確認です。
それを確認しクリアしたら、ボタンやホックやファスナーを留め閉めます
ポケットを裏返して溜まっているゴミを丁寧に掻き出します。
コットンパンツがぴったりと入る洗濯ネット用意して、シワや型崩れを防ぎます。
ここからは洗濯のコツですね
夏場よく着用したですとか汗が気になったですとかそういった汚れと臭いが気になる場合は、つけ置き洗いです!
30℃のぬるま湯に重曹や洗剤を入れ、そのまま置いて汚れを浮かばせるようにします。
2リットルに4分の1カップが目安。
コットンの場合には色落ちしやすい可能性があるので、手洗いがやはり最も良い方法でありますね。

コットン栽培の起源はメキシコ

春夏のカジュアルスーツとして人気の高いコットン素材
その歴史は古く紀元前300年付近に古代ギリシャの王様に「インドには羊毛が生える木がある」とセレウコス1世が教えています。
もっと遡ると紀元前5000年頃にメキシコのテワカン峡谷でアメリカ栽培綿が見つかっています。
そしていま栽培されている約90%がこの綿です。
日本でコットンの栽培が始まったのは1494年の越後国で16世紀はじめから末期にかけてと言われています。
明治以降に政策により綿布の生産が強化されて、1930年代には輸出量が世界一になりましたが、両税廃止運動があって安い原料がはいるようになった。
それがきっかけとなって日本の綿花栽培は衰退していきます。
戦後、世界一になりましたが、安価はアジア産に追いやられる形となって、減少していったのです。