絵画のキャンバスとしての麻

ホテルの寝具がリネンだったり、婦人服店に行けば綺麗な染め物があるように、
私たちの日常生活の中で天然繊維である麻は欠かせない繊維であり、古来から愛されてきた素材です。
芸術の世界、特に絵画の世界でも麻は特殊な存在で、キャンバス用に選ばれてきました。
同じく天然繊維のコットンは、19世紀後半の麻が高騰したため画家の間で人気を獲得しました。
20世紀後半の画家も綿に注目し、コットンの白さなら下地で覆う必要のないことを発見しました。
しかし綿の繊維は麻より弱く、湿ったときはより弱さが目立ってしまうようで、伸ばしても元に戻るような麻と違い伸びると下には戻りません。
それに綿は、細菌の繁殖に対する耐性を備えてはいない。
こういったことから絵画のキャンパスとして麻が選ばれているのです。

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