意外と知らないリネンのこと

20度を超える日が続いて日中はじんわりと汗をかける良い陽気になってきました。
春夏向けの生地としてオーダースーツ店では麻素材は大変人気です。
リネンの生産高はヨーロッパが90%以上を占めていて、フランスが80%ベルギーが15%といったように殆どがヨーロッパ産なのです。
市販の麻アイテムを品質表示タグ等を見てみると中国と書かれていることが多いですが、これは最終加工国でその工場が集中している為。
環境保護の観点から地球に優しい自然素材として再注目されています。
栽培していく過程で大量の二酸化炭素を吸収し、大量の水を遣わずに製造されて、繊維以外にも利用できる植物だからです。

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世界最高峰の麻、アイルランド産「アイリッシュリネン」

数ある服地でアイリッシュリネンを名乗ることが出来るのは1928年に設立されたアイリッシュ・リネン・ギルドの組合メンバーのみ。
世界中のテーラー等で高い評価を得ています。
なんといっても素晴らしい光沢と絶妙な厚みによるシワ加減や手触り。
そんなアイリッシュリネンの中でもスペンスブライソンは別格なのです。
英国王室御用達であり、その時代にあった服地を提供しています。
蒸し暑い日本では独特なドライな風合いがマッチしていて、古くから夏は麻に限ると言われています。
ヨーロッパ紳士が麻スーツを着こなしている姿は格好が良いし真似したくなります。

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麻とデザインの関係性について

日本の伝統的な柄って幾つかありますが「麻の葉模様」もその1つです。
丈夫で成長が早いことから産着(赤ちゃんが初めて着る着物)の定番デザインとなっています。
元々は鎌倉時代に仏教美術のデザインとして生み出され仏像に関するデザインに用いられれていましたが、江戸時代には着物の柄として定着しました。
人気の歌舞伎役者がの葉模様の衣装を着用したことでブームとなりました。
徳川幕府の礼服として麻の裃が使われ麻布の生産が全盛期を迎えます。
中でも奈良晒は幕府の御用品指定を受け、各地の名産や名所が描かれている「日本山海名物図会」には「麻の最上は南都なり。近国よりその品数々出れども染めて色よく着て身にまとわず汗をはじく故に世に奈良晒とて重宝するなり」と評された。

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麻の最高峰と言われるコルトレイクリネン

麻は宗教改革時にエストニアやアイルランドなどにベルギー人が伝えたとされ、1887年にはリネン栽培を始める為に来日した記録残っている
そんな深い歴史があるベルギーの中でもコルトレイク周辺の地域で栽培される麻は最高峰とされている。
北西に位置する西フランダース地方にあり気候や土が栽培に適していたのでリネンと共に発展を遂げた。
ちなみにこの美しい街並みは世界遺産になっている。
リネンは栽培は3月下旬に種をまき、1m程度まで成長すると花を咲かせます。
午前中に咲かせた花は午後になると散ってしまうほど短命で、畑全体を見ても1週間で咲き終わります。
そして7月、今のタイミングで黄金に輝くフラックスを収穫しているのです。

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麻の文化

日本で綿が普及したのは江戸時代初期からで、それまでは衣類や資材など日用の布製品は主に麻で作られていました。
大衆の味方でもあり、皇族や幕府への献上品としても用いられ活躍の場は広かった。
人類史の初期から麻の使用が確認されている。
日本で最古の使用例は縄文時代初期の福島県三方町で出土した大麻製の縄だそうです。
徳川幕府の時代に麻布の生産が最盛期を迎えるのです。
終戦後になると、大麻はGHQ指導のもと麻薬取締規則により生産が厳しく制限される事となります。
その後改定や廃止があり、1948年に大麻取締法が制定され、栽培が免許制になり国内の生産が減少した。
技術の向上もあり春夏に限らず着用できる麻素材など、機能的なモノもいろいろ開発され続けています!

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麻素材を攻略しよう!

各地で梅雨の雰囲気があり何だか気分が落ち込みやすくなりますが、もうすぐで夏が来るという事です。
そうすれば麻ジャケットを着用する機会も増えるでしょう。
ですから今回は麻素材の手入れなどについて書いていきます。
まず干し方ですがスーツならハンガーに掛けて毛羽が立ってしまうのでブラシの使用は避けると良い。
みなさんシワに困っている方も多いでしょう。
1日着たら霧吹きで水分をたっぷり与えてハンガーに掛けておくだけで翌朝には問題なく着用出来ます。
ちょっとした手間を掛けることで麻素材のアイテムを綺麗に出来るんですよ。
国産にも舶来にも麻はたくさんありますので、お気に入りの色柄や重さなどチェックしてみて下さい!

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環境問題と麻

皆さんはエコバッグを持ち歩いていますか?
それとも面倒臭くて幾らか支払って袋を貰っていますか?
先日、紙ストローを包むのにプラスチック製の小袋を使用している事が話題になっていましたけど
衣服と環境問題について書いていきたいと思います。
麻は農薬いらずで少しの肥料で育つ為に、環境に優しい作物です。
世界中のどこでも栽培できるのでとても重宝されていて、特にアパレル業界と馴染みが深い。
はオーガニックと謡わなくてもオーガニックな素材なのです。
麻繊維の構造から抗菌性が高く、体の温度を適度に保つ特性は高温多湿な日本にぴったりな素材なのです。

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太古から愛されてきた麻とは一体?

日本では古代から繊維として広く使われてきた麻ですが、どのように渡来してきたのかは謎だそうです。
ただ縄文時代の早い時期には既に日本の地域にあったのは確実で、縄文人が色々な場面で使われていた事が発掘で分かっています。
出土している遺跡がいくつかあるようで、福井県三方町にある遺跡では6種類もの縄が出土している。
万葉集の中にも麻関連の歌があります。
日本人と麻の関係は物凄く深く伝統的なモノである考えることが出来ます。
やはりそこには実用的である事が一番なのではないでしょうか。
まぁお洒落のような概念があまりなく生きていくのが精いっぱいだった時代に活躍していたんだから、当たり前と言えますが。
それに加えてリネンならではの風合いはファッションに欠かせないですよね。
機能的でありファッション的にも優れているとは素晴らしい天然素材です!

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リネンアイテムに身を包んで

だんだんと暖かい時間も増えてきて春の匂いが感じられますね
もうマスクが生活のマストアイテムになってきたので、せめて服装は涼しくありたい
そんな人にはが大活躍するでしょう!
熱伝導性に優れているので天然繊維の中で最も涼しいと言われ、ドライな感触からも涼しさを存分に感じられます。
ですからクールビズにはもってこいって訳です。
耐久性も高く汚れにも強いので、ガシガシ着用しても大丈夫なのです。
麻100%だけでなくリネン混でも涼しげな要素がプラスされますので、生地を選ぶ際には素材表示にも注目してみて下さい。

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日本古来の生地「麻世妙」

これは「まよたえ」と読みます。
実は大麻で日本で古くから衣類に用いられてきて、相撲取りのしめ縄や巫女さんのお召し物もそうなのです。
神聖な場所で使用される物も案外に身近にあるんです。
多摩川も多くの大麻が採れる川という由来から来ていたり、麻布十番なんてまさにですよね。
意外と洋服関連の地名は多そうですよね。
梅雨明け間近といかもう明けたのでしょうか?
セミの鳴き声も聞こえてきますしもう夏本番まですぐそこですね!
是非リゾート地でお気に入りのリネンスーツを着て楽しんでください

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