麻とデザインの関係性について

日本の伝統的な柄って幾つかありますが「麻の葉模様」もその1つです。
丈夫で成長が早いことから産着(赤ちゃんが初めて着る着物)の定番デザインとなっています。
元々は鎌倉時代に仏教美術のデザインとして生み出され仏像に関するデザインに用いられれていましたが、江戸時代には着物の柄として定着しました。
人気の歌舞伎役者がの葉模様の衣装を着用したことでブームとなりました。
徳川幕府の礼服として麻の裃が使われ麻布の生産が全盛期を迎えます。
中でも奈良晒は幕府の御用品指定を受け、各地の名産や名所が描かれている「日本山海名物図会」には「麻の最上は南都なり。近国よりその品数々出れども染めて色よく着て身にまとわず汗をはじく故に世に奈良晒とて重宝するなり」と評された。

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麻の文化

日本で綿が普及したのは江戸時代初期からで、それまでは衣類や資材など日用の布製品は主に麻で作られていました。
大衆の味方でもあり、皇族や幕府への献上品としても用いられ活躍の場は広かった。
人類史の初期から麻の使用が確認されている。
日本で最古の使用例は縄文時代初期の福島県三方町で出土した大麻製の縄だそうです。
徳川幕府の時代に麻布の生産が最盛期を迎えるのです。
終戦後になると、大麻はGHQ指導のもと麻薬取締規則により生産が厳しく制限される事となります。
その後改定や廃止があり、1948年に大麻取締法が制定され、栽培が免許制になり国内の生産が減少した。
技術の向上もあり春夏に限らず着用できる麻素材など、機能的なモノもいろいろ開発され続けています!

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麻素材を攻略しよう!

各地で梅雨の雰囲気があり何だか気分が落ち込みやすくなりますが、もうすぐで夏が来るという事です。
そうすれば麻ジャケットを着用する機会も増えるでしょう。
ですから今回は麻素材の手入れなどについて書いていきます。
まず干し方ですがスーツならハンガーに掛けて毛羽が立ってしまうのでブラシの使用は避けると良い。
みなさんシワに困っている方も多いでしょう。
1日着たら霧吹きで水分をたっぷり与えてハンガーに掛けておくだけで翌朝には問題なく着用出来ます。
ちょっとした手間を掛けることで麻素材のアイテムを綺麗に出来るんですよ。
国産にも舶来にも麻はたくさんありますので、お気に入りの色柄や重さなどチェックしてみて下さい!

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環境問題と麻

皆さんはエコバッグを持ち歩いていますか?
それとも面倒臭くて幾らか支払って袋を貰っていますか?
先日、紙ストローを包むのにプラスチック製の小袋を使用している事が話題になっていましたけど
衣服と環境問題について書いていきたいと思います。
麻は農薬いらずで少しの肥料で育つ為に、環境に優しい作物です。
世界中のどこでも栽培できるのでとても重宝されていて、特にアパレル業界と馴染みが深い。
はオーガニックと謡わなくてもオーガニックな素材なのです。
麻繊維の構造から抗菌性が高く、体の温度を適度に保つ特性は高温多湿な日本にぴったりな素材なのです。

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太古から愛されてきた麻とは一体?

日本では古代から繊維として広く使われてきた麻ですが、どのように渡来してきたのかは謎だそうです。
ただ縄文時代の早い時期には既に日本の地域にあったのは確実で、縄文人が色々な場面で使われていた事が発掘で分かっています。
出土している遺跡がいくつかあるようで、福井県三方町にある遺跡では6種類もの縄が出土している。
万葉集の中にも麻関連の歌があります。
日本人と麻の関係は物凄く深く伝統的なモノである考えることが出来ます。
やはりそこには実用的である事が一番なのではないでしょうか。
まぁお洒落のような概念があまりなく生きていくのが精いっぱいだった時代に活躍していたんだから、当たり前と言えますが。
それに加えてリネンならではの風合いはファッションに欠かせないですよね。
機能的でありファッション的にも優れているとは素晴らしい天然素材です!

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リネンアイテムに身を包んで

だんだんと暖かい時間も増えてきて春の匂いが感じられますね
もうマスクが生活のマストアイテムになってきたので、せめて服装は涼しくありたい
そんな人にはが大活躍するでしょう!
熱伝導性に優れているので天然繊維の中で最も涼しいと言われ、ドライな感触からも涼しさを存分に感じられます。
ですからクールビズにはもってこいって訳です。
耐久性も高く汚れにも強いので、ガシガシ着用しても大丈夫なのです。
麻100%だけでなくリネン混でも涼しげな要素がプラスされますので、生地を選ぶ際には素材表示にも注目してみて下さい。

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日本古来の生地「麻世妙」

これは「まよたえ」と読みます。
実は大麻で日本で古くから衣類に用いられてきて、相撲取りのしめ縄や巫女さんのお召し物もそうなのです。
神聖な場所で使用される物も案外に身近にあるんです。
多摩川も多くの大麻が採れる川という由来から来ていたり、麻布十番なんてまさにですよね。
意外と洋服関連の地名は多そうですよね。
梅雨明け間近といかもう明けたのでしょうか?
セミの鳴き声も聞こえてきますしもう夏本番まですぐそこですね!
是非リゾート地でお気に入りのリネンスーツを着て楽しんでください

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麻が涼しい理由は?

夏になれば麻素材を着用するのは涼しげだからでしょう。
でも何故リネンが涼しいのでしょうか?
今回は科学的にデータを用いて説明していこうと思います。
接触冷感を数値化したデータを見てみると確かにそれが証明されています。
それがどんな数値なのかと言いますと、瞬時に発生する皮膚から服地への熱移動現象を表したモノで
熱が瞬間敵に多く移動するほど冷たく感じられる。
このように麻は熱伝導率に富んでいるので天然繊維の中で最も涼しいと言われ、春夏に好まれます。
また繊維自体が太いので、隙間が大きくなる結果、通気性が良いのです。

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リネンジャケットのシワ取りのコツ

涼し気な見た目とさらっとした感触が人気の春夏定番生地のリネン。
クールビズが浸透して、カジュアルジャケットとしての着用も人気があります。
着用頻度が高くなるとどうしても心配になってくるのがシワです。
もちろんにとっても皺は味の1つなのですが、程度や加減が大事ですよね。
例えばフォーマルシーンではちゃんと伸ばし、オフ日のお出かけ用だったら少しシワが残っていた方がカジュアル感が出て良い。
麻は熱に耐えられる強い素材なので基本的には、アイロンで大丈夫です。
霧吹きなどで水分を含ませてからアイロンを掛けないとシワ伸ばし効果が薄いので注意が必要です。
直接当てるとテカリの原因になってしまうのでハンカチなど布を間にして、ゆっくり一定方向に動かすのがポイント!

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コーヒー豆を入れる袋にも使われる麻

春夏素材と大変人気のあるですが、その丈夫さから様々な物に活用されています。
例えば、コーヒー豆を入れる為の麻袋です。
麻の繊維を編んで作る袋をドンゴロスといい、コーヒーま豆を入れるものはマタイと呼ばれています。
コーヒーの麻袋はいろんな国のいろんな農園のモノがあって、デザインがお洒落。
インテリアに使ったりする人も多いようです。
丈夫なだけでなく、流通量が多く手通気性があるので作物の変質を防ぎ、石油工業が発展していない地域でも作れる。
さらに麻繊維には毒性がなく安全だからといった理由で使われています。
そういった麻袋をリメイクするお店もあるようですね!

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