リネンのほうがコットンよりも高い?

コットンは、人が身につける衣類用素材の中でもっとも多く使われている天然素材。小学生のブリーフや半袖肌着にまで使われている、なじみ深いもののため、オーダーでコットンスーツやジャケット、パンツを作るというと、イメージしづらいものがあるかも知れません。コットンは安価で庶民の衣類用の素材。そのコットンも、繊維の長いものは光沢があり肌触りもなめらか。高級コットンの代名詞的な、シーアイランドコットン(海島綿)やエジプシャンコットンなどは、オーダーなどで仕立てたら10万15万は、スーツお仕立て上がり価格とされていても珍しくありません。
リネンは、リネン100%・・というだけで、もう高級服地の仲間入りをしたような気がしてしまいます。やはり、麻・リネンというと、着用時期が盛夏に限られてしまうため、ぜいたく品と考えられているのかも知れませんが、クールビズをはじめ、スーツもカジュアル化がすすんでいる現在では、春夏シーズンを迎えると同時に、リネンへの関心度は高まっており、価格も5万円を切る程度でスーツとしてのお仕立て上がり価格、麻ジャケットなら4万円以下でのお仕立てが可です。近頃ではリネンも色数がとても豊富になり、オレンジやライトブルー、パープル、織り柄も千鳥など、薄手生地が得意なイタリア製リネンは、とにかく軽く、日本の気候には最適。リネンでも春先の早い時期から着たい場合には、ホーランド&シェリーや、アイリッシュリネンなど英国製リネンが目付けも重く、しっかりとした仕立て上がりのリネンスーツやジャケットが仕上がります。

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