リネンにもあるネップ

ネップは繊維や糸から製織される織物には避けて通ることができない、いわゆる織物の不具合なのですが、スーツ地のようなウールに出ると欠陥品、ネップツイードの代表とされるホームスパンやドネガルツイードなどの場合には、ネップという自然にできるこの不具合を大きな特徴としています。
このネップは、繊維の太さが違うことを原因として、製織するときに糸が絡まってできてしまったものなので、ネップができる経緯は欠陥でも、その自然にできたネップのもつ風合いから、素朴だとか、カントリー調だとか、手紡ぎ家内生産的なところから生まれた人の手の暖かみのある生地などと形容され、逆に好まれるところとなっています。
ただ、ホームスパンなどの場合と違い、リネンに出るネップも確かに天然素材ならではの自然な風合いを持つイメージがあるものの、あまりジャケットの目立つ位置に見えたりすると、ちょっと・・と抵抗のある人もあるかも知れません。オーダーで仕立てるリネン・麻スーツの場合には、生地の要尺に余裕のある場合には、ネップの出る場所などまで計算して作ったりもします。
ジャケットならできれば背面や、裾の目立たない位置や、見返し、縫込みなどに入れることができればまったく理想的ですね。。

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