リネン最高峰のスペンスブライソンを感じる

普段ウールのスーツを着て仕事をしている方はリネンやコットンで仕立てたカジュアルジャケットでお出かけしたくなるものです。
もうそろそろ春夏用スーツについて考える時期ですが、やはり毎年リネンが気になる。
英国のスペンス ブライソンのアイリッシュリネンがリネンの中では最高品質だと言われている。
アイリッシュリネンは北アイルランドで栽培・収穫され織られた最高級リネンで、英国王室御用達としても知られている。
しかし現在アイルランドでは栽培されていなく生産・紡績・織りが国際的な分業によって
フランス、ベルギー、イタリア、アイルランドなどで行われ、こういった高品質なヨーロッパ生まれのリネンをアイリッシュリネンと呼ぶことも多い。

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お互い補い合う混繊維コットンリネンを知る

そろそろ春夏物を意識する時期でしょうかね。
やっぱりカジュアルジャケットでは麻に惹かれますよね。
でもシワになりやすいとかそういった部分があるので敬遠されるかたもいるでしょうか。
そんな欠点を補うためにコットンを混紡した混繊維(コットンリネン)がオススメで。麻のシャリっと感を保ち涼しさを維持しながらもシワになりにくい、バランスの取れた素材なのです。
混紡率によって生地の持つ特性や見た目や触り心地が変わってくるので、生地選びの際はその辺りも拘ってみましょう!
例えば、コットンが多いとしっかりとした比較的シワが気になりにくい生地に、リネンが多いとシャリ感と丈夫で風通しが良く濡れても乾きやすい生地に。

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リネンジャケットのシワを気にしない精神

夏はやっぱり外から見たときも自分も涼しくお洒落を愉しみたいので、麻素材は欠かせないですよね。
シワが気になるし………という方も多いのでは?
麻はもともとざっくりとしている生地なので、普通のウールや目付がしっかりとした生地に比べるとシワ感が強いのは確か。
しかし「シワのお洒落」であり、少しくたびれた風合いが麻ならではリラックスした印象を与える。
シワシワ過ぎても格好が悪いので、シワ感には限度を決めて、できるだけスチームアイロンなどでシワを取ったら気にしないのが1番。
そういった独特な特性を持っているので、綿やコットンと混紡されることが多いのだが、麻×シルクのリネンシルクジャケットに注目している。
麻のざっくりさとシルクの滑らかさと光沢が上品に伝わってくる生地、なんとも魅力的だ。

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サーモスタット機能を持ったリネンは四季を通じて快適な素材

リネンといえば夏素材と思われがちですが、夏はこもった熱を放射し、冬は繊維に含む空気が体温で温まり暖かく包み込んでくれる。
それは熱伝導率の高さが生むモノで、ウールの約5倍・シルクの19倍も優れている。
こういったことからヨーロッパではサーモスタット機能と呼ばれているようです。
ちなみにサーモスタットとは簡単にいうと温度調節装置。
エンジンにも家電にも付いているようなもので、設定された温度以上に達すると下がる機能が働き、設定された温度以下になると上がる機能が働くといった具合です。
春でも秋でも快適な状態にしてくれるのは、まさにサーモスタットと同じような働きがリネンにもありますよね?
快適な体温調節をしてくれることでリラックス効果が得られるので、肌着や寝具に使われてきて、多くのホテルがリネンを使っています。
リネンで心身ともに快適な状態に。

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やっぱり夏素材といえばリネンだと思わせてくれる

高温多湿でジメジメっとした日本の夏には、通気性が良く吸水性・吸湿性に優れ、汗をかいても肌に張り付かない”リネン“素材がお薦め。
綿の4倍とも言われる吸水性により、水分を吸い取り発散してくれるので雑菌の繁殖も抑えられる。
とっても清潔な素材。
生地表面にネップと呼ばれる糸の玉のようなモノが繊維に混ざっていることがあるのですが、これは麻特有の自然な味。
やっぱり夏には欠かせない素材で、着心地が良く昔から寝具やパジャパなどに使われていた理由がわかる。
「シワのなりやすさ」はたしかに気になる性質だけれど、シワのお洒落があるのは間違いない。
長時間・連日の着用は避ける・スチームアイロンで好みのシワ感に、など麻を愉しむテクニックを参考までに。

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リネンコットンやブレンド素材の混紡率に注目してみる

コットンもリネンも植物の繊維で共に吸湿性と耐久性に優れた天然の素材。
異なる2つの素材を掛け合わせることによって機能性や生地感が独特なモノになって楽しいのです。
リネンはペクチンと呼ばれる汚れをはじく成分が含まれている為、汚れが付きにくく落ちにくい。
染料で染めにくく比較的に色落ちしやすいので、発色しやすいコットンを混ぜ込むと、良さが引き立つのです。
リネンコットンは混ぜ合わせる割合によって生地感や風合いが違ってきます。
綿の割合が多ければシワが気になりにくく型崩れに強い、麻の割合が多ければ程良いシャリっと感と風通しの良さが際立ちます。
その他のブレンド素材も同様に素材の割合によって性質が微妙に変わるので、面白いポイントです。

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リネン素材の丈夫さが生む独特な風合い

天然素材のリネンは独特な上品さそして実用性に優れています。
「水分を素早く吸い取りそして発散する」といった吸水性・発散性や外に熱を逃がす特性があります。
高温多湿な日本の夏に最適な素材なのです。
そして非常に丈夫だということも忘れてはいけません。
なんと綿のおよそ2倍の強度があり、水に濡れると強度が約60%上がり、使い込まれたリネンは独特な風合いが生まれ、それが魅力となっていきます。
ベッドやテーブルなど生活用品に使われる所以です。
そしてもう1つ。
抗菌性が高いという事です。
最も汚れを落としやすい天然繊維。
神聖な場である天皇が即位される時に使われる衣服にも使われ、それは徳島の三木家だけが栽培を許されているのです。

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江戸時代以前は1年中、麻素材が大活躍

実は麻(リネン)は一年中通して着ることが出来る素材で江戸時代に木綿が入ってくるまでは一般の人々の衣服の原材料となっていました。
麻=夏専用のようなイメージになったのは着物文化の影響だと言われています。
麻素材の着物は夏専用だからです。
夏に最大の魅力を発揮するのは間違いありませんが、それだけではないのです。
傷みに強く繊維の中に含まれる空気が多く冬でも暖かいなど実際は年中通して着用可能な素材なのです。
ただ真冬に麻はちょっと抵抗があるし、日本の美しい四季を意識するのはお洒落にとって大事です。
そこでブレンド素材(混紡素材)です。
リネン×ウールのように何か足されることで秋冬でも違和感なく着用できる素材になります。
ウールが入る事によって麻のサラサラした感じがなくなり、秋冬でも抵抗がなくなると思います。
混紡素材のリネンジャケットは大変使い勝手が良く便利なのです。

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アイリッシュリネンの代名詞スペンス・ブライソンで品質の高さを感じる

細番手の糸を紡いで作った素材を総称し、アイルランド産のアイリッシュリネンは繊維が非常に細く独特な柔らかさと肌触りが特徴。
スペンス・ブライソンはアイルランドの大手メーカーで1891年に創業され、ヨーロッパ貴族から愛されてきました。
そしてこの「アイリッシュリネン」を名乗ることが出来るのは、「アイリッシュ・リネン・ギルド」と呼ばれる教会に登録されたメーカーのみ。
このような管理組織の基でアイリッシュリネンが生産されているのです。
雑菌が繁殖しにくいという衛生面的な特徴もあり、直接肌に触れるタオルやシーツなどバスルームや寝室などにも多く使われています。
それもそのはず、吸湿性や速乾性に優れているので、水回りなどいろいろな製品に加工される使い勝手の良い生地で、毎日使うタオルや衣類にはさいてきな素材でしょう。

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リネンの原料、フラックスの主要産出国

盛夏に大人気のリネン素材のスーツ、このリネンはフラックスという草から採れる麻の繊維です。
6月に1週間程しか花が咲かないとても儚い。
ロシアが最もフラックスを作っているのですが、効率や質を考慮すると、フレンチリネン(フランス)が代表的になっています。
その他にベルギーやオランダで栽培されています。
リネン素材は国際的に分業体制が整っていて、最高品質と言われるアイルランドのアイリッシュ・リネンも
フランスのフラックス畑で収穫されたモノをベルギーで繊維に加工している。
そんな良質なフラックス畑を持つフランスも、製品作りまで関わる産業は少なく、ベルギーやイタリアで行われているのです。
ちなみにリネンは農作物。
1回収穫すると土に栄養が無くなり痩せてしまうので、別の作物を育て地力が回復するのを暫く待つ必要があります。
こんなフラックスから生まれるリネン、そしてリネンスーツなのです!

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