盛夏用の夏服地に涼しいという快適さを求めるならば、素材はリネン・麻ということになり、リネン100%のリネンスーツ、リネンジャケット、リネンパンツは夏をおシャレに過ごすために必須のアイテム。
イタリア製アンジェリコのリネン、アイリッシュリネンの代名詞・スペンスブライソン、高級服地を扱うことで有名なホーランド&シェリー社にも、South Pacific Pure Linenというリネン100%のリネン素材があります。一般に盛夏用の夏リネンの目付けといわれる1m当たりの重さは軽く、アンジェリコリネンで270g、スペンスブライソンは巾があるものの220g~300g程度と軽いのに対して、ホーランド&シェリー社は310~420gまでと比較的重めのもの。それでも、吸湿性・通気性の高いリネンのポテンシャルを100%引き出す、100%リネン繊維構成は変わりません。
リネンにウールというメリノ羊毛を混紡することのメリットは、やはりウールのもつしなやかな弾力性をリネンに加えることにより、リネン100%とはまたひと味違った風合いのリネンスーツ、リネンジャケット生地とすることにあります。羊毛繊維にあるクリンプといわれるちぢれが、生地に弾力性を生み、シワになりづらくまた回復しやすいリネンウール服地としてくれます。これらリネンとのブレンド素材には、ウールのほか、吸湿性の高いシルクや、独特の風合いをもつ合繊、強度を増すためのポリエステル混など種類も多いです。
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