ヨーロッパのリネン文化

ヨーロッパには長い歴史の中でリネン文化と呼ばれる文化があり、生活に欠かせないモノなのです。
ヨーロッパではテーブルクロスやナプキンなど「テーブルリネン」と呼ばれるモノが母から娘、娘から孫へと受け継がれていく。
リネンは品格や美を象徴しているからだそうです。
現在の英国王室の正式な晩餐会やホワイトハウスなど格式高い場所にはリネンが採用されていて、フォーマルなシーンでもリネンは大活躍しています。
たくさんある天然素材の中で1番汚れが落ちやすく洗濯にも強い、洗う度に柔らかさ白さが増します。
その為に世界の一流ホテルがリネン素材をあらゆる場所に仕様しているのです。
ベッド周りにも使われていてシーツや枕カバーなど、独特な感触が心地良く疲れやストレスを解消してくれる。
そんなリネンでジャケット・スラックス・スーツをお仕立て下さい!

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リネンスーツとパナマ帽

今では驚かれると思いますが、戦前戦中の夏の大人スタイルと言えばリネンスーツにパナマ帽が定番でした。
ゴルファーの方が良く被っているの帽子ですね。
普段あまり見かけないですが、明治から昭和初期頃までは誰もが当たり前のように帽子を被っていました。
当時は低い建物が多く夏に帽子を被らなければ日射病になってしまいますし、これは英国の影響を受けたからです。
そして戦後アメリカの影響を受けて帽子を被らないスタイルになったのです。
リネンは綿等に比べると、淡い色合いなので、真っピンクや真っ青など着る事に抵抗のある男性でも、抵抗なく袖を通す事が出来ると思います。
シワが特徴ですが、最近は技術の発展でシワの目立ちにくいリネンもあります。
勿論そのシワが好きな方に存分に楽しんで頂ける生地もあります。

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ヘビーウェイトなリネンで秋のファッションを楽しむ

麻やリネンと聞くと春夏用の生地と思われるかもしれないが、
通常のリネンとは違って重い、ヘビーウェイトのリネンなら秋まで着用出来る。
秋口にリネン素材を着るという事で外しが出来て、非常にお洒落になるでしょう。
春夏でもヘビーウェイトのリネンに拘る方もいらっしゃって、
薄手で軽いリネンは着心地も楽ですが、生地のしっかり感を求めている方にはヘビーウェイトのリネンが好まれます。
生地の重さというのはバンチブック等に記されてる目付で確認する事が出来ます。
「300g/m」などと記載されていて、これ生地1mあたりの重量を指しています。
この数値が高いと重くて目が詰まっていてたくさん糸を使っている=秋冬用、数値が低いと軽い=春夏用となっています。
ちなみに現在の夏のスーツ服地と言えば「ウール」が主流ですが、戦前戦後までは夏素材と言えば「麻」と決まっていました。

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古代エジプト時代から愛されていたリネン素材

リネンと言えば盛夏用ジャケットとして定番になりましたが、
実は古代エジプトの時代から人々に好まれ衣服の素材として使われていたのです。
天然素材ですので人の肌に馴染みやすく、表面は独特なサラサラ感じがあり、水分の吸収率が良い為、サラりと快適に着られる。
リネンを使い始めてから1万年、人類最古の繊維と言われていた。
古代エジプトでは”月光で織られた生地”と呼ばれ、神を祭る行事にも使われていて、ギリシャ人やローマ人の間では質の良い純白リネンが重宝されていた。
ペクチンという繊維が含まれているので、チクチクせず柔らかいタッチなので肌に優しい。
そしてカビや菌の繁殖を抑える為、臭いも抑える事が出来る。
また夏のイメージが強いですが、繊維の中に空気をたくさん含むので、保湿性にも優れていて、寒い時は暖か。
表面が毛羽立っている起毛リネンというモノもあり、秋冬生地らしい温かみが伝わってきます。

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リネンジャケットで気になるシワについて

盛夏用ジャケットとして1着は持っておくべきリネンジャケット。
放熱性に優れていて、熱の伝導率も低く、高温多湿な日本の気候にマッチしている素材である。
リネンジャケットを持っている人・持っていない人、やはり気になるのはシワではないでしょうか。
コットンなどに比べるとシワがあって当然な素材で、それがまた良い自然な味のある雰囲気を作りだすのだが
だからと言ってシワシワ過ぎても格好が悪い、アイロンで適度にシワを取ったり
蒸気たっぷりにした浴室に、ひと晩吊るしておけばシワが伸びて、更に消臭効果もあります。
ちなみにヨーロッパなどでは、清潔感のある素材としてシーツにも使われるので
リネンというとシーツを示す場合もありますし、ホテルで寝具をしまっておく部屋をリネン室と呼ぶのはその為です。

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水撚りリネンでジャケットを仕立てる

水撚りとは糸をねじり合わせる時、糸を水の中に通した後にねじり合わせる方法です。
水に通す工程があるので水撚りと言います。
こうする事で綿糸は糸が強くなり撚りやすく、表面の細く柔らかい毛が伏せるので、なめらかな糸に仕上がります。
生糸は水の中に通す事で撚り戻りを防ぐ事が出来て、強い撚りを掛ける事が出来ます
そして撚りの強い糸はよこ糸に使われます。
水撚り加工をして作られた水撚りリネンは、通常のリネンでは得られない柔らかさや伸縮性、ドレープ性・膨らみやシャリ感があります。
また水を含んで膨らむので生地の丈夫さが増し、綺麗な糸になり通気性が増します。
リネンは特性上、水撚り加工できない素材とされてきたが、水の中で撚りを掛ける特殊な技法が出来る技法が生み出されました。
自然な伸縮が生まれ、ある方の話によれば、ジャージの素材と間違えてしまう程だそうです。
そしてシワになり難い。
あくまでもリネン素材なのでシワになってしまうのですが、一般的なリネンと比べたら格が違います。
伸縮性に優れているので、着用していてストレスを感じる事はありません。
リネンの清涼感に、伸縮性が加わって盛夏を快適にお過ごし出来ると思います。
水撚りリネンの軽量裏地で仕立てたジャケットなんて、真夏にピッタリだと思いますね。
今まで感じた事のない清涼感を味わえるのではないでしょうか。

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夏用のジャケットやワンピースはヨーロッパリネン・フレンチリネンで仕立てる

一口に麻言っても20以上の種類があるんです
リネン、ラミー、ヘンプ、ケナフ、ジュート、アバカ、サイザルなどなど
前半の2種類は良く衣類に利用されています
繊維が強い、シャリシャリ感があり通気性が良い、吸熱、発散性に優れる、上品な光沢などなど
あまり知られていない特徴が混紡性に優れているという事
他の繊維と一緒に織り交ぜても麻の特性は失われずに、むしろ違う繊維と混ざる事で新しい風合いが生まれ広い用途に使われています
リネンの中でもフランス北部で栽培された麻は上質でフレンチリネンと呼ばれています
フランス北部は涼しい気候と豊富な水に恵まれていて最上級のリネン栽培に適しているのです
ベルギーやオランダも品質の良いリネンを栽培していてヨーロッパリネンと言われフレンチリネン同様に質が良く有名です
また質の良いリネンを生産するにはかなり高度な紡績技術や経験が求められ微妙な温度や湿度の管理、染色技術も非常に難しいと言われています
長い歴史と伝統に裏打ちされら技術がフランス北部やヨーロッパの諸地域にはあるのでしょう
最上級のリネンは長く着る程にくったく柔らかく肌に馴染んでいるのが良さであります
これから暑くなる時期を快適に過ごす為のアイテム、キチンとした時もカジュアルな的にも決められる
1枚持っていると便利なジャケットです
CELC(ヨーロッパリネン連盟)という機関がある
欧州のリネンの生産や工程全ての過程の業者を集めたヨーロッパ唯一の農産業組織です
高品質なヨーロッパリネン製品に与えられる唯一の称号がマスター・オブ・リネンです
こういった組織がある事によってフレンチリネン、ヨーロッパリネンの質の高いリネンが生産されるんですね

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麻ベスト

ベストはクールビズ傾向な日本のお仕事現場的ビジネス事情を考えるときに、とても適したアイテムなのではないかと考えます。麻でできたベストならその効果はよりいっそう。また、このベストの人気がここ数年とても高く、正統派スリーピーススーツを好んでご着用になるカッチリ好きな方にも、ジレと呼んでしまえば、その雰囲気がとても伝わりやすいような、若干カジュアル向きにご着用な方にとっても、大人気なアイテムとなっています。
このベストは、チョッキ、ウエストコートなどその愛されているゆえんのためとも思われる数多くの呼ばれ方があり、日本的「チョッキ」などは、今後この呼び方しか許さないぞ!と明言してしまいたいほどな、愛すべき呼び方です。「チョッキ」はいわゆる袖がない、袖なし胴衣とその形を表現されるもので、袖がないためにとても動きやすくまた風とおりも良く、その逆に三つ揃えで着る際には、中衣として寒暖の調整もしてくれ、見た目にも立体的、重ね着・レイヤード的に優れたVゾーンを構築するために重要な役目を担ってくれます。
単品チョッキとして着る場合には、縦のラインを強調してくれるので、すっきりスマートな体型に見せてくれますし、オーダーベストといった点からおススメさせてもらえば、その選べる表生地の色数の豊富さ、裏地との組み合わせの多さは、筆舌にしがたいお楽しみポイントといえるメリット多数です。。

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ゆったりなシルエットのリネンジャケット、リネンパンツ

どうしてもタイトなシルエットのジャケットやスーツがかっこ良く見えてしまうのは、やはりそれが流行というものなのだろうと思う。ハヤリというものは、そういったもので、このタイトの兆しが見えはじめて、オーダースーツでもその傾向を追うようになってから10年近くになるかも知れません。個人的には、あの松本伊代のご主人のヒロミがなにかで言っていた「チビT」というものが、タイトな衣服を目にしたはじめてだと思う。
そういえば、カービーダンスの人はまたダンススタジオを閉めてしまったらしいですね、関係ないですが、同業のフィットネスクラブを経営しているヒロミは、身体を鍛えているのだろうかと今思った。
けっこう長いタイトスーツ傾向のトレンドは、リネンジャケットやパンツについてはどうなんだろう。その昔、草刈正雄と渡辺貞夫が夏イメージの香水、資生堂のタクティクスだったかに出ていたときのリネンパンツ(だったと思う)は、プールサイドの風にひらひらとなびくほどなゆとり感。本来なところ、リネンパンツなどの夏衣料といったものは、ステテコ、ダボシャツなどに代表されるようにゆったりあるべきなのではと思う。
世代的にはツータックパンツ、アルマーニからのソフトスーツが1着目スーツ。ジャケットだけゆったりでパンツはタイト、ジャケットはタイトでパンツはゆったりめといった、一部トレンドを取り入れたリネンジャケット、パンツというのも特にリネン素材では試してみたいところです。

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最軽量のリネンスーツの仕立て方

日中の日差しが強くなってくると、それだけで涼しく夏シーズンには定番な清涼素材となるリネン・麻で作るジャケットやスーツも、より涼しく快適に過ごすために、なにか工夫はないものか・・といったご希望・ご要望にもオーダースーツはお応えできます。
表生地の重さ・厚みというものは、品質だったり好みだったりしますので、軽めのもの薄めのもののほうが通気も良く涼しいということになりますが、ここではその他のオーダーで手を加えることがデザインについて。
ひとつは裏仕立て、もうひとつは使用裏地の種類。裏仕立てでは夏仕立てと言われる「半裏仕立て」と「広見返し・大見返し」はどちらが涼しいといったお話はたまに聞くことがあります。個人的には、「広見返し」で仕立てられたジャケットのほうが見ためのファッション性も高く、特にリネンやコットンなど優れた吸湿性・通気性をもつ素材の場合には、より効果的だと思っているのですが、「半裏仕立て」と言われる裏仕立ても、これに使用される裏地をメッシュ裏地や薄裏地とし、また「半裏仕立て」そのものも軽量仕立てとなるので、この点からも夏用仕立てといわれるゆえんです。
この夏最強、最軽量の真夏仕様のリネンスーツ、ジャケットは、アンコン仕立てに広見返しもしくは半裏仕立て、これに裏地を付けるならメッシュ裏地、袖裏もメッシュとするか、思い切って付けないで作ってしまうといった作り方が、一番のように思います。。

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