リネン産業で栄え発展した町 コルトレイク

ベルギーの都市でフランス・リールの北東25kmの場所に位置していて、人口は約190万人となっている。
起源はローマ時代にまで遡りますが、1190年に自治都市となり、主にリネンの織物産業を中心に発展していきました。
街の中心には広場、その中央には世界遺産に登録されている鐘楼があって、落ち着いた雰囲気を醸し出す町並みをサイクリングで観光するのがオススメだそう。
フラックスミュージアムにはリネンに関係するモノが展示されていて、リネン産業で栄えた町ならではでしょうか。
レイエ川地域で作られたリネンは「コルトレイク・リネン」と呼ばれ、最高品質のリネンとなります。
皆さんも知らず知らずのうちにコルトレイクのリネンを使っているのかもしれません。
そのリネンが生まれる聖地であるコルトレイクを訪れてみてはいかがでしょうか?

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リネンとラミーの違いとは

春夏になると麻製品を良く目にすると思いますが、厳密に言うとリネン=麻ではないのです。
リネンとはアマ科の一年草であるアマという植物の茎から作られる繊維の事なのですが、
日本語では植物の茎から採れるの繊維をまとめて麻と読んでいます。
しかし、どの植物を原料にしているかによってヘンプ、ジュート、ラミー、ケナフなど別のモノになりますし、
日本の品質表示で「麻」と表記出来るのはリネンとラミーの2種類だけなのです。
ラミーの原料は高温多湿な東南アジアなどで栽培される多年草、リネンの原料は比較的涼しい北ヨーロッパなどで栽培される1年草なので同じ「麻」でも対照的ですね。
生産条件が厳しいと言われるリネンですが、リネンに素晴らしい魅力があるからこそ長い間使われて愛されているのでしょう。

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シャンブレーの麻素材はシャツとの相性抜群

猛暑が続きますと天然素材である麻スーツの有り難みが一層強くなりますね。
肌に密着しているシャツも涼しさを追求する上で大事になってきますが、そこで麻シャツの登場です。
綿のシャツは生地の目が詰まっていて、シャツの中に溜まった熱を逃がす事が出来ず、湿度が高いままになっている。
麻のシャツは生地の目が粗いので通気性が良く、少し風が吹くだけで、効率良く熱を逃がし湿気を取ってくれるのです。
そういった機能的な所とザックリとした生地感で、体感だけでなく見た目の涼しさもありますね。
シャンブレー(縦糸と横糸にそれぞれ違う色の糸を使って織られたモノ)の麻は生地の質感が豊かになり、麻素材に相性の良い織り方なんです。
そして繰り返し洗濯しても色落ちしにくくなる効果もあるので、シャツ素材としてはピッタリでしょう。

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トレンドのチェック柄が豊富なリネン混・ロロピアーナのサマータイム

夏に着るカジュアルジャケットにオススメな生地はロロピアーナのサマータイムです。
トレンドのチェック柄の色柄が豊富で、素材はウール・リネン・シルクの3つの素材が混紡しています。
いくつかバリエーションはあり、定番はウール70%でリネンとシルクが半々の生地です。
ウールの割合が大きいのですが、混紡率以上に見た目のリネン感が強く、涼しさが表現され、シルクによるエレガントさも感じるジャケット素材となっています。
珍しい風合いのジャケットになりますので、見て着て楽しい、そんなカジュアルジャケットになるでしょう。

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リネン素材の魅力を体感するにはスラックスで

日本のジメジメした夏に見た目も着心地も清涼感のあるリネンは大変人気な素材です。
しゃりっとサラッとしていて水分をすばやく吸い取り発散させる事で、肌触りだけでなく素材そのもので涼しい特性を持っています。
そして天然素材の中でも汚れが落ちやすくて、水に濡れても強さを保つ事が出来て、ハードに着用しても安心。
カジュアルジャケットとしてリネンジャケットはオーダーでも人気ですが、リネンスラックスも非常に魅力的です
スラックスは基本的に裏地が膝裏までしかないため、表地であるリネンの肌触りがより良く実感出来ます。
リネン特有のシワが気になるという方はウールリネン素材がオススメで、ウールが入るとシワが緩和されます。

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リネンスーツとリネンパジャマで昼夜涼しく快適に

梅雨になって蒸し暑くなり、夜も寝苦しくなって、日中疲れきった体を休ませる為に、しっかり睡眠を取らなければいけません。
肌に密着する寝間着は重要で吸湿性や速乾性に優れているリネンは快眠をしっかりサポートしてくれます。
リネンはなんとコットンの4倍の吸水性がありますし、天然繊維の中で最も強度があり丈夫な繊維なので耐久性も高いのです。
人は体温調節の為に睡眠中にコップ1杯分の汗をかいていると言われていて、それにはリネンの特性がマッチしている。
日中はリネンスーツ、睡眠時にリネンパジャマで蒸し暑い夏を少しでも快適に過ごしましょう!

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真正のアイリッシュリネン

リネンの中でも最高級の品質なのがアイルランド産のアイリッシュリネンでしょう。
しかし真正のアイリッシュリネンはビンテージ物か糸しか現在は存在せず、
アイルランドではリネン草の栽培も紡績もほとんど行われていなく、厳密には防錆の技術の事なのです。
オイルショックがあり、高級品を買い控える風潮が蔓延し、北アイルランドのリネン紡績工場は衰退していき、80年代始めにはリネンの紡績は全く行われなくなっていた。
これ以前の”アイリッシュリネン”で仕立てたジャケットやスラックスは珍しいですね。
夏に向けて仕立てても良し、アイリッシュリネンの風合いはしっかりしているのでオールシーズンで着用出来ます。

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リネンの実から取れるオイル

リネンの歴史は古く紀元前の古代エジプト時代には使われていて、古代ギリシャ・ローマ時代にはありました。
夏は涼しく、冬は暖かい万能生地なのです。
そのリネンの実から取れるオイルも色々な所で使われているのです。
体内では作る事が出来ない良質な脂肪酸や色んな栄養素が含まれているのでサプリメントにも用いられています。
フランスでは一家に一瓶と言われています。
芸術の世界でも重宝されて、化学薬品が登場する19世紀以前は画家が鉱物や植物を潰したモノに油を混ぜて描いていました。
このようなモノで描かれた油絵は長い年月が経っても変わらず、化学薬品の油絵はどのようになるでしょうか……。
リネンは万能なのです!

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アイリッシュリネンの始まりはアイルランド

リネンの中でもアイリッシュリネンは
最高品質としてメジャーです。
夏の定番生地ですが、アイリッシュリネンの風合いは
オールシーズンで着用出来るほどしっかりしています。
宗教改革の時代にアイルランドでリネン作りが盛んになったのです。
ベルギー北部に住んでいたリネンに携わっている人々が
新教徒に住む場所を奪われてしまい、アイルランドに
移民した事がキッカケ。
その後にアイルランドで上質なリネンが作られるようになりました。
戦争があり、アメリカが国内でコットンを生産出来なくなった時に、
コットンの代替品としてアイルランドから大量にリネンを輸入しました。
品質が非常に良かったアイリッシュリネンはアメリがで受け、
そこから世界各国へとメジャーになったのです。

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ヨーロッパのリネン文化

ヨーロッパには長い歴史の中でリネン文化と呼ばれる文化があり、生活に欠かせないモノなのです。
ヨーロッパではテーブルクロスやナプキンなど「テーブルリネン」と呼ばれるモノが母から娘、娘から孫へと受け継がれていく。
リネンは品格や美を象徴しているからだそうです。
現在の英国王室の正式な晩餐会やホワイトハウスなど格式高い場所にはリネンが採用されていて、フォーマルなシーンでもリネンは大活躍しています。
たくさんある天然素材の中で1番汚れが落ちやすく洗濯にも強い、洗う度に柔らかさ白さが増します。
その為に世界の一流ホテルがリネン素材をあらゆる場所に仕様しているのです。
ベッド周りにも使われていてシーツや枕カバーなど、独特な感触が心地良く疲れやストレスを解消してくれる。
そんなリネンでジャケット・スラックス・スーツをお仕立て下さい!

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