リネン・麻の舶来ブランド

リネンや麻にももちろん品質があり、イタリア製やアイルランド製など舶来のものだから高級、品質が高いということには必ずしもなりませんが、日本に輸入されてくる価値があるリネン生地という意味では、優良生地であることが多いです。
ただ、大量に製造されるプレタのリネン服地。それはスーツ、ジャケット、スラックスなどにも共通していえることだと思うのですが、ロットで安い単価で仕入れられ、国内で流通するものである以上、一定品質のものであることは間違いありませんが、やはり見極める目は必要かも知れません。
オーダーで仕立てられるリネンスーツや、リネンジャケットリネンパンツなどに用いられるリネン服地は、リネン繊維の中でも長繊維となるものを、温水でウェットスパンすることで、そのリネン繊維に柔らかさと光沢を加えられるという工程を経たもの。衣服に多く用いられる亜麻(リネン)で作られるとは限りませんが、産業用資材や、インテリア用の麻素材には、太く短い繊維ばかりを集め比較的コストをかけず紡績することができるドライスパンで作られたリネン素材が使われます。
オーダーで仕立てるテーラードの衣服に用いられる、リネン・麻の舶来ブランドとしてまず挙げられるのは、イタリアブランドなら北イタリア・ビエラ地方に本拠をもつ、アンジェリコのリネン、世界でも最高の品質と定評のあるアイリッシュリネンなら、アイリッシュリネンギルドにも名を連ねるスペンス・ブライソンが有名です。

オーダースーツ Pitty Savile Row

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