リネンのシワ感をだすシワ加工、ワッシャー加工

リネンはシワがよりやすいものということから、ビジネスには向かないし、夏用ジャケットとして着るのにもシワ感が・・、と敬遠しがちな方も多いと思います。
実際、リネンスーツを一日着用後ハンガーにかけ、リネンスーツの様子をよく観察してみると、間違いなくしなやかさが特徴のウールで仕立てられたスーツのシワと比べ、はっきりと溝も深くシワがついてしまっているのがわかります。
ただ、このシワ感はリネンにしか出すことができない天然素材の大事な風合いのひとつ。コットンポリエステルナイロンなどにわざわざ凹凸となるシワをつけるシワ加工は、シワを強くつけた状態で染める、ポリエステルなど熱により変形する性質を利用して、シワ感を出す。ワッシャー加工は、大きなドライクリーニング機のような機械を用い、素材の凹凸感のあるシボをより高くさせ、シワ感を引き立たせる加工。
リネン生地特有の表面感を、わざわざ手をかけて他の素材で楽しむシワ加工。夏の暑い時期にはシワがあって当たり前のリネン素材を是非お楽しみいただきたいと思います。。
ショップなどでリネンに対してのシワ加工というのを見かけることがありますが、シワのよりやすいリネンにはじめからシワをつけてしまおう・・というところでしょうか。
しかし、このリネンのシワ加工は微妙で、ドライクリーニング必須。着用時にさえ寝押しでわざわざつけたシワが取れてしまいますし、アイロンなどかけたらきれいにプレスされてしまいます。
リネンは清潔感があり、着れば着るほど繊維が柔らかくなる性質を持っているので、長くご着用いただくことで、多くの風合いを楽しめます。

オーダースーツ Pitty Savile Row

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