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コットンにウールを混紡したコットンウール

コットンにウールを混紡することで得られる効果。コットンにウールを混紡するのか、ウールにコットンを混紡するのか、どちらでも同じことなのですが、いまの春夏シーズンにはどうしてもコットン中心に考えてしまいますね。
そもそもブレンド素材(混紡素材)といったものは、コットンやリネン、ウール、シルク、ビジネススーツではよくあるウールとポリエステルとの混紡といったものも含め、それぞれの長所を生かし、より着用の用途に合わせた素材を作るといったコンセプト。コットン100%で織られた素材で仕立てられたコットンジャケットやスーツといったものは、どうしてもシワになりやすく、見た目にもカジュアル感の強いアイテムとなってしまいがちなのですが、このコットン素材にウールを混ぜることで、シワにも強くその回復力もよく、しなやかなウールのメリットを取り入れたコットンウールとすることができます。
これから盛夏を迎えようという時期に、せっかくのコットンにウールを混ぜてしまったらなんとなく暑くなってしまうのでは・・、とお考えの方もいるかも知れないのですがそんなことはありません。
羊毛・ウールが衣服として適した素材であることは、暖かさという1点のみでなく、シワになりづらく回復力のあるしなかやかさや、染色性、難燃性に加え、通気性、吸湿性といったものも、他の天然素材にまったく劣らない特徴としてあげられるものとなります。

お仕事用のテイストで着るコットンスーツ

コットンが夏用のカジュアル素材という感覚はもう捨てなければなりません。もちろんコットン素材の優れた性質である通気の良さや吸湿性の高さというものは、間違いなく春夏向き素材であるのですが、反面、寒い時期には衣服内の温度を暖かく保ってくれるという特徴ももっており、いまのこのクールビズに入ろうかという6月の時期に上げる話題でもないのですが、秋冬シーズンの暖冬傾向といった全世界的気象傾向より、コットンは春夏はもちろん、秋冬シーズンにも着ることができるオールシーズン的アイテム。
あまり知られていないところですが、起毛感、毛羽立ち感を強く出した、コーデュロイはコットンで作られており、これは秋冬向き、またベルベットもコットンベルベットといったものがあり、これも秋冬シーズン向けと考えられている服地となります。
コットンのシーズン分けはやはり、その厚さ、目付(生地の重さ)、毛羽立ち感といったところでしょうか。また、クールビズ傾向のみでなく、お仕事環境そのもの、またスーツといったアイテムそのものにもカジュアル傾向があることから、コットンといった気軽に着ることができとても丈夫な素材によりスポットが当てられている現在状況。
スーツの形をしていればすでにお仕事用といっても良いほどな春夏シーズン。テーラード仕立て、高品質のブランドコットン生地使用、色めもダークトーンなネイビー、グレーならどこにお出かけいただいても間違いのないお仕事テイストなコットンスーツ、ジャケットです。