ジニョーネという比較的新しいイタリアのファブリックメーカーに、コットンで織られたそれぞれ異なる2枚の生地を、リバーシブルという両面使い用とした、少し変わった生地を見つけました。素材もコットンということで、織り柄はファンシーなものが多く、グレンチェックはハウンドトゥースやストライプ柄なども、それぞれの柄を構成する色はカラフルなもの。2枚の織り柄のコットン生地を、表裏に貼りあわせたような作り方になっているためか、生地は重めで、1平方メートルあたり300g程度。
スーツやスラックスがどのように作られているか、つまり、どの部分でリバーシブルの効果のある仕立て方をできるかということを、考え出すとなかなか楽しいです。
単純にパンツならよくあるのが、ダブルにすることで、その折り返し(カフス)部分が、表生地と異なるものを、裏側で出すなど、裾巾細めでロールアップ感覚ではいてしまうというのも簡単ですが、効果が高そうです。
ジャケットなら左右逆に作ってしまうというのも、ひとつの方法で、普通なら別生地を取り寄せて仕立てる必要があるため、生地代が高くなってしまうところですが、裏表使える1枚の生地で上手に無駄なく裁断できます。ここまで、大きなデザイン変化はなくとも、アウトポケットやポケットのフタをひっくり返して別柄や、裏仕立てを背抜き仕立てや、広見返しとすることで、表生地・裏生地の柄違いを楽しむなど。
オーダースーツ Pitty Savile Row
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