月別アーカイブ: 2015年7月

5月10日はコットンの日、春にはコットンリネンジャケットがおススメ

「コッ(5)トン(10)」の語呂合せと、コットンがが夏用素材として良く使われ、
その時期にデパートなど店頭販売の最前期を迎えるため
日本紡績協会が1995年7月10日に制定したコットンの日
人とコットンの付き合いは長く、メキシコの渓谷からは紀元前5000年の綿花が
パキスタンの河では紀元前3000年の綿布の切れ端が発掘されている。
日本には799年に漂着した崑崙人によって伝来したそうだ。
綿栽培の最前期は明治で全国に10万haも栽培面積があったが、
第二次世界大戦後は、安くて繊維が長い肌触りの良い輸入綿に押されて、徐々に綿の栽培は消滅していった。
しかしコットン製品は、現在の日本における消費量の40%を占めており私達の生活になくてはならないモノになっています。
蒸し暑い汗ばむ夏には、通気性・吸湿性の良いコットンは最高である。
春ジャケットはリネンにコットンを混ぜた綿麻と呼ばれる素材の方が、ハリがあり、シワが付きにくいのでおススメです。
麻だけの素材はどうしてもシワになりやすいのですが、綿と混ぜる事でシワになりにくくなる効果があります。
コットンリネン素材の生地は、わざわざクリーニングに出さなくても自宅の洗濯機で洗濯出来るというメリットもあります。
春先では少々寒いと思いますので、初夏が近づいてきた頃のジャケットとして活用すると丁度良いと思います。
記念日だけでなくコットンUSAアワードという賞もあるようで、コットンの日を記念して賞を授与するそうです。
今年は俳優の井原剛さん、タレントの藤本美貴さん、モデルの中村アンさんが受賞されました。

アレルギー・アトピー・シックハウス症候群の方へお勧めのオーガニックコットン

オーガニックコットン日本語にすると有機栽培綿といい、化学薬品を一切使用していない畑そして農薬を一切使わずに栽培し加工する際にも化学薬品を一切使いません。
コットンを栽培するには大量の農薬が必要で害虫駆除に使用するのは勿論、収穫する際に葉を落とす為にも使用します
土から農薬の影響がなくなるのに約3年掛かるそうで、オーガニックコットンを作ろうと決めた農家は3年間農薬を使わない土地を準備する必要があるので非常に手間暇が掛かっているです
自然綿よりも厳しい基準で育てられクリアしたお肌にも環境にも優しいナチュラルコットンです。厳しい基準をクリアしたコットン製品である事が認められなければオーガニックコットンという名で販売出来ません、それ以外は自然綿という事になります。
しかし有機野菜の定義と同じように色んな基準で認識されているため品質の劣るオーガニックコットンが出回っているのも事実です。
高級な綿といえば海島綿(シー・アイランドコットン)やエジプト綿が有名な高級綿でしょうか。海島綿は毛が長く4~6cm近くあり繊細で美しい光沢があります。エジプト綿も毛が長く絹に似た艶があり海島綿同様に高級綿と呼ばれています。オーガニックコットンはこういった高級綿の特徴はありません。
肌触りは非常に柔らかく、光沢はあまりありませんし、色なども均一でありません。まさに自然から生まれた生地であり地球にも人にも優しい事は間違いありません。なのでオーガニックコットンで仕立てる際はお仕事用というよりはカジュアル向きになりますね。
このオーガニックコットンがアトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎を治す直接的な効果はありませんが、痒みの症状が軽くなったりと症状を緩和する事は期待出来ます。
衣服はオーガニックコットンの生地だけで出来る訳ではありません。勿論、糸や様々な素材が使われて完成されます。
縫い糸にポリエステル糸が使われていたりアレルギーやアトピーの方には適さないですよね。オーダーでは縫い糸をオーガニックコットンやコットンの糸に変更出来たり、縫い代が肌に直接当たらないように処理したり、バイアステープを同じ生地に変更出来るんです
ちなみにオーガニックコットンの生産量は全世界の綿生産量のうち1%もない
それだけ貴重な素材だという事であります!