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インドとコットンの関わり

私たちが普段着用している衣服の素材の中で大きな割合を占めているコットン。
インドや中国、ウズベキスタンなど発展途上国の国民によって生産されていてなかでもインドは世界最大の耕地面積を持っていて
生産量は世界第二位となっています。
その生産者の中には多くの子供達が働かされているのも事実です。
約40万人以上の子供たちが働いていて、その8割は女の子といわれているようです。
いろんな事情があると思いますが親の借金を返すためだったり、家計を助けるために働いているのが殆ど。
学校にも通えないし、大人よりも低賃金なのです。
そういった子供たちを助けるためにコットン募金なるものが存在しています!

綿素材は春夏も秋冬も活躍する!

だんだんと秋らしい乾いた空気が漂い始めましたね。
つい先日は台風一過のようで日中はものすごく暑かったですけど。
こんな気候にピッタリなのが綿素材です。
夏の暑い時期には涼しく着用できて、冬の寒い時期には暖かく着用出来る。
それは何故でしょうか?
コットンの繊維は中心が空洞になっていて、空気を溜め込みます。
空気は熱伝導率が低いので、熱が伝わりづらく、外気から身を守ってくれるのです。
コットン製品が春夏も秋冬も活躍するのにはちゃんとした理由があるのです。

インドのコットン産業

インダス文明の頃からコットンが栽培されていたインド。
伝統的な綿織物の産地だったので、インドの主要な輸出品として色んな場所に運ばれていました。
しかし産業革命が始まると、イギリスは自前で綿織物を生産するようになりました。
インド製品の根強い人気と、ナポレオンの大英帝国への腹いせによって関税がかかっていた事などが原因で不買されるようになり
余った製品をインドへ輸出されました。
そこでイギリスはインドの職人を衰退させる為に、弾圧を始めました。
15万人いた住人が2万人まで激減したそうです。
しかし19世紀後半からはイギリスから輸入した機械を使って、工業的な織物業が始まった。
こうやってインドは綿とともに歩んできた歴史があるのです。