紳士服のルーツは英国でありブリティッシュスタイルですが、コットンスーツも英国が植民地を統治する為に作られたものです。
夏でも比較的涼しいので、温かい土地太陽を求めて、南欧に長期滞在する人たちが多かった。
そのような人たちの為にコットンスーツがリゾートウエアとして広がりを見せた。
こういった事情から、英国人は普段着としてコットンスーツを着ることをTPOに反すると認識していたようです。
そのなかでイタリア人がリゾート地でコットンスーツを着るイギリス人を見て、憧れを抱き、機能性に惚れ、イタリアの街着にしたのです。
英国のコットンスーツに対する認識なんてお構いなしに。
イギリスよりも南にあり温暖だったこともあって、気候風土にぴったり合っていたのでしょう。
洋画でスーツに注目しながら観るのもなかなか面白いと思っているのですが「ナポリ湾」や「太陽の下の18才」なんかがオススメですね。
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相撲の廻しは木綿で出来ている
日本の国技である相撲、総合格闘技やボクシングなんかも好きですが、
行司の「はっけよーい、のこった、のこった」という掛け声にはどこか日本人として親しみを感じるし惹かれるものがあります。
ボクシングでいえばグローブ、柔道でいえば白道着に黒帯といったようにそのスポーツにはそれぞれ象徴となるアイテムがありますよね。
相撲は廻しでしょう。
神への奉納の意味合いがあるために礼儀作法が非常に最重要視されるスポーツで、品格とくに横綱の品格問題がたびたび取り上げられたりします。
廻しの素材は関取は絹で幕下は木綿、と厳密に決められているのです。
関取も稽古の時は木綿のものを使いますが、基本的には洗濯しない。
これは型崩れしてケガから身を守る意味を保つ為、験担ぎなどの意味もあるそうです。
超希少なGIZAコットンとはなんなのか
コットン生地といえば私たちの生活に欠かせない素材でありますが、その中でも希少価値の高い綿も存在しています。
GIZAコットンと呼ばれていて、GIZAとはエジプトの地名。
白いゴールドとも呼ばれ高級品として扱われているのです。
開発された順番に番号が付くのですが、中でも45番目のGIZA45が最高品質と言われていて、綿なのに質感が絹に例えられるほど。
GIZA45の生産量は年間約650トンで、なんと世界の綿花生産量の0.001%ほどしかなく、大変貴重なんです。
そして化学肥料や農薬などを使わないで育てられるオーガニックコットン、そして全て手摘みというこだわり。
ヨーロッパでは新生児用の贈答品として使われています