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コットンジャケットのシワを正しい方法で取る

天然素材で春夏カジュアルとして大変人気のあるコットンですが、シワが付くとどうしても気になってしまう。
コットンジャケットの美しさを保つために、誰でも簡単に出来るシワ取りをご紹介!
しかし何故コットンはシワが比較的付きやすいのでしょうか?
他の繊維に比べてコットンは中が空洞になっているので、水分が多く含む構造になっています。
水分を含むと繊維の中の分子がバラバラになって、感想するときにシワが寄っていると、分子はシワ状態で再結合します。
そういった性質を利用して、霧吹きなど水分のある状態でアイロンを掛けるとしわが伸びやすくなります。
袖→後ろ身頃→前見頃→襟の順。
アイロン掛けが終わっても繊維内に水分が残っているので、必ずハンガーに掛けて形が崩れないようにしましょう。
前釦を閉めておくとしっかりした形が記憶されるので、これも重要なポイントです。

何故、冬にもコットンが良いのか

コットンというと春夏素材の定番となっていますが、実は寒い時期にも魅力を存分に発揮してくれます。
今の時期には「夏バテ」を良く聞きますしそういう状態になっている人を見かけますが、同様に「冬バテ」もあります。
室内と室外の温度差によって生まれる疲労感が原因です。
温度調節機能に優れたコットン素材は生活を快適にしてくれます。
夏はもちろん汗をかくのですが、冬でもコップ一杯以上の汗をかいているのです。
寒さ対策も、汗対策もしなければいけません。
吸湿性の高いコットン素材は生活を快適にしてくれます。
重ね着をしてオシャレを楽しむ秋冬は、脇の下が汗ばむ。
そんな時にはコットン素材の吸湿性が高い下着を身につければ心配ありません。

静電気が発生しやすい素材としにくい素材の違いとは?

誰しも静電気の発生にちょっとしらイライラを感じたことはあると思います。
ドアノブを触った時、コンビニの飲み物コーナーの扉を開けた時、セーターを脱ごうとした時
帯電している静電気が放電されることによって「パチッ」といった現象が起こります。
衣類によっても静電気が起こりやすいモノと起こりにくいモノがあります。
マイナス電気が最も帯電しやすい素材はアクリル、プラス電気が最も帯電しやすい素材はナイロン。
綿や麻などの素材はこすれあったとしても静電気は発生しません。
静電気が発生しにくい綿などの素材を取り入れてコーディネートすると、発生しにくくなります。
またウールやポリエステルのような帯電しやすく静電気が発生しやすい素材でも、同じ素材同士であれば発生しにくくなります。
意外と役立つ静電気情報ではないでしょうか。

綿は熱帯地域から生まれる

コットンが生まれる綿の木は熱帯地域の80ヵ国以上で生産されていて、世界で生産される総量の約40%を占めています。
大変きれいな花を咲かせたあとに実ができて、その周りに繊維が細かく成長して、成熟したあとに丸いコットンボールになります。
コットンボールを摘み取って種と繊維を分けて、紡績していく段階に入っていきます。
1本の繊維は200~300の天然撚りがあるので、糸にした時にしっかりと絡みあいます。
さいきんでは化学物質をしようしない農地で栽培されたオーガニック・コットンが環境保護やエコで評価されています。
さきほど紹介した「コットンボール
なんとダイエットにもつかわれているようで、どうやら食前に食べると良いというのです。
そんな事あるわけないでしょ!と思いましたし、やはり専門家の方も危険だと警告していたようです。

北アフリカ戦線でドイツ軍が着用したコットン製の軍服

世の中にはコットン製品で溢れ活躍していますが、戦時中にもその特性を十分に発揮していた。
北アフリカで英米と激戦を繰り広げた、いわゆる北アフリカ戦線でドイツ軍が着用していたコットン製の軍服は、灼熱の気候に耐えうる熱帯用であった。
色は薄いオリーブのようなものであったが、洗濯を繰り返し繰り返し行う必要があったので、色がとても落ちやすく白色に近づくまで使い込まれる服もすくなくなかったそうです。
ズボンには半ズボン、長ズボン、乗馬ズボンの3種類があって、この戦線では他の戦域に比べると服装の自由度が高かった。
正規のものでない鹵獲品(敵対勢力から奪った兵器や物資)を身につけていることも多かったよう。
このように灼熱の地アフリカでもコットンの魅力は存分に発揮されていたワケです。
なんだかミリタリー調のコットンジャケットが仕立てたくなってきませんか?