コットンは天然素材なので、それに合わせる釦というのも、素材感や色調を合わせるために同じく天然素材、例えば本水牛釦や、ナット釦、貝釦(シェル釦)というのが好ましい。革釦というのもありますね。
コットンジャケットで最もオーソドックスな色がやはりアイボリーやオフホワイトなどの生成りに近い色でしょうか。こういった色合いのコットンジャケットに合わせる釦は、やはり茶系ということになり、本水牛の角から削りだした本水牛釦(リアルホーン釦)や、木の実から作られるナット釦、黒蝶貝、白蝶貝、茶蝶貝から作られる貝釦など。同じ茶系でもそれぞれに濃茶、薄茶、赤茶ほか、グリーン系などのものまであり、ベージュ、アイボリー、茶系がベーシックなコットンジャケットに相性が良い釦は、これら天然素材釦にこそありという感じです。
また、春夏シーズンがすすんでくると、関心度が高くなるオーダーパンツ。昔から、パンツだけなら既製品で間に合うという考えの方が多いのですが、実は作りは比較的単純ですが、活動量の多いパンツは履き心地がその裁断、生地、縫製手法により差の出るアイテムです。ジャケットを羽織る機会が減る夏には、パンツにかける費用を少し多めに捻出することができるために、その用いる釦も、有料オプションとなる高級天然素材釦を付けるということも、充分許容範囲内のオーダー方法だと思いますよ。。