御幸毛織は日本の最高品質のスーツ、ジャケット、パンツ生地を作る生地ブランドとしておじさん世代でも知らない人が多くなってしまったかも知れませんが、おそらく50代、60代の方からすると、御幸毛織で仕立てたオーダースーツなどは手が届かない、いわゆるいつかはクラウン的な憧れ、垂涎のスーツ生地だったのです。
日本製服地は、どうしてもイタリア製、イギリス製という舶来の高品質、ブランド力のある生地メーカーに押されがちなところもあり、オーダー服地としても若干さみしげなところもあるのですが、この御幸毛織だけは頑張っています。
とくにこの春夏シーズンおススメなのが、マスターシードコットンと名付けられたコットン生地で、これは、ジャケット&トラウザーズに収録されているのですが、綿花の女王と言われる「シーアイランドコットン」とその強さに定評のある「ピマコットン」の交配品種のコットン繊維より作られたもので、「シーアイランドコットン」の光沢感、肌触りの良さと、「ピマコットン」の強さを合わせもったスーツ、ジャケット、スラックスのすべてのオーダーアイテムに適したコットン生地となります。
このマスターシードコットンは、御幸毛織の親会社となっている東洋紡とアメリカのニューメキシコ州立大学との共同開発によって生まれた、目付220gととても軽いコットン生地となっています。