月別アーカイブ: 2013年8月

L.L.Beanで買ったコットン製ハーフコート

まだ、若い頃給料にも余裕が出てくると、数よりも少し良いものが欲しくなる時がある。そんな時に出会ったのが、このL.L.Beanというブランドのフロントスクエアカットのなんというんでしょう、ハーフコートともいうアウタージャケット。色は明るいネイビーで、裏地にも凝っており、柄は忘れてしまったが、ベージュにペイズリーのような茶系の柄が点在していたもののような記憶がある。
衿は茶系のコーデュロイで切り替えられており、なかなかおしゃれなやつだった。しかし、自宅で洗ってしまったためか、けっこうボロになったのが早く、以降は、寒い夜に近所のタバコ自動販売機に出かける際のみに着用する、一時的寒さしのぎのための外套に成り下がってしまったもの。
その頃このコットンジャケットは1万5千円程度もして、個人的にはずいぶん奮発したのですが、それほど名前があるブランドとは知らなかった。衿裏にあるタグの名前を覚えており、あるときファッション雑誌に見た同じ名前のそのアウトドア用の衣服なども扱うそのブランドがあったときに、気が付きました。
素材費が安いためだろうか、若者ファッションにはこのコットン素材は欠かせない。コットンパンツを筆頭に、アンコンのコットンジャケットも用途が広いです。
いくら愛着のある衣服でも、最後はボロとなって、庭の片隅や倉庫で荷物の下敷きになっていたりするのを見るのは、なかなか悲しいことですね。

コットンスーツのオールシーズン化計画

コットン、綿という天然素材は、夏もののイメージとして考えられることが多い。それはやはり洗いざらしのコットンTシャツや、クロップト丈のハーフパンツやバミューダパンツなど、夏のイメージと結びつきやすいアイテムに多く用いられているため。
しかし、このコットンをスーツやジャケット、丈夫でヘビーデューティーなボトムス的なアイテム、いわゆる重衣料に限定して考えた場合、必ずしも春夏用に限定してしまうのにはもったいなさすぎる。
最近あまり見なくなってしまったが、あのダンボールを衣食住とし、公園で一時期暮らしていたという漫才師田村さん(麒麟)が、ホームレス中学生で証明している通り、食べてしまうということについては、少々の疑問が残りますが、コットン繊維の構造と同じことがいえる内部に気泡を多く含ませることができることから、風を防ぐ以外に、熱を逃さないという暖かさを保つ保温効果が、秋冬着用のコットン服地にはあり、これがコットンスーツのオールシーズン化計画を提唱するに至った大きな理由のひとつです^^
確かのその吸湿性、通気性を最大限に生かすための薄手コットンは、これは物理的に寒いと言わざるを得ませんが、その生地表面に多くの空気を含ませるための起毛感や、厚地なコットンは、当然夏には向かないウィンターコットンともいうべき、一歩下がってオールシーズンに着用できるコットンスーツといえるアイテム。

清潔感のあるナチュラルイメージのコットンスーツ

クールビズも実際のところ、7~8月と、あと9月中旬で充分ではないかと考えるファッション書生のわたしですが、コットン素材の特性を生かしてその前後もこのコットンスーツで過ごそうと考えるのはいかがなものか。
コットンでも、テーラードの仕立て。いわゆる衿付きの背広仕立てのものなら、クールビズではきちんとした身なりと考えられる。その上、コットン素材に強くあるイメージとしてそのシワ感は決して、汚すぎるものでない限り、許されるものだと思う。
なによりそのコットンスーツ着用時に期待することは、ナチュラル、清潔感、書生気分のファッションビギナーがクールビズ対策として、少ないおこづかいの中から数着を捻出するにはあまりにもエコすぎる、お財布にも優しい素材使いのスーツといわざるを得ない。
元来丈夫なコットンではありますが、夏の湿気、汗などの体臭、汚れやすい環境などを考えれば、あまり優しいライトベージュを含めた薄味なものは避けたほうが良さそう。
コットンは染色性が良く、色は比較的融通がきくため、種類も多いと認識しているが、コットンはやはりカジュアルのものとの考えが強いのか、理想とするミディアムグレーだとか、ネイビー基調のライトブルー、ベージュでもちょっと濃い目などといった色はまだ多く見ることがないのが、悩みの種です。

コットンジャケットの肩線で注意すること

コットンのように伸縮性が少ない生地で仕立てられたコットンジャケットを着用時、肩の後ろのあたりにでやすい体型的な不具合が、「突きじわ」というものです。
コットンでもポリウレタンやスパンデックスなど伸縮性のある繊維を混紡した素材で織られたものなら、こういった「突きじわ」も軽減されることがありますが、ゆとり量を少なくとる近年のタイトフィットなジャケットのシルエットでは、着用者の体型的不具合が顕著に出がちになってしまいます。
ジャケットを仕立てるのに用いられた生地の特性、伸縮性のあるなしに関わらず、アルマーニのデザインから起こったバブル期のソフトスーツや、着やすく実用的なシルエットとなるアメリカントラディショナルモデルのスーツなどは、肩巾なども広めでまわり寸法もゆったりしているために、個人の体型的特徴はでづらいです。
標準体で作られているレディーメイドのコットンスーツ、ジャケットでは避けがたいこの体型的補正は、オーダージャケットでは比較的簡単な部類の調整に入ります。
原因は、ジャケットの肩線と着用者の肩線があっていないためのもので、いわゆる着用者が怒り肩という体型をしているためのもの。オーダージャケットの場合には、肩線に沿った怒り肩補正というものをすることになりますが、レディーメイドのジャケットなどでは、肩パットの厚みを調整するなどして対応することになります。