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日本とアメリカとコットンの深い関わり

私たちの生活に欠かせない素材といえばコットン(綿)でしょう。
原料となっているのが綿花と呼ばれるワタ状の食物だが、日本ではほとんど栽培されておれず大部分を海外からの輸入に頼っている。
そのおよそ半分はアメリカからで、綿花の三大生産国であり、世界最大の綿花輸出国です。
17の州にまたがる「コットンベスト」と呼ばれる地帯で栽培されている。
主に米国で栽培されているのはスーピマ綿(スーピマコットン)と言われ、高級品の原料となっている。
日本とアメリカの綿花の関係は130年以上も続いていて、始まりは1862年のことで、
当時も世界最大の綿花生産国だったアメリカだったのですが南北戦争で生産がストップしてしまったため日本が16.4トン送ったことから。
“はじめて”が日本から米国ってなんか面白いですよね(笑)
そして日本に輸入されたのは1886年のことで、ここから急速にアメリカコットンとの関わりが増えていったのです。

古過ぎるコットンの歴史を振り返る

コットンの歴史は非常に古くて、メキシコでは紀元前5000年でパキスタンでは紀元前3000年の綿花が見つかっています。
インドの人々はコットンから布を織った最初の民族と考えられています。
アラビア半島ではコットンの栽培が盛んに行われ、アラブの商人によって、ヨーロッパ各地に広がっていきました。
日本にコットンが伝わったのは奈良時代で、ある説によると平安朝初期に中国から貢物として贈られてきたモノが始まりと言われています。
当時の木製製品は高級品で、庶民が手に入れられるモノではなく、親しまれるようになったのは江戸時代になってから。
日本産のコットンの輸出量はかつて世界一になった事もあるのです!