ジニョーネはイタリアの服地ブランドですが、カノニコやロロピアナなど老舗といわれる服地ブランドに比べるとその歴史は比較的浅く、1964年というので50年ほど。
このジニョーネのコットンコードレーン生地に、お気に入り素材を見つけました。コットンにはとても精力的に見えるジニョーネには、裏表ともに使用できるリバーシブルタイプのものなどもあり、コードレーンもそのバンチブックに収録されているもの。
まず目を見張るのが、白地に対してコードレーンを構成するそのカラフルな色の種類の多さで、素材はあえてコットン100%にこだわらず、ナイロンを30%ほど混紡することで、シワになりづらさと生地表面のなめらかな手触りとなっています。
コットンコードの特徴的なところは、コードを埋め込んで作り出される畝状の凹凸感。この畝があるために、夏シーズンには汗ばみがちな手のひらが生地表面に触れたとしても、べたつかずさらっとしたさわり心地が、涼しげ。見た目にも涼しさを感じさせてくれるというものです。
理想的には、このコットンコードレーンを用いたベスト付き3ピーススーツというところですが、夏にはおなじみの色柄とはいえ、はっきりとした色合い・色柄の素材のため、ジャケットのみ、ベストのみ、またはベスト+パンツの組合せで、ファッションの一部に取り入れていただく工夫をされるのがおススメです。。