コーデュロイもコットン(綿)でできています

子供の頃によくはいたパンツがコーデュロイという方も多いのではないでしょうか。その当時はコール天などといっていたと思います。大人が着るとそれはコーデュロイパンツコーデュロイスーツ、ジャケット。ずいぶん高級感のある響きになります。
その年によって流行があり、ここ数年は3ミリ程度の細畝が好まれているようで、仕上がり感もすっきりで、この細畝巾のコーデュロイをピンウェール・コーデュロイ、太畝巾のものをワイドウェール・コーデュロイと呼びます。一般にコーデュロイはこの畝を特徴とした木綿地(コットン地)ということになりますが、中にはウール・コーデュロイといわれるものなどもあり、畝のあるもの=コーデュロイと考えれられているところもあるようです。
コットンは、通気が良く吸湿性が高いというイメージが強いため、起毛感があり柔らかで暖かな手触りのあるコーデュロイがコットンでできていると知った人は、少し不思議な感じがするようです。もちろん、コットンで作られたコットンジャケットコットンパンツは、夏用アイテムとして愛用される方が多いことは間違いないのですが、そのコットン繊維の中空構造から、空気を多く含み自然のサーモスタット的役割をしてくれる秋冬に暖かいアイテムであるという一面も。特に、産毛のように起毛されたコーデュロイの生地表面はより多くの空気を含み、暖かさを逃がさないという大事な役目を果たしています。

オーダースーツ Pitty Savile Row