ひとくちにコットンといっても目付けや織り様々ありますが、ここでは厚手なホーランド&シェリーのモールスキンをオススメします。
mole=モグラの毛皮のような触り心地からこのような名前が付けられ、しっかりとした重厚感のある生地です。
太いコットン糸の生地表面を起毛させてできているので、隙間に空気を取り込みやすくなるので、保温性に大変優れ、丈夫で耐久性も抜群です。
ジャケットやコート、それに合わせるスラックスとしても人気となっています。
ホーランド&シェリーは本当に豊富な生地展開をされていて、サンプルブックを眺めているだけでも楽しいですよ。
モールスキンは440gと615gのコットン100%なのですが、同じホーランド&シェリーのシーズナルコットンは320gで2%ストレッチ素材が混紡されているモノもあります。
2つの違いはサンプルチップで確かめて頂くのが良いかと思います。
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Tシャツの代表的素材、コットンとポリエステル
タイトルにもあるようにTシャツの素材の多くはコットンとポリエステルから出来ているのですが、どういった違いがあるのでしょうか。
ポリエステル素材はスポーツトレーニング用が多く、高い通気性と速乾性が魅力です。
天然素材であるコットンの方が肌触りが良く感じますが、ポリエステルは着心地が軽く、好みや着用状況によって変わってくる部分だと思います。
もちろんコットンはTシャツ意外にも、ジャケットやスラックスや寝具など生活に欠かせない。
コットンとなにか別の素材を混紡した生地もまた違った風合いや触り心地なので面白い。
例えば「綿×リネン」とか「綿×シルク」など。
サンプルを取り寄せて生地感や肌触りを確かめていただくのが1番だと思います!
質感の違う生地でスーツで春夏コーディネートに挑戦してみてはいかがでしょうか。
コットンなど主な素材と熱伝導率について
コットンの熱伝導率は0.54。
これがどの程度の高さかといいますと、アロハシャツの代表的な素材であるレーヨンは0.58。
麻は0.63、そしてウールは0.37となっています。
ひんやりとしている土壁を想像してみて下さい………熱伝導率は0.69です。
コットンやレーヨンや麻の高さがわかると思います。
こういった指標を参考にオーダースーツの生地選びをするのも面白いかもしれませんね。
それ+オーダーならではの細かなディテールで快適なスーツを仕立てるのはやっぱり楽しいですよ。
シワになりやすいコットン着やすさの証拠
コットンは吸湿性と通気性に優れているので、どうしてもシワになりやすい。
ただそれは着心地の良い証拠で、仕方のない性質なのです。
シワになりにくいポリエステルが入っているとシワが出来にくくなることはなるんですが、やはり着心地の良さは減ってしまいますね。
そこでコットンジャケットやコットンスラックスを綺麗に保つ方法を紹介。
綿がシワになる原因は濡れたり力が加わると形が変わりやすい、ということです。
スチームアイロンは必須。
軽いたたみじわはスチームをあてて、手で優しく伸ばすのが良い。
そしてここからが案外重要なのですが、アイロン掛けが終わったら、必ず肩幅に合ったハンガーに掛け形を整えましょう!
ジャケットの前釦を閉めておくと、型崩れを防いでくれるのも忘れてはいけません。
夏に発揮するコットンの魅力
春夏にはコットン素材のスーツが活躍。
コットンは植物繊維で、吸湿すると特性上湿気を貯めることができて、なかなか乾かないので体温を上げてくれるのです。
ですから春夏にはコットンスーツで快適に過ごせると思うのです。
もう一つ特徴として静電気が発生しづらい、というメリットがありますね。
静電気が嫌で嫌でたまらないって方は乾燥する季節はコットン製品を着用し対策するのもいいかもしれません。
そして繊維の先が丸みを帯びていて、弾力がありますので、肌を刺激しないでの、とても優しい。
アレルギー体質やデリケートな肌の方にもオススメです。
なんて優しさに溢れているんでしょうか。
産業革命とキングコットンとインダス文明
コットンは私たちの生活に欠かせない素材になりました。
スーツ発祥の地であるイギリスでは、1870年代に綿輸入国から一気に世界最大の輸出国になっていきました。
そう産業革命です。
アメリカではその辺りから19世紀中ごろまで綿花生産がアメリカ合衆国南部の経済基盤となっていて、キングコットンと呼ばれていた。
そしてコットン(綿)を語る上で欠かせない国がインドですね。
世界最古の綿布はインダス文明最大の都市遺跡であるモヘンジョダロ遺跡から出土されていて、この木綿はアフリカ起源だと分かっています。
インダス川流域の木綿産業はかなり発展していて、紡績などの技法は比較的最近までインドで使われていたようです。
コットンを世界規模でみるとなかなか面白い。
麻から綿に代わった17世紀後半ころ
綿(コットン)の原産は古代インド、綿花の栽培方法がアラビア商人によって西に、イタリアなどを経由してヨーロッパの東西に広がりました。
日本では、木綿は応仁の乱から戦国時代にかけて各地で栽培が始まったのですが、江戸時代に一大発展を遂げたのです。
ここで民衆の材料は麻から木綿へ。
綿が麻に代わる素材になったのには、いくつか理由があり、着心地の良さ・染色のしやすさなどがある。
中でも加工性が段違いに優れていたため。
製品化する為に生産性の高さはかなり重要なポイントだったわけです。
リネンスーツとコットンスーツではそれぞれ良さがありますし、仕立てて着て確かめてもらうのが1番でしょうか
コットンボールから綿とキュプラが生まれる
綿の歴史は古く、インダス文明の頃から日本へはシルクロードを通って平安朝初期に中国から伝わったとされています。
いま現在では私たちの生活になくてはならない天然素材となっていますね。
その植物について詳しくなりましょう!
ハイビスカスのような黄色い花を咲かせるのですが、そこからコットンボールと呼ばれる綿の実となります。
真っ白な綿の画像、見たことある方いるのではないでしょうか。
コットンボールは長い木綿繊維と短い地毛で構成され、長い方は綿糸に短い方はキュプラなどになっていきます。
コットンスーツにキュプラ裏地を使いますと、コットンボールから作られたといってもおかしくないモノになりますね。
カラーバリエーション豊富なコットン地も色柄豊富なキュプラ裏地もコットンボール(綿の実)から、なのです。
ストレッチコットンのスラックスは何本でも欲しくなる
コットンには伸縮性がなくシワになりやすいというイメージを持っている方も多いと思います。
ですがそこにポリウレタン素材が数パーセント加わることで、伸縮性のあるコットンに生まれ変わるのです!
どういったことかと言いますと、
伸縮性の乏しい綿などの素材に混紡すると、輪ゴムのような「伸びて、戻る」性質が綿などの伸縮性の乏しい素材に。
ストレッチ入りの素材は体に沿って動きやすく着やすくなるので、これが最大のメリット。
夏のビジネススタイルとなったジャケパンには欠かせないと思っております。ゴルフパンツにも。
しかし輪ゴムと表現したように、ポリウレタンは時間が経つにつれて劣化する素材だということはお伝えしておかなければいけない事実。
およそ3年ほど。
織りによってストレッチ加工したような生地もあるのですが、やはり伸縮性に拘るのであればポリウレタン混は外せない要素でしょう。
日本とアメリカとコットンの深い関わり
私たちの生活に欠かせない素材といえばコットン(綿)でしょう。
原料となっているのが綿花と呼ばれるワタ状の食物だが、日本ではほとんど栽培されておれず大部分を海外からの輸入に頼っている。
そのおよそ半分はアメリカからで、綿花の三大生産国であり、世界最大の綿花輸出国です。
17の州にまたがる「コットンベスト」と呼ばれる地帯で栽培されている。
主に米国で栽培されているのはスーピマ綿(スーピマコットン)と言われ、高級品の原料となっている。
日本とアメリカの綿花の関係は130年以上も続いていて、始まりは1862年のことで、
当時も世界最大の綿花生産国だったアメリカだったのですが南北戦争で生産がストップしてしまったため日本が16.4トン送ったことから。
“はじめて”が日本から米国ってなんか面白いですよね(笑)
そして日本に輸入されたのは1886年のことで、ここから急速にアメリカコットンとの関わりが増えていったのです。