ビジネスシーンにクールビズが取り入れられカジュアルな装いをした人たちも多く見られるようになった。
通勤&休日に着回せるコットンスーツに注目したい。
ウールとは一味違った発色きれいな色柄やストレッチ素材が混紡された生地まで。
そんなコットンスーツがイタリア人に好まれたのには理由があります。
イギリス人がイタリアのリゾートでコットン素材のスーツを着る姿をみて惚れ、イタリアの普段着にしたのです。
英国よりも温暖で、世襲制の中小企業がほとんどで、のんびりとした気候風土や国民性に合ったのでしょう。
まずはコットンジャケットから、是非そのカジュアル感を身に纏って頂きたいです!
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コットンジャケットのシワを正しい方法で取る
天然素材で春夏カジュアルとして大変人気のあるコットンですが、シワが付くとどうしても気になってしまう。
コットンジャケットの美しさを保つために、誰でも簡単に出来るシワ取りをご紹介!
しかし何故コットンはシワが比較的付きやすいのでしょうか?
他の繊維に比べてコットンは中が空洞になっているので、水分が多く含む構造になっています。
水分を含むと繊維の中の分子がバラバラになって、感想するときにシワが寄っていると、分子はシワ状態で再結合します。
そういった性質を利用して、霧吹きなど水分のある状態でアイロンを掛けるとしわが伸びやすくなります。
袖→後ろ身頃→前見頃→襟の順。
アイロン掛けが終わっても繊維内に水分が残っているので、必ずハンガーに掛けて形が崩れないようにしましょう。
前釦を閉めておくとしっかりした形が記憶されるので、これも重要なポイントです。
北アフリカ戦線でドイツ軍が着用したコットン製の軍服
世の中にはコットン製品で溢れ活躍していますが、戦時中にもその特性を十分に発揮していた。
北アフリカで英米と激戦を繰り広げた、いわゆる北アフリカ戦線でドイツ軍が着用していたコットン製の軍服は、灼熱の気候に耐えうる熱帯用であった。
色は薄いオリーブのようなものであったが、洗濯を繰り返し繰り返し行う必要があったので、色がとても落ちやすく白色に近づくまで使い込まれる服もすくなくなかったそうです。
ズボンには半ズボン、長ズボン、乗馬ズボンの3種類があって、この戦線では他の戦域に比べると服装の自由度が高かった。
正規のものでない鹵獲品(敵対勢力から奪った兵器や物資)を身につけていることも多かったよう。
このように灼熱の地アフリカでもコットンの魅力は存分に発揮されていたワケです。
なんだかミリタリー調のコットンジャケットが仕立てたくなってきませんか?
シワになりやすいコットン着やすさの証拠
コットンは吸湿性と通気性に優れているので、どうしてもシワになりやすい。
ただそれは着心地の良い証拠で、仕方のない性質なのです。
シワになりにくいポリエステルが入っているとシワが出来にくくなることはなるんですが、やはり着心地の良さは減ってしまいますね。
そこでコットンジャケットやコットンスラックスを綺麗に保つ方法を紹介。
綿がシワになる原因は濡れたり力が加わると形が変わりやすい、ということです。
スチームアイロンは必須。
軽いたたみじわはスチームをあてて、手で優しく伸ばすのが良い。
そしてここからが案外重要なのですが、アイロン掛けが終わったら、必ず肩幅に合ったハンガーに掛け形を整えましょう!
ジャケットの前釦を閉めておくと、型崩れを防いでくれるのも忘れてはいけません。
着ていてストレスの少ないコードレーンジャケット
コードレーンは縦に畝がある白地基調の生地で、表面に出来る凹凸感が肌への密着を軽減させ、優れたサマージャケットの定番。
コットンを使って織られたコードレーンのことをコットンコードと呼び中でも大変人気があります。
コットン100%に拘ったモノやナイロンを混紡し「シワになりにくさ」が加わったブレンド素材など。
ナイロンの原料となるのは石油で高分子を綿維化しているので合成繊維の中でも弾力性があり、そのため強度や弾力性に優れています。
汚れが落ちやすい性質も併せ持ち、生地が比較的薄くても、メンテナンスに手間を掛けずに、長く着用出来ます。
ジニョーネのコットンコードレーンはコットン70% ナイロン30%なのでオススメです。
綿100%素材のジャケットで清潔に
綿は吸水性が高いので、水分を吸収して外に放出してくれます。
湿気の多いところに雑菌は繁殖しやすいので、そこに強い臭いが生まれます。
汗を外に放出してくれる綿素材であれば蒸れが起こりにくく快適にそして臭いに悩むことも少なくなるでしょう。
汗をたくさんかく赤ちゃんの衣服はほとんどが綿100%で作られています。
逆に化学繊維(ポリエステルやレーヨン)は衣服の中が蒸れやすく菌を増殖させやすい素材で、汗の臭いも強くなってしまいます。
コットン素材を身にまとえば臭いが消えるという事ではありませんが、少しでも臭いを抑えたいという場合はそういったスーツの選び方もあります。
コットンだけでなくウールやシルクがニオイを吸着してくれるのでワキガ臭を軽減する効果があるのです。
ニオイでお悩みがある方は天然素材でのオーダースーツをご検討下さい。
コットンジャケットを綺麗に保つためにアイロン掛けを徹底する
天然素材の中でも大変人気のあるコットンですが比較的シワが付きやすい気になる方もいらっしゃると思います。
では何故シワが付きやすいのでしょうか?
それは繊維の性質にあり、コットンは水分を含むと繊維の分子がバラバラになるのですが、
水分が抜け乾燥していく段階でシワが寄っていると、バラバラになった分子の状態で再結合してしまいシワが出来上がります。
繊維の中が中空になっていてそれだけ水分が多く含まれ、分子がバラバラになりやすいのです。
そのためコットンジャケットは「乾かし方」が大事。
アイロン焼けを防ぐ為に当て布は必ず・霧吹き等で水分を含ませ描ける・袖→後ろ→前→襟の順にやっていきます。
アイロン掛けが終わったらジャケットの前釦を留め、型崩れを防ぐために肩幅に合ったハンガーで形を整えるようにしましょう。
ジャケットに暖かさや蒸気が残ったまま放置しておくとシワの原因になってしまいます。
無地コットンジャケットにステッチを入れる
春夏シーズンには「ジャケパン」が活躍すると思いますが、コットンやリネンが色や柄が豊富で重宝しますね。
見た目にも快適そうで涼しげです。
ベージュ系統のコットンジャケットやコットンスラックスは着回しにかなり使えます。
平らで無地コットンにはミシンステッチやピックステッチなどフロント部分や袖や背に入れるとカジュアル度が増して良い。
通常は同系色で入れられるステッチ色をネイビーにピンク、ベージュなら白というように目立たせるデザインもなかなか惹かれる。
オーダースーツならではのカスタムですね。
シルクコットンは天然素材の涼しさと光沢感がオススメ
やはり夏の暑さには天然素材の涼しさが活躍してくれます。
吸湿性や通気性の高い天然素材は、汗をきっちりと吸収して蒸発させる事に優れているので、体の熱を逃がしてくれる。
その天然素材に異なる素材が混紡されたブレンド素材に注目。
コットンやリネンなどの天然素材に別の素材を掛け合わせる事で新しい独特な風合いの素材や生地が生まれるのです。
例えばコットン×シルク
コットンの吸湿性にシルクの保温性や放湿性そして独特な光沢感のある素材が出来ます。
このようにお互いが補い合い、個性的な生地がブレンド素材の特徴なのです。
昭和時代に流行したアイビールックのシアサッカースーツ
昭和の時代に流行したアイビールックで重宝されたシアサッカーですが、その流行の波が2016年にもやって来ました。
パジャマなどにも活用される素材であり、ドライな質感と通気性がジメジメとした夏に涼しさを与えてくれる。
アイビールックとはナチュラルショルダー・ボックス型・3釦が代表的なスタイルですが、シアサッカー×アイビーが再注目されているのです。
しかし今の若い人達が着るアイビーは昭和の時とはまた違った印象を受け、時代によってスタイルも新しく変化していく。
ちなみに日本ではしじら織りとも呼ばれ、シアには「透き通る」といったような意味が含まれています。