ハリスツイードやフランネルやカシミヤのコートなどありますが、春に活躍するスプリングコートをコットンでカジュアルに。
季節の変わり目で着る物に困る時など、ジャケットとコートの中間的な存在で、使い勝手が良い。
スーツやジャケットの上から羽織っても良し、ニットやシャツの上から直接着る事も良し、中間的なモノがあるとかなり便利ですね。
気軽に羽織る事が出来ますし、ジャケットとは異なる雰囲気を演出する。
ベージュ系やネイビー系が着回しやすく1着あれば重宝しますし、レッド・ブルーなど原色系の派手なコートで攻めのお洒落アイテムとして。
「コットンジャケット」カテゴリーアーカイブ
コットンポプリンで夏用ジャケットを仕立てる
コットンスーツは非常に使い勝手が良い。
ドレスコードに反しなければビジネススーツとして、勿論ジャケパンでカジュアルジャケットとしてもお洒落。
シワになりやすい傾向がありますが、少々シワのある方がコットンスーツ本来の「味」が出ているでしょう。
春夏用のコットンスーツなら、ポプリンのような薄手のモノが良いでしょう。
薄手のコットンポプリンは、見た目以上に軽く夏の暑い季節にもってこい。
ポプリン素材独特のヨレ感がまた良い味を出すでしょう。
ポプリンは横糸の方向に細い畝が見える手触りの柔らかい平織物です。
ちなみにポプリンは英国、ブロードクロスは米国での呼び名なのです。
元々はシルクやウールの混紡で織られていましたが、現在ではコットンが多く、ウール・シルク・ポリエステルなどでも作られています。
コットンベルベットで上品なジャケットを仕立てる
昔はヨーロッパの王侯貴族達が、シルクで出来たベルベット生地を愛用していた歴史もあります。
今ではコットンなどを使って、ベルベット生地が作られる事も多い。
滑らかな光沢感や柔らかさが特徴で、上品で気品があり、ラグジュアリーな雰囲気がある。
見る角度によって様々な表情が現れ、変化していくのが面白い。
上質さを思わせる光沢感、そして手で触れたくなる質感が素晴らしい。
季節の変わり目の9月10月、だんだん秋から冬に移りますね。
秋冬というのは、クリスマスなどのパーティーや同窓会で、特別な集まりが多かったりします。
パーティウェアでもカジュアルでも使えますし、コットンなので見た目より暑くない季節先取りでお洒落を楽しめる。
カジュアルなら遊べますし、デニムにブーツという定番スタイルにも合いますね。
共生地の「くるみ釦」にすればドレス感がアップし、上品さも増します。
リネン混コットンで仕立てる
夏物のジャケットを着る人は、昔より減っているかもしれない…
しかし夏場であってもシャツだけだは居心地の悪い、都合の悪い時が必ずあるでしょう
場所によっては、どうしてもジャケットを着用しなければいけない場面があると思います。
しかし、盛夏では少々躊躇ってしまう気持ちも分かります。
盛夏用で麻のジャケットを着用したいけれど、ビジネスではカジュアル過ぎるかもしれない、と敬遠されている方もいると思います。
そこで、コットン混のリネンジャケットがおススメです。
麻混なので程よいハリがあり、ビジネスに相応しいきちっと感がありますね。
リネンの清涼感と上品な光沢感、そしてコットンの優しい肌触りと吸湿性が相まって、盛夏用としては抜群の機能性がありますね。
服装に厳しい、ドレスコードに厳しい、オフィス内でもクリア出来る使い勝手の良いジャケットだと思います。
袖を通して頂ければ、その快適さが実感出来ると思います。
裏地の仕立て方を広見返しなど極力裏地を付けなければ軽量化でき、さらに快適に過ごす事が出来るでしょう。
夏場は、ジャケットの前ボタンを外している事が多く翻ります。
そういった時に、裏地が見えなければ周りから見ても軽快で柔らかい印象になります。
広見返し自体は夏限定という事ではありませんが、そういった印象を与える為に夏服に良く使われます。
リネン混コットンジャケット+広見返しの効果を体感してみてはいかがでしょうか。
5月10日はコットンの日、春にはコットンリネンジャケットがおススメ
「コッ(5)トン(10)」の語呂合せと、コットンがが夏用素材として良く使われ、
その時期にデパートなど店頭販売の最前期を迎えるため
日本紡績協会が1995年7月10日に制定したコットンの日。
人とコットンの付き合いは長く、メキシコの渓谷からは紀元前5000年の綿花が
パキスタンの河では紀元前3000年の綿布の切れ端が発掘されている。
日本には799年に漂着した崑崙人によって伝来したそうだ。
綿栽培の最前期は明治で全国に10万haも栽培面積があったが、
第二次世界大戦後は、安くて繊維が長い肌触りの良い輸入綿に押されて、徐々に綿の栽培は消滅していった。
しかしコットン製品は、現在の日本における消費量の40%を占めており私達の生活になくてはならないモノになっています。
蒸し暑い汗ばむ夏には、通気性・吸湿性の良いコットンは最高である。
春ジャケットはリネンにコットンを混ぜた綿麻と呼ばれる素材の方が、ハリがあり、シワが付きにくいのでおススメです。
麻だけの素材はどうしてもシワになりやすいのですが、綿と混ぜる事でシワになりにくくなる効果があります。
コットンリネン素材の生地は、わざわざクリーニングに出さなくても自宅の洗濯機で洗濯出来るというメリットもあります。
春先では少々寒いと思いますので、初夏が近づいてきた頃のジャケットとして活用すると丁度良いと思います。
記念日だけでなくコットンUSAアワードという賞もあるようで、コットンの日を記念して賞を授与するそうです。
今年は俳優の井原剛さん、タレントの藤本美貴さん、モデルの中村アンさんが受賞されました。
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コットンといえばベージュのジャケット
コットンで作られたジャケット、スーツ、パンツに限らずまず思い当たるのがベージュ色。オフホワイトの濃いめだったり、カーキの薄めだったり、また生成りと言われたり、同じベージュでもサンドベージュと別に名前を付けられるものなど、その種類はとても豊富で一言ではいうことができませんが、コットンの代表的な色といってまちがいありません。
最もオーソドックスな色なので、オーダースーツでお仕立ていただくアイテムの中では、面白みもなく、発色の良いイタリア製コットン服地や、老舗ファブリックメーカー製織の良質コットン生地からは、既製服では手に入れられないような服地が人気がありそうな気もするのですが、そういったお好みとはまた別に、ベージュ系人気は根強く、まず一番はじめに品切れ、売り切れ続出となってしまうのが、このベージュコットンです。
ベージュという明るめ茶系の色で仕立てたコットンパンツやジャケットは、ネイビーにも合いますし、その他春先から夏にかけて着用されることが多い、明るめな色具合のアイテムにとても相性が良く、派手にも見えず、ジャケット&パンツでお過ごしいただくクールビズにも、プライベートでお過ごしいただく楽しい時間にも、兼用できそうなので、使い回し、着回しといった意味でもご利用範囲が広く、おしゃれ好きな方にとりましても、必ず1本は、そうでない方にとっては、見慣れた手近なところで1本といったところから、ご愛用いただくことが多いオーダーアイテムとなっています。
見た目にも涼しげな清涼感を楽しむシアサッカーコットン
シアサッカーというのは織り方の種類の一種。コットンばかりではなく、混紡素材だったり、リネン、シルクなどでも多く見かける盛夏用素材によく合う、生地表面に「しぼ」と言われる凹凸感のある織り方で、和名には「しじら織り」ともいわれるもの。
織る際に、タテ糸と横糸の張力を変えることで、生み出される生地表面で、波のようにぼこぼこしているので汗ばんだ肌との接地面が少なく、さらっとした肌ざわりが特徴的です。
コットンでシアサッカーの定番といえば、白地にブルーやグレーなどストライプ柄を浮かせたシアサッカーストライプと名前も付けられてしまうほどな、織り柄。白地にブルーはそれだけで見ためにも涼しさを感じさせてくれます。
このシアサッカーで仕立てたジャケットやスラックスのもうひとつのメリット。どうしてもシワになりやすいと言われてしまいがちなコットンやリネン素材、シワはもう楽しんでしまうものと、ご愛用者の多くがお考えになるところですが、シアサッカー素材は、その凹凸感のために、はっきりと目立つシワが出にくい、見えづらいです。
上下で着用するシアサッカーコットンのスーツなどは、映画で見るリゾート用スーツにぴったりなイメージですが、街着で着るのにはちょっと強すぎる柄とお考えなら、ジャケットだけ、スラックスだけというオッドアイテムとしての取り入れ方も、コーディネート術のひとつとしご検討いただけばと思います。
ミシンステッチやピックステッチをコットンジャケットに入れてみる
ピックステッチというのは、コットンに限らずオーダースーツを仕立てる際に、お台場仕立てや袖本開きと一緒に人気のディテールオプションになります。。
ミシンステッチも人気がないというわけではないのですが、ミシン目で入れられるステッチのため、高級感やオーダースーツらしさという点で、手縫い感のあるピックステッチには一歩及ばない感じ。また、コットンスーツやジャケットのような、生地表がカタメなコットン素材と、ピックステッチとの相性はとても良く、その相性の良さは、ピックステッチを入れた際に、目立つというところに尽きると思います。。生地が、カタメで丈夫、織りがしっかりしているので、チクチク入れられるピックステッチは仕立て映えがします。
ただ、このピックステッチは種類が少なく、端から数えてコバに入れられるコバステッチと、5ミリのところに入れられる5ミリステッチの2種類のみ。
その反面、ミシンステッチはとても種類が多く、端から数えてコバステッチ、5ミリステッチ、7ミリステッチ、10ミリステッチのほか、2ミリ+8ミリ位置に入れられるダブルステッチや、9ミリ位置+その外側3ミリのところにダブル線で入れられるレールステッチなど、ステッチはフロントステッチとした場合でも、上衿から下衿、胸ポケット、腰ポケット位置に入るので、ミシンステッチの縫い目といえど、カジュアルなコットンアイテムに組み合わせてみたいオプションがいっぱいです。。
コットンジャケットを総裏仕立てで
総裏仕立てと言われてすぐピンとくる人は、オーダースーツとは限りませんが、かなりスーツデザインについて関心があり、詳しい人だと思います。そういう方なら尚更、コットンジャケットに総裏仕立てはあわせることが少ないのでは・・、と疑問に思うかも知れません。。
コットンという素材は、スラックス、ジャケットとして着用する場合、今までは夏のイメージをもたれることが多く、その性質としてまず第一に上げられる吸湿性と発汗性の良さ。この2点の特徴的な性質は間違いがなく、コットンのものなのですが、その保温効果というのも見逃せず、秋冬シーズンには暖かく、生地表面により多くの空気を取り込むために、毛羽立たせたオールシーズン向きのコットンや、ウィンターコットンと分類される服地も近頃では目だってきたように思います。
こういったコットン繊維の熱伝導率が遅いための保温効果から、また秋冬シーズンの温暖化傾向から、ジャケット着用時、その衣服内は比較的すべりが悪くなりがちな、摩擦係数の多いコットンにも、裏仕立てを総裏仕立てという選択肢が出てきます。
従来のように、コットンはより涼しくとお考えの方には、向かないおススメかも知れませんが、コットンという優れた天然素材には、まだまだ多くの可能性がありそうです。
コットンジャケットに合わせる釦
コットンは天然素材なので、それに合わせる釦というのも、素材感や色調を合わせるために同じく天然素材、例えば本水牛釦や、ナット釦、貝釦(シェル釦)というのが好ましい。革釦というのもありますね。
コットンジャケットで最もオーソドックスな色がやはりアイボリーやオフホワイトなどの生成りに近い色でしょうか。こういった色合いのコットンジャケットに合わせる釦は、やはり茶系ということになり、本水牛の角から削りだした本水牛釦(リアルホーン釦)や、木の実から作られるナット釦、黒蝶貝、白蝶貝、茶蝶貝から作られる貝釦など。同じ茶系でもそれぞれに濃茶、薄茶、赤茶ほか、グリーン系などのものまであり、ベージュ、アイボリー、茶系がベーシックなコットンジャケットに相性が良い釦は、これら天然素材釦にこそありという感じです。
また、春夏シーズンがすすんでくると、関心度が高くなるオーダーパンツ。昔から、パンツだけなら既製品で間に合うという考えの方が多いのですが、実は作りは比較的単純ですが、活動量の多いパンツは履き心地がその裁断、生地、縫製手法により差の出るアイテムです。ジャケットを羽織る機会が減る夏には、パンツにかける費用を少し多めに捻出することができるために、その用いる釦も、有料オプションとなる高級天然素材釦を付けるということも、充分許容範囲内のオーダー方法だと思いますよ。。