コットンパンツ」カテゴリーアーカイブ

コットンスラックスに相性の良いディテールデザイン

カジュアル色の強いコットンスラックスなら、オーダーパンツならではのディテールデザインもより多くのものをお楽しみいただくことができるのではないかと思います。
シルエット的な部分でも、ストレッチ性の高いコットン生地が広く普及しているため、伸縮性の少ないコットンでも、現在好んで着用されるタイトめなパンツへの対応も問題なしです。
標準的なビジネスパンツでも、パンツの後ろポケットをフタ付きとしたり、左右釦止め、またフタの形をベース型や、ループ止めとするなど、比較的大人しめなデザイン変更をお楽しみいただくことができるオーダーパンツですが、これが素材=コットンとなると、その巾もぐっと広くなります。
例えば、アイビーパンツに特徴的な、パンツ後ろの尾錠(バックストラップ)、これに加えて左右脇にオプションで付けることができる脇尾錠(サイドストラップ)などは、パイプドステムというアイビーパンツ仕様に特徴のあるパンツシルエットに馴染む深いデザインというところから、オプションとしてお選びいただく方がとても増えています。
また、コットンは丈夫なため、作業用にも用いられるというところから、ワークパンツ風に、カーゴポケットを付けるオーダーデザインにもご対応させていただけます^^

チノパンとは

コットン生地を用いて作ったパンツにはいくつかの呼び名があり、普通にコットンパンツ、このコットンパンツを略してコッパンや、綿パンツ、綿パンなど。
素材費も安価で、丈夫、履き心地も良く、衣服の材料として広く普及しているカジュアル素材。いまどきの中学生や高校生はもっとファッションに関心が高いとは思いますが、少し前なら、まずタンスの中のファッションアイテムのひとつとして加えられるものがベージュのコットンパンツというところだったのではないでしょうか。
このコットンパンツの呼び名も、もう少しお兄さんになるとチノパンとなります。先日不幸な事故を起こしてしまった元フジテレビアナウンサー、チノパンのことではありません。いわゆる「チノクロス」といわれる双糸で厚地な綾織りコットン生地で作られたコットンパンツのことで、「チノーズ」。言葉の響きか、ファッション雑誌からの影響でしょうか。
チノ」が第一次世界大戦中アメリカ軍が、コットン生地を中国から調達したことからこの「チノ」、チャイニーズとかそういった言葉から由来したのだと思います。
とにかく丈夫なコットンパンツは、若者のファッションアイテムとして彼女とのデートなど恭しくも晴れがましい、勝負服とされたあとは、サイズもぴったりなおじいさんの家庭菜園いじりの際の、惜しげもなくはかれるパンツなどにされてその長い一生を終えるのです。

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コットンパンツの腰まわりのフィット感を高める

コットンは服地に用いられる素材の中でも、伸縮性の乏しい素材のため、運動量の多いパンツをオーダーで仕立てるときなどには、ちょっとした工夫をすることでよりよいご着用感のコットンパンツとすることができると思います。
近頃ではコットン生地そのものに、ポリウレタンやスパンデックスなど伸縮性の高い素材を混紡されたストレッチコットンも多く見かけるようになりました。
デザイン的な面では、ワンタックパンツツータックパンツなどに比べ、現在流行のノータックパンツのほうがスポーティーで高いフィット感が得られることが知られていますが、その腰まわりの帯の作り方でも差がでます。
通常腰まわりには共生地で作られるメンズパンツで3.5cm巾、レディースパンツで3cm幅程度の「腰帯」というものが付けられるのですが、これを「腰帯なし」で作られるいわゆる「帯なし」仕様で仕立てると、腰まわりが楽で高いフィット感が得られます。さらには、パンツ後ろにオーダーパンツならではのデザインで仕立てられるVカット、ウエスマンにシャツなどが滑りにくいものを使用など、さらにその着用感は高まります。
また、ベルト通し(ループ)をつけないベルトレスなどの持ち出しつきや、このベルトレスの帯巾を4~5cmとするなどして前釦を2個止めとした仕様など、異なるデザインのセレクトもオーダーコットンパンツのご選択範囲です。

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コットンパンツのシルエット

オーダースーツ店としても好ましい、現在パンツのシルエット傾向は、細身でしかもその細身シルエットのために、股上が浅く、股下も短く、結果パンツ総丈も短いというもの。生地問屋さんを含め生地を扱うメーカーさんなどもさぞかし今どきの流行に苦々しい思いをしているのではないかと思ってしまいます。。
既製スーツがそのトレンドを握っているため、シェアなどほんの微々たるものに過ぎないオーダースーツ店の店長はその流行に沿ったシルエットで、お客様の体型により合ったモデルを仕立てるのが仕事です。。
コットンパンツもその細身なトレンドを反映しており、メンズのコットンパンツでは、股上の浅いローライズに加え、ノータックアイビーパンツにあるパイプドステムストーブパイプストレートレッグ・スラックスのパンツシルエット。
レディースのコットンパンツは、種類も多いので一様にはいえませんが、コットンでオーダーパンツのご注文をいただくことが多いのは、やはりヒップが小さく見えるローライズ、ヒザから裾にかけてゆるやかに広がるジェントリーフレヤードというシルエットが多いように思います。。
夏は肌に接する部分も少なく、風通りも良くするために巾広なバギーパンツセミバギーパンツオックスフォード・バッグスフルパンツなど呼び方はいろいろありますが、バッグスの名前の通り袋のようにゆったりしたパンツシルエットというものも・・。しかし、パンツのお仕立て代としては、タイトパンツもバギーパンツも基本的には現在同価格なため、あまり多くご依頼いただくとその対応に若干の工夫が必要かも知れません^^

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コットンコードで作る夏のコットンパンツ

細い畝織りの生地をコードレーンといいます。本来コードレーンはコード織りの商標名であったのですが、商標名としてでなく、細い畝織り地・コードレーンとして広く知られるようになりました。
このコード織りされたコードレーンを、コットンを用い織られたものを、特にコットンコードといいます。このコットンコードは、夏用のコットンスーツコットンジャケットコットンパンツとして爽やかな着心地を与えてくれる、夏用の快適素材。生地表面の凸凹感は、肌に直接に接する面積を減らしてくれるため、べたつきません。天然素材コットンの吸湿性、通気性の高さが夏に快適な爽快感をもたらしてくれることは言うまでもなく、見た目にも涼しいコットンコード、白地に薄いブルーのコットンコードは、まさしく夏の避暑地にぴったりな定番アイテムといっても過言ではありません。
涼しげで品の良いライトグレー+白地のコットンコードを上下スーツで着てみたり、また、それぞれジャケット、スラックスとして着用するなど、コーディネートの巾もさまざま。プレッピーなアイビースタイルにも、少し目立つ感じなコットンコードですが、クラシックパターンといえるほど定着している色柄なので、自然となじみます。
コットンパンツをオッドパンツとして作るなら、少し細身、パイプドステムなシルエットのノータック、パンツの折り返しは多めに6cm。靴底がしっかりとしたクラシコな靴や、カジュアルな靴でもソールのこば張りが強めなものを選びます。

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コットンパンツを補修するときの注意

コットンの生地は、カジュアル素材の中でも比較的安価で良い所ばかりが目立つ主に春夏に用いられる素材ですが、その反面、伸縮性がない若しくは少ないというコットンの特徴は、コットンパンツをはじめコットンジャケットスーツなどの着用感、補修するときなどにも影響します。
コットンの良い特徴、長所をあげれば、通気性・吸湿性が良い、繊維の先に丸みがあり織り上がったコットン生地の肌ざわりは滑らか。この長所は、シーアイランドコットンやエジプト綿など、繊維の細い高級綿ほど顕著。コットン生地そのものを薄く作ることができるということもあり、高級衣服に用いられるコットン生地となります。
ジャケットに比べてパンツは、特にウエストまわりなど直接身体にフィットする部分なため、体型の変化に影響されやすく、コットンジャケットの調整は不要でも、コットンパンツのウエスト調整は必要な場合が多くあります。コットンのウエスト調整を含め、縫製したミシン目を外し、再縫製する際のミシン目の穴は、コットン素材に伸縮性がないために、残ってしまいがちです。調整後は、比較的目だってしまうミシン目の穴も、クリーニングを繰り返すなど時間の経過とともに、徐々に目立たなくはなりますが、新調後時間が経ってしまっているものは、ミシン目の穴もしっかりついてしまっているため、調整するなら早期のほうが軽めです。
ミシン目の穴が気になるのは、スラックスのウエスト寸法などを大きく伸ばして縫製されていた部位が、表に出てきてしまった場合。コットンでもストレッチ性のコットンなら、ある程度は軽減されます。

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黒、ブラックのコットンパンツ

おじさん世代には休日をのんびり過ごすカジュアルには「コットンのスラックス」というスラックスと呼びたいところですが、近頃のタイト系のボトムスには、スラックスよりパンツ。コットンパンツといってしまったほうがしっくりきます。
コットンパンツに限らず、黒のスラックスはちょっとおしゃれなおじさんの普段着から少しよそ行きの上等なズボンとしては定番の色。濃紺スラックスは、もうそのスラックスが1本あればという感じですが、黒のスラックスには若干色気づいた雰囲気が漂います。素材がリネンのパンツの黒というのもいいです。
黒や濃紺、もしくはチャコールグレーのようなパンツは、若い頃から体型変化してしまった腰まわりのだぶつき感を上手に隠して、締まった印象を与えてくれます。また、ジャケパンスタイルやシャツの色柄をあまり気にせず選ぶことができるので、ファッションから遠ざかってしまっているおじさんにも、黒は便利な色柄。
春夏シーズンには、通気性・吸湿性ともに優れ、天然素材の中ではもっとも馴染みがあり、価格も手ごろなコットンパンツで過ごす時間も多いと思います。黒のコットンパンツを含めたコーディネートでは、スーツでもはくコットンパンツをオッドアイテムとしてという使い回しもクールビズ傾向なお仕事現場ではありです。
こんなときには、傷みやすいパンツのみ2本で2パンツスーツという選択も賢いすーつ選びかも知れません。

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パンツオーダーもコットンで

本来カジュアルっぽさの強いコットンですが、懐かしいカジュアルフライデーからはお仕事の現場にも少しずつ登場。スーツ屋さんに言わせればカジュアルフライデーは、ジャケットやスラックスの需要が増え、お客さんからは余計に金がかかる・・など苦情を言われたものでした。
コットンパンツは春夏にも秋冬用のジャケットにも合わせやすく、比較的購入費用も抑えられるため人気。色違いで数本揃えるのがおススメです。定番のベージュは欠かせないとして、ビジネスで使うなら黒のコットンパンツというのは応用範囲が広く、ジャケットの色柄も考えなくていいので1本用意しておくと便利です。
コットンは伸縮性が少なくシワになりやすいので・・と、コットンパンツを含めコットンジャケットなど仕立てる際にも敬遠されることがありましたが、スーツというアイテム自体、ドレスダウンした着こなし方も増えてきましたので、コットンのシワぐらい・・という印象も強いです。また、同じコットンでも伸縮性のあるポリウレタンやスパンデックスなどを混紡することで、コットンなのに動きやすい素材、ストレッチコットンというものもあり、ジャケットでもそうですが、特に下半身のボトムス、コットンパンツにこのストレッチコットンはおススメです。
オーダーで仕立てるスラックスでさえ、作ったことがないのに、カジュアル素材コットンで・・という考え方もありますが、クールビズなどもあり、履き心地の良いコットンパンツの需要はかなり高まっているといえます。

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