コットンジャケットを綺麗に保つためにアイロン掛けを徹底する

天然素材の中でも大変人気のあるコットンですが比較的シワが付きやすい気になる方もいらっしゃると思います。
では何故シワが付きやすいのでしょうか?
それは繊維の性質にあり、コットンは水分を含むと繊維の分子がバラバラになるのですが、
水分が抜け乾燥していく段階でシワが寄っていると、バラバラになった分子の状態で再結合してしまいシワが出来上がります。
繊維の中が中空になっていてそれだけ水分が多く含まれ、分子がバラバラになりやすいのです。
そのためコットンジャケットは「乾かし方」が大事。
アイロン焼けを防ぐ為に当て布は必ず・霧吹き等で水分を含ませ描ける・袖→後ろ→前→襟の順にやっていきます。
アイロン掛けが終わったらジャケットの前釦を留め、型崩れを防ぐために肩幅に合ったハンガーで形を整えるようにしましょう。
ジャケットに暖かさや蒸気が残ったまま放置しておくとシワの原因になってしまいます。

オーガニック農法で育てたコットン

オーガニックコットンは化学処理をしないで風合いを活かしたモノが多いので肌に優しい。
普通のコットンと原料は変わらないのですが、生地の加工によってそれが生まれているのです。
そして地球にも優しい。
農薬や化学肥料を使うとたくさんの二酸化炭素が排出されていますが、
化学肥料や農薬も使用しないオーガニック農法で栽培すればエネルギー削減・土の中の微生物が増えて二酸化炭素の吸収量も増えます。
自然との闘いになります。
殺虫剤を使わないので害虫を食べてくれるてんとう虫は「有機農法の守り神」と言われるほど貴重な存在となっています。
大地の恵みと農場で働く人達のこだわりによって作られる素晴らしい素材なのです。

アメリカのコットンベルトで栽培される綿花

春夏シーズンはジャケパンスタイルが一気に増え、特にコットンスーツは大変人気である。
身の回りにあるコットン製品の多くはアメリカで栽培されたモノで、日本に輸入される綿花の約半分がアメリカ産なのです。
南の東海岸から西海岸、17州にまたがる「コットンベルト」と呼ばれる地域で作られています。
最新の技術を駆使して効率的な栽培方法で生産しているので安定した品質の綿花を供給できる。
このように栽培された綿花はアメリカ農務省が検査を行う
繊維の長さ・太さ・強さをチェックし、識別番号が付けられ、個別にどの地域で作られたものか判断できるようになっている。
アメリカ繋がりで言いますと、チノコットンは米国が中国で調達したモノなのです。
そして「チノ」は中国を意味するスペイン語で、第一次世界大戦でフィリピンに駐屯していたアメリカ軍が軍用生地として買ったとされています。
オールシーズンで大活躍する重宝するチノコットンスーツ是非!

地球環境に優しい自然素材コットン

コットンは木綿植物の種子に付く綿毛から作られます。
綺麗なクリーム色の花を咲かせ、1日経つと花の色が赤に変わり、萎れていきます。
大きな実ができ、割れ、中から真っ白にコットンの繊維が出てくるわけです。
白く丸いのでコットンボールと呼ばれ、タンポポの綿毛と同じように自然散布の役割を担っています。
自然に作られ自然にかえっていく、これを繰り返すのです。
栽培する畑で年間18億トンの二酸化炭素を吸収して、13億トンの酸素を排出するそうです。
素晴らしい、地球環境にも貢献しているのです!

無地コットンジャケットにステッチを入れる

春夏シーズンには「ジャケパン」が活躍すると思いますが、コットンやリネンが色や柄が豊富で重宝しますね。
見た目にも快適そうで涼しげです。
ベージュ系統のコットンジャケットやコットンスラックスは着回しにかなり使えます。
平らで無地コットンにはミシンステッチやピックステッチなどフロント部分や袖や背に入れるとカジュアル度が増して良い。
通常は同系色で入れられるステッチ色をネイビーにピンク、ベージュなら白というように目立たせるデザインもなかなか惹かれる。
オーダースーツならではのカスタムですね。

ラルスミアーニは水鳥の羽を意味するLARUSが前身

高品質のコットンやリネン素材を販売する高級生地ブランドであるラルスミアーニ社
織物工場としてはイタリア国内で最大手でラルスミアーニ社の前身は1940年にグリエリモ・ミアーニによって創業された。
これは生地屋ではなくLARUSというカスタムテーラーである。
LARUSは「水鳥の羽」を意味していて、品質に拘りがありそうな名前ですよね。
生地を見ているだけで楽しくなってくるイタリアブランドらしさ溢れる発色良さ、豊富なカラーバリエーション、程よいストレッチが特徴。
そのカラーバリエーションの豊富さから
ジャケットとパンツそれぞれ違う色で注文される方も多く、いろんな色と組み合わせた仕立てが楽しめます。

面白い柄がいっぱいUSAコットン

オーガニックコットンやカラードコットンなど栽培の仕方や染め方の違いによって色んな種類があります。
USAコットンは文字通りにアメリカで生産されているコットンの事で、特にカリフォルニアを原産としたモノが多い。
コットンの品質に拘りがあるというよりは、派手な柄・プリントが特徴的で豊富。
見ているだけでテンションが上がってくる、そんな感じです。
花柄や幾何学模様などが定番で、この2種類だけでも、色使いや色の組み合わせが自由で面白く、全く飽きません。
綿花のデパートと呼ばれているアメリカだけあって大胆さとユーモラスたっぷり。

コットン素材の元である綿花の話

様々な場面で見られるコットン製品ですが、その元となる綿花はどのように栽培されているのでしょうか。
綿花は熱帯や亜熱帯に分布し、その種類は40にもなります。
毎年花を咲かせる(多年草)でありますが、寒さに弱いので一年草として扱われています。
ハイビスカスのような花を咲かせ、その花がしぼみ紡錘形に膨らんだ果実を実らせ、はじげて中から綿を出します。。
栽培のポイントを簡単にまとめると日当たりと水はけの良い場所・弱アルカリ性の土壌を好む・高温で発芽するので5月以降に種をまく事です。
ちなみに5月10日はコットンの日で語呂合わせと5月に一番コットン製品が一番売れるというのが理由だそうです。

シルクコットンは天然素材の涼しさと光沢感がオススメ

やはり夏の暑さには天然素材の涼しさが活躍してくれます。
吸湿性や通気性の高い天然素材は、汗をきっちりと吸収して蒸発させる事に優れているので、体の熱を逃がしてくれる。
その天然素材に異なる素材が混紡されたブレンド素材に注目。
コットンやリネンなどの天然素材に別の素材を掛け合わせる事で新しい独特な風合いの素材や生地が生まれるのです。
例えばコットン×シルク
コットンの吸湿性にシルクの保温性や放湿性そして独特な光沢感のある素材が出来ます。
このようにお互いが補い合い、個性的な生地がブレンド素材の特徴なのです。

昭和時代に流行したアイビールックのシアサッカースーツ

昭和の時代に流行したアイビールックで重宝されたシアサッカーですが、その流行の波が2016年にもやって来ました。
パジャマなどにも活用される素材であり、ドライな質感と通気性がジメジメとした夏に涼しさを与えてくれる。
アイビールックとはナチュラルショルダー・ボックス型・3釦が代表的なスタイルですが、シアサッカー×アイビーが再注目されているのです。
しかし今の若い人達が着るアイビーは昭和の時とはまた違った印象を受け、時代によってスタイルも新しく変化していく。
ちなみに日本ではしじら織りとも呼ばれ、シアには「透き通る」といったような意味が含まれています。