コットンを活かした快適ライフ」カテゴリーアーカイブ

そろそろ春夏用のコットンスーツを準備

過ごしやすい暖かい季節がもうすぐそこまでやってきています
まぁでも花粉症を持っている人は微妙な感情なのでしょうけど
秋冬の装いから春夏にシフトするので、お洒落な楽しみな人もいますよね
コットンジャケットや綿パンはカジュアルでもビジネスの場面でも使い勝手が良くて便利です。
カラーバリエーションも豊富で王道のベージュからイエローとかピンクとか。
今、仕立てればちょうど陽気も良くて、季節感ばっちりなタイミングで着用できるでしょう。
オフに桜を見たり、そんなシチュエーションでの記念写真に残しておきたい。

コットンの染色と化学の関係

綿素材にはあらゆる発色の良いカラーバリエーションがありますね。
例えば王道なのはベージュのコットン
それからオリーブグリーンから原色のようなものまで色々あります。
ところで、なぜ染まるのでしょうか?
これには化学と深い関係があるので、少しだけ紹介したいと思っております。
構造として、水に溶ける性質を持っている色素が、繊維に吸収されると
洗って落ちることがなく繊維に吸われたままの現象が起きる、それが染色です。
毎シーズンにはラルスミアニの新色を見るのが楽しい。

最も身近な素材と言ってもいいコットン

日本国内の繊維消費量の約40%を占めている素材とは一体なんでしょうか?
正解は綿です。
寝具類から衣料品まで幅広く使われていて、私たちの日常生活に密接しています。
起源は古代インド(※諸説有)で、綿花の栽培に関するノウハウなどがアラビア商人によって西に伝えられ、ヨーロッパの東西に発展。
現在では、中国・アメリカ・インド・パキスタン・ロシアが主要な生産国となっています。
一方、日本では戦後末期に綿で織られたモノが輸入され、一部の武士の間で使用されていました。
そのあと日本国内で綿花の栽培が進んで、17世紀後半には麻に変わって一般階級にも広がっていった。
染色性や発色性が高く、鮮やかな色をしていますね。
水分を吸収して発散させる力に優れていて、さらっとした肌触りを持っています。

アメリカのコットン産業

アメリカ国内においてコットンの元となる綿花栽培は農業で大きな割合を占めています。
フロリダ州などの南東部とテキサス州などの南西部が大きくそれぞれ、32%と45%となっています。
そしてミシシッピ州で19%とカリフォルニア州で4%といった感じ。
年間の出荷価格は55億ドル以上にもなり、28万人以上の雇用と1000億ドルの経済効果を生み出すのです。
その他にも、大豆や小麦が主な農作物。
日本食に欠かせない米。
アメリカでは日本のような短粒米ではなく、長粒米で最もこれを栽培しているのはカリフォルニア州となっています。
アジアでの平均消費量は136kgなのに対してアメリカはなんと12kgなのです。
最も消費するハワイ州でも45kgです。
数字で表されるとより文化の違いを感じますよね

コットンの元となる綿花の生産量ランキング

私たちの生活には無くてはならない素材となっているコットンですが、どれくらい知っていますか?
まず綿花、これがコットンの大元の植物になります。
では、一体どこの国が1番生産量が多いと思いますか?
1位 中国約1600万トン、2位インド 1400万トン、3位 アメリカ 1000万トン、4位 パキスタン 500万トンとなっている。
以外だったでしょうか?だいたい予想は当たっていましたでしょうか?
一応10位まで書いておきます。
ブラジル、ウズベキスタン、トルコ、オーストラリア、ギリシャ、ブルキナファソです。
ちなみに日本はほぼ100%を輸入に頼っていて、アメリカ、ブラジル、インド、ギリシャ、オーストラリアなどから輸入しています。
こんな具合が日本のコットンを取り巻く事情でありますね。

肌が弱いと感じる方へ、コットンの優しさ

春夏のみならず厚手のコットンは秋冬に人気があり
まさにオールシーズンで活躍する素材はインダス文明のインドが原産と言われています。
ハイビスカスのような綺麗な黄色い花を咲かせて、虹色になり、そしてコットンボールと呼ばれる真っ白な綿の珠ができるのです。
長い毛と短い毛から成っているのですが、長い方はコットンの糸になって、短い方はオーダースーツの裏地などで良く使われるキュプラになります
そしてコットンの繊維は先端が丸くなっているので、肌への刺激が他の繊維に比べて少ない。
肌になんらかの異常があって皮膚科の先生に診てもらうと、衣類も大事だと言われました。
化学繊維は駄目でなるべくコットンなどの天然繊維が良いですよって。
ですから子供向けの衣服はコットン素材でることが多く、大変重宝されています。

何故、冬にもコットンが良いのか

コットンというと春夏素材の定番となっていますが、実は寒い時期にも魅力を存分に発揮してくれます。
今の時期には「夏バテ」を良く聞きますしそういう状態になっている人を見かけますが、同様に「冬バテ」もあります。
室内と室外の温度差によって生まれる疲労感が原因です。
温度調節機能に優れたコットン素材は生活を快適にしてくれます。
夏はもちろん汗をかくのですが、冬でもコップ一杯以上の汗をかいているのです。
寒さ対策も、汗対策もしなければいけません。
吸湿性の高いコットン素材は生活を快適にしてくれます。
重ね着をしてオシャレを楽しむ秋冬は、脇の下が汗ばむ。
そんな時にはコットン素材の吸湿性が高い下着を身につければ心配ありません。

ストレッチ素材コットンにおけるポリウレタン混紡の役割

ストレッチ素材のコットンにはポリウレタンと呼ばれる伸縮性に優れた素材が数%が混紡されています。
見た目が変わる事もなく、生地に伸びが出来ますから体にフィットして着心地がいい。
シワも付きにくく、取れやすい。
得意分野があれば、苦手分野もあります。
このポリウレタンは他の繊維に比べると経年劣化が早いのです。
一生モノにならないポリウレタン製品ですが、しかし綿100%では実現できない着用感は忘れてはいけないポイントです。
こういったポリウレタンが数%混紡された生地で作られたストレッチコットンは大変人気があります。
自分で素材感を守る方法として「洗濯やアイロンを控えめに」という事です。
水にも熱にも弱いので、必ず当て布することをオススメしています。

アメリカでのコットン管理システムとは

アメリカはコットン素材の元となる綿花の世界最大の輸出国であり、日本に輸入される半分はアメリカ産のモノとなっています。
南部の温暖な地域が主な17の州にまたがるコットンベルトと呼ばれているところで綿花は栽培されています。
アメリカンコットンの特徴は機会によって栽培収穫を行っているので、安定した品質の綿花を安く提供できるわけです。
こうして栽培された綿花は農務省が検査して、繊維の長さ・太さ・強さをチェックする為に、PBIタグと呼ばれる識別する番号を付けられます。
どの綿花がどこで栽培されたものなのか追跡することが可能になっています。
タグで管理されたコットンかどうかを見分けられるのは「COTTON USA」マークです。
しっかり検査されたアメリカンコットンが50%以上使用している製品だけ付けられています。
アメリカンでのコットンはこのように管理されているのです。

5月10日は「コットンの日」だった!

日本には様々な祝日や○○の日のような記念日がありますが、
昨日は5(こ)10(テン)の語呂合わせと種まきの時期が重なるということで「コットンの日」になっています。
ご存知でしたか?
なんと綿は紀元前5000年ころにメキシコで綿花栽培の痕跡が見つかっていて、日本では江戸時代に栽培が始まったようです。
最近では「東北コットンプロジェクト」によって、
津波被害で稲作が出来なくなった土地に綿花を植えて、畑の塩分濃度を下げて農業を再開させようとする動きがありましたね。
詳しく説明しますと、津波の海水によって土壌の塩分濃度が上がりました。
土壌中の塩分を水に溶かして排水する作業を行う必要があるのですが、施設が破壊されてしまっているため、この活動も出来ないところが多い。
そこで農業再生の目標に向かい、耐塩性の高い綿花を栽培し、復活を目指そうとなったのです。
東北コットンを使った製品を買うことが、支援になります。