アメリカのコットン産業

アメリカ国内においてコットンの元となる綿花栽培は農業で大きな割合を占めています。
フロリダ州などの南東部とテキサス州などの南西部が大きくそれぞれ、32%と45%となっています。
そしてミシシッピ州で19%とカリフォルニア州で4%といった感じ。
年間の出荷価格は55億ドル以上にもなり、28万人以上の雇用と1000億ドルの経済効果を生み出すのです。
その他にも、大豆や小麦が主な農作物。
日本食に欠かせない米。
アメリカでは日本のような短粒米ではなく、長粒米で最もこれを栽培しているのはカリフォルニア州となっています。
アジアでの平均消費量は136kgなのに対してアメリカはなんと12kgなのです。
最も消費するハワイ州でも45kgです。
数字で表されるとより文化の違いを感じますよね

コットンジャケットを綺麗に保つ

コットンは春から秋頃まで、モールスキンのような厚手の生地なら寒い冬まで着れちゃうのでとても優秀で便利。
ビジネスでもカジュアルでも着れちゃいますしそうなってくると自ずと着用回数も増えてくる…
だからこそ手入れは丁寧にしたいと思いますよね?
クリーニングや選択はもちろん大事なのですが、日頃のブラシ掛けも大事!
洋服の繊維を整えてあげることで、長持ちしますし綺麗に着用できます。
ブラシの種類にも注目しましょう。
ブラシはナイロン製と天然素材のモノがありますが、圧倒的に豚や馬の毛を使っている天然素材のモノが良いでしょう。
コットンのジャケットなど固さのある生地には豚毛を、ウールやカシミヤなどには馬毛を使うとより良い。
年末ですし、お出かけする機会もあると思いますので、お洋服に感謝の意味を込めて手入れをしてあげる時間を取ってみて下さい。

コットンスーツで装いをカジュアルに

みなさんはコットンというと どのようなイメージをお持ちでしょうか?
実は紀元前2000年頃から既にインドなどで使われていて、14世紀にヨーロッパに広がっていった素材なのです。
絹同様に大変貴重な物として取り扱いをされていましたし、インド綿はヨーロッパの人たちにはとても有名でありました。
18世紀には新しい技術が開発されて、大量栽培のようなことが可能になり、生産コストがかなり下がりました。
そんなコットンは吸湿性や染色性に優れています。
色鮮やかなで発色が綺麗でコットンスーツだけでなく、単品のジャケットやスラックスにも人気です。
ポリウレタンを混紡して伸縮性のあるストレッチコットンも魅力的。
これからの時期でも着用できるモールスキンといった少し厚手のコットンもございます。

コットンの元となる綿花の生産量ランキング

私たちの生活には無くてはならない素材となっているコットンですが、どれくらい知っていますか?
まず綿花、これがコットンの大元の植物になります。
では、一体どこの国が1番生産量が多いと思いますか?
1位 中国約1600万トン、2位インド 1400万トン、3位 アメリカ 1000万トン、4位 パキスタン 500万トンとなっている。
以外だったでしょうか?だいたい予想は当たっていましたでしょうか?
一応10位まで書いておきます。
ブラジル、ウズベキスタン、トルコ、オーストラリア、ギリシャ、ブルキナファソです。
ちなみに日本はほぼ100%を輸入に頼っていて、アメリカ、ブラジル、インド、ギリシャ、オーストラリアなどから輸入しています。
こんな具合が日本のコットンを取り巻く事情でありますね。

イタリア人はコットンスーツが好き

イタリアでは多くの人が好んで着用しています。
夏でも比較的過ごしやすいイギリス人がバカンスを楽しむ為のリゾートウェアとして広まっていきました。
そんな様子を見ていてイタリア人は英国の文化などそんなものは関係なく、コットンスーツを普段着とか街着として着用するようになりました。
温暖な気候とのんびりとした国民性が綿の持つカジュアルっぽさ柔らかな雰囲気や飾らない感じが合ったのでしょう。
気候風土はそれぞれ生産している生地にも表れていて
よく言われるのがイギリス製は目付けがしっかりと生地にハリコシがあり、イタリア製は柔らかでしなやかな印象。
イギリスは硬水・イタリアは軟水といった違いからも生地の雰囲気が異なっています。

古くから親しまれてきた綿

綿は昔から私たちの生活に欠かせない素材で親しまれてきました。
繊維に拗れがあって、保湿性と吸湿性が持ち味です。
肌に直接触れるアンダーやTシャツなど、汗を吸うことが大事な場面で使用されることが多い。
そして熱にも強く、薬品にも耐性がありますし、染色性が高いために様々な色パターンがありますね。
なかでもラルスミアーニのコットンやホーランド&シェリーのカラーバリエーションはとても豊富。
コットンジャケットも何着でもスラックスも何本でも欲しくなってします。
クローゼットの中に入れておきたいと思ってしまいます。
ウールとはまた違って発色も良くステージ衣装なんかで着用するとパッと華やかな印象になる。
まずはオリーブやカーキといった定番色で1本ほしい。

肌が弱いと感じる方へ、コットンの優しさ

春夏のみならず厚手のコットンは秋冬に人気があり
まさにオールシーズンで活躍する素材はインダス文明のインドが原産と言われています。
ハイビスカスのような綺麗な黄色い花を咲かせて、虹色になり、そしてコットンボールと呼ばれる真っ白な綿の珠ができるのです。
長い毛と短い毛から成っているのですが、長い方はコットンの糸になって、短い方はオーダースーツの裏地などで良く使われるキュプラになります
そしてコットンの繊維は先端が丸くなっているので、肌への刺激が他の繊維に比べて少ない。
肌になんらかの異常があって皮膚科の先生に診てもらうと、衣類も大事だと言われました。
化学繊維は駄目でなるべくコットンなどの天然繊維が良いですよって。
ですから子供向けの衣服はコットン素材でることが多く、大変重宝されています。

デニムとコットンの関係性

デニムの似合う美脚に憧れを持つ人たちは多いだろう。
そんなデニム製品の元となっているコットンは4000年以上も前から栽培され人類に影響を与えてきた。
中国、インド、アメリカ、パキスタン、ブラジルなどが主な生産国となっていて、乾燥地帯で良く栽培されています。
雨水を利用した栽培ができるので、そういった便利なシステムをもっていない地上国でも栽培ができる。
一口にコットンといっても綿の長さで種類が別れ、製品の用途によって使い分けています。
なかでもコットンスーツは紳士服やオーダースーツでも人気のアイテムで、春夏の装いとして活躍しています。
色が豊富でハッキリとした発色をしているので、ステージ衣装なんかを仕立てる方もいらっしゃいます。

ラルスミアニのストレッチコットン

コットン100%とコットンにポリウレタンが2%や5%ほど混紡されている生地ではかなり違いがあります。
風合いもありながら伸縮性を保っています。
この伸縮性が着心地に影響を与え、少し楽にしてくれます。
また、スラックスにおいても伸び縮みするというのは動きのある仕事をされている方にもオススメです。
しかしどうしてもポリウレタン混は経年劣化があるので敬遠される方がいらっしゃるのも事実。
履き心地と経年劣化問題は要相談でしょうか。
最終的には好みの色柄があるかどうかで決まると思いますが、百聞は一見にしかずなのでまずはお気に入りのコットンを見つけてみましょう!

地厚なコットンはやはり一味違う

秋冬生地の代表格といえば「フランネル」や「ツイード」といったモノを想像しますでしょうか?
ここではモールスキンのコットンを紹介します!
“モグラの毛皮”が意味する通りに厚手なコットンで、太番手の綿糸を綾織りにして、生地表面が起毛されている。
ずっしり感と起毛感が、防寒もしっかり出来て、保温性も高い。
この冬はこんな素材でアウターを仕立てオシャレを楽しんでみてほしい。
ホーランド&シェリーが取り扱っているサンプルブックには「モールスキン」と「コーデュロイ」が並列して載っているのだが
なんともカラーバリエーションが豊富で迷ってしますんですよね。
まぁそれもオーダーの楽しみ♪