春先のオシャレとして真っ先に思い付く装いはコットンスーツでしょう
明るいベージュの綿ジャケットやオリーブグリーンのコットンパンツは使い勝手が良くてコーディネートしやすい
定番であるがゆえに敬遠される方もいらっしゃると思いますが、オーダーであれば体型にぴったりと合うので格好良くスタイリッシュに決まる!
イタリアではコットンスーツを着た人を結構見ますし、ラルスミアーニのコットンは有名ですしイタリア国内では最大手になります。
毎シーズン数色は新しい生地が入ってきます
なんらかのステージ衣装だったりをお仕立て頂くこともあります
原色のハッキリとした発色は鮮やかでとても映えます
まずはコットンぽいコットンであるライトベージュの生地で仕立てて、バシっとしたスタイルを楽しんでほしいのです
コットンジャケットは万能である
肌に優しいコットンはアトピー持ちの方にも、春夏にオシャレを楽しみたい方にもオススメの素材。
コットンジャケットと合わせるスラックスを変えれば、春夏の着こなしが抜群に広がります。
さらに肌寒い感じたり着る物に困ったり体温調節が難しい秋にもちゃんと重宝してくれます。
秋冬用の綿素材としてモールスキンのコットンがあります。
これはモグラの毛皮のように厚く目付がしっかりとしていて起毛感があって重量感がどっしりとあります。
まさに秋冬用といった印象です。
実際に手に取って頂き、手触りや発色を確認してみてほしいですね。
ポリウレタンが混紡されたストレッチコットンや起毛感のある秋冬用コットンや色鮮やかな綿素材を。
コットンスラックスを正しく洗う方法
まずやらなければいけないことは水洗いが可能かどうかの確認です。
それを確認しクリアしたら、ボタンやホックやファスナーを留め閉めます
ポケットを裏返して溜まっているゴミを丁寧に掻き出します。
コットンパンツがぴったりと入る洗濯ネット用意して、シワや型崩れを防ぎます。
ここからは洗濯のコツですね
夏場よく着用したですとか汗が気になったですとかそういった汚れと臭いが気になる場合は、つけ置き洗いです!
30℃のぬるま湯に重曹や洗剤を入れ、そのまま置いて汚れを浮かばせるようにします。
2リットルに4分の1カップが目安。
コットンの場合には色落ちしやすい可能性があるので、手洗いがやはり最も良い方法でありますね。
我々の生活には欠かせないコットン製品
世の中にはコットン製品が溢れかえっていますが、色柄の他にも様々な種類があります。
綿を判断する上で「繊維長」があります。
コットンの繊維は長くて細くて撚りの回数が多いほど、上質な生地とされています。
最も高価な長繊維に分類されるスーピマ綿は安定した生産量を保っています。
それらとは一線を画しているのがオーガニックコットン。
化学肥料や薬品を最小限に抑えて生産させるコットンのことなのですが、地球環境への負荷を減らしている。
コットンや綿と一口にいっても、こんなにバリエーションがあるのは面白いですよね。
いまクローゼットの中に入っているモノ、いま手に持っているモノはどんな種類でできているのか確認してみましょう
コットン栽培の起源はメキシコ
春夏のカジュアルスーツとして人気の高いコットン素材
その歴史は古く紀元前300年付近に古代ギリシャの王様に「インドには羊毛が生える木がある」とセレウコス1世が教えています。
もっと遡ると紀元前5000年頃にメキシコのテワカン峡谷でアメリカ栽培綿が見つかっています。
そしていま栽培されている約90%がこの綿です。
日本でコットンの栽培が始まったのは1494年の越後国で16世紀はじめから末期にかけてと言われています。
明治以降に政策により綿布の生産が強化されて、1930年代には輸出量が世界一になりましたが、両税廃止運動があって安い原料がはいるようになった。
それがきっかけとなって日本の綿花栽培は衰退していきます。
戦後、世界一になりましたが、安価はアジア産に追いやられる形となって、減少していったのです。
ストレッチ素材が混紡されたホーランド&シェリーのコットンクラシックス
ストレッチ素材が混紡されたコットンというのはいくつかのブランドが生地を取り扱っていますが
中でもホーランド&シェリーのコットンクラシクスはなんといっても色が豊富。
英国の高級マーチャントですので品質とブランド力ともに最高な生地となっています。
色数なんと22。
定番色はもちろん、寒色系から暖色系かた白っぽいきじまで全て揃えたくなってしまう。
秋冬用のコットンとして厚手のモールスキンのコットンもホーランド&シェリーのサンプルブックにはあります。
ビジネスでもカジュアルでも着こなせるコットンジャケットやコットンスラックス。
発色の良さとカラーバリエーションの豊富さに惹かれること間違いなしです
意外と知らないかも?コットン製品の洗い方
私たちは知らず知らずのうちにコットン製品を身に纏っている、というくらい生活に密着している素材の1つです。
だからこそ何気ない洗濯をして失敗してしまった?
そんな経験はあるかもしれませんし、または間違った洗濯の仕方をしているかもしません。
まず洗濯ネットと中性洗剤を用意して下さい!
いつも使っているアタックのような弱アルカリ性の洗剤ですと、繊維に負担が掛かってしまいます。
節約のためにお風呂などの残ったお湯を使うと熱で伸縮してしまいサイズが変わってしまう可能性があるので、水が好ましいです。
洗濯ネットに衣類を入れ、丁寧に洗ってくれるモードを選択する、汚れが目立つ部分には中性洗剤を染みこませておく。
こんな簡単な一手間を加えるだけで、だいぶコットン繊維へのダメージが少なくなり、衣類を綺麗に長持ちさせるコツですね
ぜひ、実践してみてください!
テントで良く使われているポリコットン
ポリコットンとはご想像の通りに「コットン」と「ポリエステル」の混紡素材で「T/C」と表記されます。
Cはコットンと分かりますが、Tはテトロン、これはポリエステルの商標。
東レと帝人がポリエステル糸を導入した際に、ブランド名を付けようとなり、テイジンとトウレの頭文字を1つ取りナイロン風にしたと言われています。
混紡素材は、それぞれ良いとこ取りするのがメリットとなります。
ポリエステルは丈夫・シワになりにくい、コットンは通気性や吸湿性の両方を持ち合わせた素材になっています。
この素材はテントにも使われていて、コットンの性質から吸湿性の良さで結露が少ないですし、焚き火などの火の粉が付いても大丈夫。
日本みたいに雨が多い地域ではコットン100%よりもポリコットンのテントの方が向いている。
気になるジーンズとデニムの定義のこと
日常生活で使っている言葉で違いの分からない言葉って結構ありますよね?
ちゃんと区別しなくても、何となくで通っている言葉。
ジーンズとデニムもそれに含まれると思います。
どんな風に使い分けていますか?
なんかイメージ的には男性的なモノがジーンズで女性的なモノがデニムとか、そういった印象があります。
一般的な定義としては
デニムとは織物の種類、ジーンズとは主に綿製の厚手の織物を使用したパンツの事となっています。
つまりデニムは生地そのもの、ジーンズはそれらを用いて作られたパンツなのです。
ジーンズはイタリア北部の港町で作られた厚手な生地で作ったパンツを着用していた水夫のことをジェノイーズと読んだのが語源。
ちなみにジーパンはジーンズとパンツを組み合わせて作った和製英語なので、海外でお使いの際には注意が必要。
ブラジルのコットン産業とは?
ブラジルといえばコーヒー豆が有名ですが、ここでは綿(コットン)栽培事情について触れていきます。
栽培が本格的に始まったのは16世紀からでマラニヨン州などで栽培されていて、1825年には輸出量の30%程度を占めていました。
しかし、1880年には北米の綿花栽培が盛んになってきて、ブラジルは衰退していった。
ブラジルでは綿花はまず工場に運ばれ綿花と綿実に分けられ、それぞれ綿布とニットに加工されます。
約3万社の紡績やその関連企業があって、自給自足が可能となって輸出国となっていた。
ここでちょっと小話を
1986年にこれまで100%コットンだったサッカーユニフォームにポリエステルが取り入れられ、従来のものより軽くなったそうです。
6回目の優勝を目指すブラジル代表が身にまとっているユニフォームは従来より繊維の数を減らして、フィット感が上がっていると。