私たちは知らず知らずのうちにコットン製品を身に纏っている、というくらい生活に密着している素材の1つです。
だからこそ何気ない洗濯をして失敗してしまった?
そんな経験はあるかもしれませんし、または間違った洗濯の仕方をしているかもしません。
まず洗濯ネットと中性洗剤を用意して下さい!
いつも使っているアタックのような弱アルカリ性の洗剤ですと、繊維に負担が掛かってしまいます。
節約のためにお風呂などの残ったお湯を使うと熱で伸縮してしまいサイズが変わってしまう可能性があるので、水が好ましいです。
洗濯ネットに衣類を入れ、丁寧に洗ってくれるモードを選択する、汚れが目立つ部分には中性洗剤を染みこませておく。
こんな簡単な一手間を加えるだけで、だいぶコットン繊維へのダメージが少なくなり、衣類を綺麗に長持ちさせるコツですね
ぜひ、実践してみてください!
「コットンの特徴」カテゴリーアーカイブ
テントで良く使われているポリコットン
ポリコットンとはご想像の通りに「コットン」と「ポリエステル」の混紡素材で「T/C」と表記されます。
Cはコットンと分かりますが、Tはテトロン、これはポリエステルの商標。
東レと帝人がポリエステル糸を導入した際に、ブランド名を付けようとなり、テイジンとトウレの頭文字を1つ取りナイロン風にしたと言われています。
混紡素材は、それぞれ良いとこ取りするのがメリットとなります。
ポリエステルは丈夫・シワになりにくい、コットンは通気性や吸湿性の両方を持ち合わせた素材になっています。
この素材はテントにも使われていて、コットンの性質から吸湿性の良さで結露が少ないですし、焚き火などの火の粉が付いても大丈夫。
日本みたいに雨が多い地域ではコットン100%よりもポリコットンのテントの方が向いている。
ブラジルのコットン産業とは?
ブラジルといえばコーヒー豆が有名ですが、ここでは綿(コットン)栽培事情について触れていきます。
栽培が本格的に始まったのは16世紀からでマラニヨン州などで栽培されていて、1825年には輸出量の30%程度を占めていました。
しかし、1880年には北米の綿花栽培が盛んになってきて、ブラジルは衰退していった。
ブラジルでは綿花はまず工場に運ばれ綿花と綿実に分けられ、それぞれ綿布とニットに加工されます。
約3万社の紡績やその関連企業があって、自給自足が可能となって輸出国となっていた。
ここでちょっと小話を
1986年にこれまで100%コットンだったサッカーユニフォームにポリエステルが取り入れられ、従来のものより軽くなったそうです。
6回目の優勝を目指すブラジル代表が身にまとっているユニフォームは従来より繊維の数を減らして、フィット感が上がっていると。
老若男女に親しまれるコットン
日本語で綿・英語でコットン、昔から小さい子から高齢者までお世話になって愛されている繊維です。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、綿は綿毛から作られるのですが、綺麗なクリーム色の花を咲かせます。
きれいな花を咲かせたと思ったら、その翌日に花の色が赤に変わり、大きな実ができ、真っ白なコットンの繊維が出てきます。
肌触りの良さは、いろんな繊維の中でも優れています。
繊維の先の方が丸みを帯びているので、肌へのタッチがとても優しい、赤ちゃんやアレルギー体質の肌にも合っています。
そして地球にも優しいのです。
天然に作られた綿は、自然に帰っていきます。
年間18億トンの二酸化炭素を吸収して、13億トンの酸素を生み出し、とてもエコな植物なんです。
コットンの魅力が少しでも伝わったでしょうか。
静電気が発生しやすい素材としにくい素材の違いとは?
誰しも静電気の発生にちょっとしらイライラを感じたことはあると思います。
ドアノブを触った時、コンビニの飲み物コーナーの扉を開けた時、セーターを脱ごうとした時
帯電している静電気が放電されることによって「パチッ」といった現象が起こります。
衣類によっても静電気が起こりやすいモノと起こりにくいモノがあります。
マイナス電気が最も帯電しやすい素材はアクリル、プラス電気が最も帯電しやすい素材はナイロン。
綿や麻などの素材はこすれあったとしても静電気は発生しません。
静電気が発生しにくい綿などの素材を取り入れてコーディネートすると、発生しにくくなります。
またウールやポリエステルのような帯電しやすく静電気が発生しやすい素材でも、同じ素材同士であれば発生しにくくなります。
意外と役立つ静電気情報ではないでしょうか。
綿は熱帯地域から生まれる
コットンが生まれる綿の木は熱帯地域の80ヵ国以上で生産されていて、世界で生産される総量の約40%を占めています。
大変きれいな花を咲かせたあとに実ができて、その周りに繊維が細かく成長して、成熟したあとに丸いコットンボールになります。
コットンボールを摘み取って種と繊維を分けて、紡績していく段階に入っていきます。
1本の繊維は200~300の天然撚りがあるので、糸にした時にしっかりと絡みあいます。
さいきんでは化学物質をしようしない農地で栽培されたオーガニック・コットンが環境保護やエコで評価されています。
さきほど紹介した「コットンボール」
なんとダイエットにもつかわれているようで、どうやら食前に食べると良いというのです。
そんな事あるわけないでしょ!と思いましたし、やはり専門家の方も危険だと警告していたようです。
綿100%の素材は繊維の中で最も優秀
衣類のタグを見てみると本当に様々な素材で生地が構成されていることがわかります。
大まかに天然繊維と化学繊維に分かれ、天然(植物繊維・動物繊維)と化学(合成繊維・再生繊維)に分類されています。
実は天然繊維と化学繊維を組み合わせたモノが、実は1番多く、これを混紡繊維と呼んでいます。
例えば「綿とポリエステル」「羊毛とレーヨン」といった感じです。
服のタグには「綿70%、ポリエステル30%」というような品質表示になっています。
混紡繊維のメリットはお互いの特徴を生かし、短所が少なくなるのですが、やはり綿100%の素材が1番優秀でしょう。
生地感に関しては好みが大きい部分ですが、比較的に劣化が少なくて、コストパフォーマンスに優れています。
衣服は毛玉や色落ちが劣化に繋がっているのですが、綿100%では毛玉の心配はなく色落ちも洗濯等に気をつければ持ちが良くなります。
スーツにおいてもコットンはカラーバリエーションは豊富ですし、目付も織りもブランドも色々ありますので、生地は選び放題だと思います
着る時期によって決めるコットンの目付け
繊維にも天然繊維と合成繊維があって、その天然繊維の中でも綿などの植物繊維は長く人々に愛用されています。
合成繊維にはない特性を持っています。
主に綿や麻、対して動物繊維には絹や羊毛やカシミヤなどが属しています。
1本の繊維に200回ほどの天然撚りがあるので、糸として紡ぐとこれがしっかりと絡み合っています。
滑らかさが生み出されているわけです。
やはり最大の強みは、吸湿性がとても高く、繊維の内側と外側の湿度に差が出来ると、内側に溜まった熱を外に出す働きがあります。
つまり気化熱を奪って、衣服内の気温が下がることで、涼しく爽やかに着用出来るのです。
春夏用ジャケットにもスラックスにも、いいですよね。
厚手のもの、薄手のもの、目付けも色々ありますが、着用時期によって決めていきましょう!
少し厚手のものは春から初夏、薄手のものは夏用といったように。
Tシャツの代表的素材、コットンとポリエステル
タイトルにもあるようにTシャツの素材の多くはコットンとポリエステルから出来ているのですが、どういった違いがあるのでしょうか。
ポリエステル素材はスポーツトレーニング用が多く、高い通気性と速乾性が魅力です。
天然素材であるコットンの方が肌触りが良く感じますが、ポリエステルは着心地が軽く、好みや着用状況によって変わってくる部分だと思います。
もちろんコットンはTシャツ意外にも、ジャケットやスラックスや寝具など生活に欠かせない。
コットンとなにか別の素材を混紡した生地もまた違った風合いや触り心地なので面白い。
例えば「綿×リネン」とか「綿×シルク」など。
サンプルを取り寄せて生地感や肌触りを確かめていただくのが1番だと思います!
質感の違う生地でスーツで春夏コーディネートに挑戦してみてはいかがでしょうか。
コットンなど主な素材と熱伝導率について
コットンの熱伝導率は0.54。
これがどの程度の高さかといいますと、アロハシャツの代表的な素材であるレーヨンは0.58。
麻は0.63、そしてウールは0.37となっています。
ひんやりとしている土壁を想像してみて下さい………熱伝導率は0.69です。
コットンやレーヨンや麻の高さがわかると思います。
こういった指標を参考にオーダースーツの生地選びをするのも面白いかもしれませんね。
それ+オーダーならではの細かなディテールで快適なスーツを仕立てるのはやっぱり楽しいですよ。