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コーデュロイの歴史を紐解く

もう夏本番も終わりだんだんと気温も落ち着いてきて秋っぽくなってきましたね
季節を先取りしてコーデュロイについて書こうと思います。
さてコーデュロイの始まりはフランス王朝時代まで遡ります。
あのルイ14世は召使に織物業者から献上されたコーデュロイを制服としていたそうです。
そして18世紀半ば産業革命によってイギリスに伝わり上流階級のカジュアルウェアとして愛用されました。
アメリカでは1950年代にアイビースタイルの定番素材となり、日本では明治頃から草履や下駄の鼻緒にコーデュロイを使ったものが人気だった。
1960年代になるとアメリカのアイビースタイルやアメカジスタイルが流行し、同時にコーデュロイも浸透していきました。

綿を一番生産している国は?

私たちの日常生活で非常に身近な存在であるコットン製品ですが、どこの国が一番生産量が多いと思いますか?
インド・中国・アメリカが世界三大生産国であります。
世界77か国で栽培されていることはあまり知られていないのではないでしょうか。
インドは小さな農家がたくあんあるのが特徴で、アメリカは大規模や場所を用いて、高品質の綿花を大量に生産しています。
中国は生産量3位ですが、ほとんどを自国で消費していて、外国にはあまり輸出していません。
バングラデシュでも生産や加工がされていて、今後発展していくと思われます。
色鮮やかな発色のコットンで仕立てたスーツは大変人気があり、今の時期ですと肉厚のモールスキンがお薦めです!

地厚なコットンはやはり一味違う

秋冬生地の代表格といえば「フランネル」や「ツイード」といったモノを想像しますでしょうか?
ここではモールスキンのコットンを紹介します!
“モグラの毛皮”が意味する通りに厚手なコットンで、太番手の綿糸を綾織りにして、生地表面が起毛されている。
ずっしり感と起毛感が、防寒もしっかり出来て、保温性も高い。
この冬はこんな素材でアウターを仕立てオシャレを楽しんでみてほしい。
ホーランド&シェリーが取り扱っているサンプルブックには「モールスキン」と「コーデュロイ」が並列して載っているのだが
なんともカラーバリエーションが豊富で迷ってしますんですよね。
まぁそれもオーダーの楽しみ♪

我々の生活には欠かせないコットン製品

世の中にはコットン製品が溢れかえっていますが、色柄の他にも様々な種類があります。
綿を判断する上で「繊維長」があります。
コットンの繊維は長くて細くて撚りの回数が多いほど、上質な生地とされています。
最も高価な長繊維に分類されるスーピマ綿は安定した生産量を保っています。
それらとは一線を画しているのがオーガニックコットン。
化学肥料や薬品を最小限に抑えて生産させるコットンのことなのですが、地球環境への負荷を減らしている。
コットンや綿と一口にいっても、こんなにバリエーションがあるのは面白いですよね。
いまクローゼットの中に入っているモノ、いま手に持っているモノはどんな種類でできているのか確認してみましょう

気になるジーンズとデニムの定義のこと

日常生活で使っている言葉で違いの分からない言葉って結構ありますよね?
ちゃんと区別しなくても、何となくで通っている言葉。
ジーンズとデニムもそれに含まれると思います。
どんな風に使い分けていますか?
なんかイメージ的には男性的なモノがジーンズで女性的なモノがデニムとか、そういった印象があります。
一般的な定義としては
デニムとは織物の種類、ジーンズとは主に綿製の厚手の織物を使用したパンツの事となっています。
つまりデニムは生地そのもの、ジーンズはそれらを用いて作られたパンツなのです。
ジーンズはイタリア北部の港町で作られた厚手な生地で作ったパンツを着用していた水夫のことをジェノイーズと読んだのが語源。
ちなみにジーパンはジーンズとパンツを組み合わせて作った和製英語なので、海外でお使いの際には注意が必要。

世界各国の綿花生産事情

世界最大手の綿花輸出国であるアメリカは南部の17州が種まきから収穫までの工程すべて機械化されています。
年間2600万トンのうち400万トンを生産。
中国も同じように400万トン程度生産されています。
アメリカとは反対に中国綿は手摘みで収穫が行われています。
自由相場がないので農家は国に売却し、管理や加工においては国家機関の各部署が担当しています。
インドは世界で最も栽培品種が豊富な国となっています。
気候(モンスーン)に影響され生産量が不安定でしたが
遺伝子組み換え綿花によって、生産量を増幅させ、アメリカを追い抜いて中国に次ぐ第2位となりました。
栽培される地域によって綿花の個性が違ってきますし、紡がれる糸にも生地にも受け継がれていきます。

世界三大コットンの名を覚えよう!

日常に溢れかえっているコットンですが、その中でも上質なモノを世界三大コットンと呼んでいます。
アメリカのアリゾナ州のスーピマコットン・エジプトのギザコットン・中国の新彊綿です。
それぞれ特徴があり、
スーピマ綿は他の長繊維綿よりも強く、普通のコットンよりも40%くらい強度が高く、色を吸収しやすい。
ギザ綿は位置づけ的にはスーピマよりも上になっています。
繊維が均質で、強度がとても強いながらも油分が多く含まれているので柔らかさも持っています。
新彊綿、こちらも繊維が長く、そしてなめらかで光沢があります。
上記以外にもコットンの種類はさまざまあって、海島綿(シーアイランドコットン)やスビンコットンなどがあります。
一口にコットンや綿と言っても、それぞれ個性があって面白い。

スーピマはなんと1%未満なのです

ピマとはアメリカ大陸の先住民である「ピマ族」の綿を意味しています。
そしてそのピマ綿の中でも、アメリカの協会が品質を保証したスーペリア ピマと呼び、略してスーピマとなっています。
アメリカ東西部で採れたピマコットン100%であれば。スーピマの名称を使ってよいことになっている。
綿の流通でスーピマは約1%と言われていて、それだけ価値のあるコットンであることがわかります。
日本ではスーピマ協会から13の紡績会社がライセンスを取得しているそうです。
ちなみにコットンは繊維が長いほうが高級とされていて、その代表がスーピマコットン。
細く長いその繊維長は3cm~4cmで、絹のような光沢としなやかさが特徴となっています。

コットンギャバジンの織り

だんだんとコットンジャケットを着たり、コットンスラックスを履いたりしたい陽気になってきましたね。
コットンの中でも特徴的なコットンギャバジン
きつく織られていて、綾目が急角度に出ていて、表面に光沢ハリがあります。
これはあのバーバーリーを創業したトーマス・バーバリーによって完成させられた。
綾織りによって丈夫になっていることは確かであるが、それよりも修理がすやすいという点に注目し採用されたようです。
生地を引っ掛けてしまった場合、たて糸が多い綾織りは裂け方が単純になるのです。
ジーンズも始めは平織りだったが、綾織りのデニムに、これは修理のしやすさからだと思われるのです。
バーバリーのトレンチコートにはトロピカルギャバジンなんていう素材で作られたモノがあるんですね。
軽く柔らかいのが特徴。
トロピカルってなんか響きがいいですよね。
カノニコのラスティック・トロピカルだったり、ドーメルのトロピカル・アマデウスだったり。
紳士服地でけっこう使われる言葉ですよね。

相撲の廻しは木綿で出来ている

日本の国技である相撲、総合格闘技やボクシングなんかも好きですが、
行司の「はっけよーい、のこった、のこった」という掛け声にはどこか日本人として親しみを感じるし惹かれるものがあります。
ボクシングでいえばグローブ、柔道でいえば白道着に黒帯といったようにそのスポーツにはそれぞれ象徴となるアイテムがありますよね。
相撲は廻しでしょう。
神への奉納の意味合いがあるために礼儀作法が非常に最重要視されるスポーツで、品格とくに横綱の品格問題がたびたび取り上げられたりします。
廻しの素材は関取は絹で幕下は木綿、と厳密に決められているのです。
関取も稽古の時は木綿のものを使いますが、基本的には洗濯しない。
これは型崩れしてケガから身を守る意味を保つ為、験担ぎなどの意味もあるそうです。