スコットランドで生まれたツイードジャケットは、上流階級の紳士が愛用していました。
起源は1830年代に遡り、厳しい自然環境から身を守る為に使用されていた作業着の生地がツイードです。
丈夫で防寒に優れ機能的な生地で作られたジャケットは、
ハンティングやフィッシングを嗜むイギリスの特権階級の人々にすぐ受け入れられました。
襟部分の「タブカラー」は防寒着の伝統的なデザインと言えるでしょう!
これは、イギリスやスコットランドで狩猟用の衣服に用いられた工夫で
雨や風が強い荒天時に襟を立てて、上襟の先のボタン穴と反対側の襟のボタンを合わせ防風・防寒していた。
現在では、ディテールだけで釦を止める仕様にはなっていないのですが、
防風・防寒の為に作られたツイードジャケットにピッタリのデザインと言えます。
また、タブカラーをジャケットの生地とは違う別生地で作るとお洒落感が増し、素朴なツイードジャケットに違う味わいが出るでしょう。
機能的なディテールの名残が数多くあります。
衿タブ同様に防寒用のストロータブ、ダメージを受けやすい肘を補強するエルボーパッチ、動きやすさを増す為のアクションプリーツなど。