ハリスツイードの生地ネームはその他と比べて大きく存在感があります。
そこに注目してみました。
1940年代はグレーやブラウン系統が主の単色ミックス。
1950年代には各国に輸出されデンマーク製のハリスツイードタグなど珍しく現存数が大変少ないので希少となっています。
1960年代は全盛期で世界中に輸出され豊富なデザインやカラーで彩られています。
1970年代にはアメリカショップの限定タグも作られコレクターには興味深い頃です。
1980年代にはライトウェイとが誕生し現在へと繋がっています。
こういったタグについてはハリスツイード協会が定めたハリスツイード法(1993年法)によって保護されています。
「HARRIS TWEEDの名前」「オーブのマーク」「筆記体の書式で書かれたHARRIS TWEEDの文字とマークの組み合わせ」
この3つがブランドの要素で、HARRIS TWEEDと呼ぶことが出来るのはスコットランドのアウター・ヘブリディーズ諸島で島民が現地で手織りし同諸島で仕上げられたモノしか認められていません。
月別アーカイブ: 2017年11月
ツイードと呼ばれているのは英国商人の勘違いから!?
この時期になるとツイード素材「ハリスツイード」や「ドネガルツイード」「シェリーツイード」を身にまとって寒さを感じずに過ごしたくなる。
ツイードとはイングランドとスコットランドの境界を流れる川の名称で、当時の英国商人が勘違いしたことから付きました。
ツイード革はサーモン漁を目当てに国内外から釣り人がやってくるのですが、非常に難所として知られ腕の立つ人でも1日に2匹ほどしか釣れないそうです。
イギリスでは釣りの解禁日に釣りを楽しむといった伝統があり、そこでツイードジャケットと蝶ネクタイをしめて行う。
釣りを正装で楽しむなんてまさに英国紳士っぽくて格好が良いですよね!
狩猟やサイクリングなどアウトドアスポーツに相応しい自然な色柄が、スコットランドの風景に重なるところを想像すると美しい。
ツイード素材の油分が生み出す撥水性
ハリスツイードは原始的な手織りで作られているので油分が含まれていて、撥水性があります。
ウールでも糸を紡いだ段階では油分が残っているのですが、通常は紡績の段階で脱脂を行っています。
カジュアルジャケットやロングジャケットやコートなどに適している所以です。
10年20年と着用することが出来るほど耐久性に優れていて親から子へと受け継がれることも多くあります。
使っているうちに表地よりも先に内側の裏地が傷んでしまいますので、張替えをしなければいけないのですが、そこで雰囲気を変える柄にするとより愉しめると思います。