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ハリスツイード全体の80%を生産する最大手

英国のハリスツイード条例には「島民の自宅で手織りする」という決まりがあり、染色から紡績まで行っている。
現在3社ある工場で全工程を管理しているが、その中でも約80%のシェアを占めている最大手がハリスツイード・ヘブリディーズだ。
工場には約80人の社員と約140人の契約職人が、そこで生産された生地は日本そして海外に輸出される。
独特なカラーリング、色柄の豊富さ、ハリスツイードの色は島々にある色から作られ、例えば海や大地・山・森や空・雲。
スコットランドの厳しい気候風土で研ぎ澄まされた、まさに”自然の”色なのでしょうか。
その色を染める為に、通常は糸が出来上がった後に染めますが、糸を作る原毛の状態で染めます。
奥深い色柄を生み出せるワケでしょう。

雨風を凌ぐ名残りディテール タブカラージャケットをツイード地で

スコットランドのノーフォーク地方で狩猟をする時に流行したタブカラーは現在お洒落な名残ディテールとなっています。
狩猟の盛んであったノーフォーク地方ですが、
狩猟者は傘を持ち歩かずに行動する為に、衿を立て衿先の釦を留め首周りから防寒できる機能的なモノでありました。
このタブですが共生地するも良し、別の生地(ベルベットなど)で仕立てるも良し。
更に穴かがり糸の色糸を変更するオプションも併用しれば、衿元のお洒落は完璧!
ノーフォーク地方といえば「思い出のマーニー」というアニメの舞台となった場所で、日本でいうと北海道のような。
北海道のラベンダー畑は有名ですが、ノーフォーク地方でも咲き誇ります。

ネップの入ったドネガルツイード

ツイード生地として代表的なハリスツイードと並びドネガルツイードも同様に人気が高い。
ハリスツイード・シェットランドツイード・チェビオットツイードそしてドネガルツイードは4大ツイードとsて世界に名が通っている。
アイルランド北西部のドニゴール州で生産され、ネップと呼ばれる小さな糸の塊のが特徴的。
この記事に使用されるブラックフェイスという羊は生産量やマーケットにおいても重要で、
かつてはスコットランドの羊毛の半分以上、英国全体の8分の1を占めていた程であります。