ツイードジャケットの裏仕立て

できるだけ暖かく着たいツイードジャケットの裏仕立ては、保温効果をもっとも期待できる総裏仕立てで作ることが多いです。ジャケットの内側の作り方には、いくつかの種類があり前述の総裏仕立てといわれるものは、ジャケットの前身頃・後ろ身頃ともすべてに裏地が付くというもので、衣服内の暖かさを保つとともに、胴裏地はできるだけすべりが良いポリエステル裏地やキュプラ裏地などで作られることから、全面に貼られるため、着心地を増すのにも役立ちます。
ハリスツイードジャケットやドネガルツイードなど、いわゆるヘビーツイードといわれる生地で仕立てる場合には、糸の太さもあり衣服内での摩擦も大きいことから、防寒目的+着用感をアップさせるためにも、総裏仕立てであることが多いですが、反面ハリスツイードといえども、できるだけ長い期間着用したい、中に着るアイテムなどで、寒暖の調整をするなどの場合には、胴裏地のうち、背部分の下3分の2程度を省いた背抜き仕立てというのも選択肢としてもちろんあります。
また、よりカジュアルに着こなし感から、ここ数年注目を集めているアンコン仕立てのジャケットとするときなどには、見返しを広くとる広見返し(大見返し)などの裏仕立てとして、軽さ重視のジャケットとする場合もあります。

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