昔はいまのように丈夫なハイテク素材といわれるような便利なものがなかったので、すべて基本は天然素材。ウールやコットン、シルク、リネンなどの混紡の割合を変えたり、厚み、織り方を変えたりなどのほか、縮絨といわれる生地の組織を密にしたり、地厚にする、目付けを増やす目的に行われる加工を施し、自分が理想とする服地を作り上げるしか方法がありません。
ハリスツイードやドネガルツイードをはじめ、ツイードの多くが本来作業用、防寒目的で作られた、アウトドア向きな服地なため、その生地表面は硬く、その硬さを得るために必須のツイード川の軟水が豊富に得られる、ツイード川流域で、多くのツイード服地の産地が起こったともいえます。
カントリーツイードのなかでも、ひときわその丈夫さに定評があり、ハードな山歩きの際にも植物のとげさえ寄せつけない打ち込みの強さで守ってくれる、「ソーンプルーフ」は、カントリーマンには必須のアイテム。「ソーンプルーフ」はポーター&ハーディングという1947年にカントリースポーツ好きなジョン・ポーターとビル・ハーディングの2人によって創業されたカントリーツイードを得意とする英国のマーチャント。
本来の重めな目付けのソーンプルーフのほか、街着に適した軽めのラインもあります。