ツイードジャケットの裏仕立て

秋冬シーズンが待ち遠しく、ようやくツイードジャケットを仕立てる気分になれるほどな朝晩の涼しさがやってきました。ツイードの服地は、ハリスツイードをはじめざっくりとした織り感があり、重めで、カシミアやSuper表示される繊細でなめらかな肌触りの生地とは反対に、ジャケット内でも摩擦が大きいためと、カタメな生地の着用感から裏地は総裏仕立てにすることが多いジャケット服地。
もともとが防寒目的の作業用、アウトドアの過酷な環境にも負けないほどな丈夫な素材がウリのツイード生地なので、暖かさ重視で総裏仕立ては当たり前とお考えの方もいらっしゃるかもしれないのですが、オールシーズン向きと言われる背抜き仕立てとして、ベストやその他インナーで調整するというのも、いまどきなコーディネート方法です。
また、ツイードジャケットの裏仕立てにも、オーダージャケットならではの装飾的デザインや機能的デザイン、たとえばジャケットの見返しと裏地の境に指定色の裏地でパイピング処理を施したり、ペンポケットやタバコポケット、サイズを調整した携帯電話やスマートフォン用ポケット、裏地そのものをキュプラ裏地とする色指定などというのも、オーダーならではのカスタマイズデザインです。
ヘリンボーングレーのハリスツイードジャケットの裏地を赤、見返しとの境に挟み込むパイピングを黒なんて、ちょっとかっこ良すぎる気もします^^

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