「ツイードジャケット」カテゴリーアーカイブ

ツイード素材の代表的な柄、ヘリンボーン

昨日は関東地方で大きな地震がありました
まだまだ暑い日中が続いていますが朝方と夕方以降は少し寒い感じでしょうか
秋冬の定番素材の1つツイード素材は、今年も不動の人気があります
中でもヘリンボーンは紛れもなく人気の柄ですし、象徴とも言えます。
ニシンの骨のような山形が連なっている柄です。
グレーのヘリンボーンが定番ですが、元々ハンティング用だった事もあってグリーンや茶系統も人気があります。
長い年月で着用出来ますし、また経年劣化してもヴィンテージ物の価値が生まれます。
繊維の油分水分が抜けて、カラッとした風合いも魅力的です

コロナ禍の運動不足をツイードランで解消

皆さんツイードランという言葉を知っていますか?
欧米の在住経験や英国好きや自転車好きの方は知っているかもしれません
イギリスのロンドンで2009年に始まったツイードランはニューヨークやシドニーなど世界各地で開催されている。
ランとは言っているがツイードの装いをしてサイクリングするイベントだ。
今は非常に多くのお洒落自転車があるしツイードスーツは言わずもがな秋冬ファッションの定番だ!
そんなイベントが楽しくない訳がない、お洒落をしてサイクリング楽しめるなんて最高の日だと思う。
ワクチン接種もだいぶ進みましたし、いかがだろうか?

ツイードジャケットはカントリージャケットがルーツ

スコットランドの労働者の作業服や普段着用の素材として使われていたツイード。
そんな素材を使ったテーラードジャケットが生まれたのは、優れた機能性を上流階級の紳士たちが気に入ったから。
ハンティングや釣りや乗馬といったスポーツをする時のジャケットには主にツイードが使われ
スーツの前身であるノーフォークジャケットにも採用された。
一般の民衆にはアウトドア時に着用するアイテムとして急速に受け入れられ、スポーツジャケットと呼ばれるようになる。
特に英国の田園地帯ではワークウェアとして、また普段着として浸透しました。
カントリーテイストのファッションには欠かせないアイテムなのだ!

イギリスで生まれたカントリージャケット

ここ最近になって一段と寒さが増してきたような気がします。
どこかのブランドショップで購入したベージュや黒のコートも良いですが
ツイードのスーツやコートやロングジャケットもなかなかお洒落ですよね。
ツイードジャケットのルーツを辿っていくと英国のカントリージャケットに由来していて
農家や漁師など防寒できる作業着として機能して、やがて英国貴族の乗馬や狩猟といったスポーツに発展していきました。
そういった名残に肩や肘には共生地やエクセーヌなどで付けられたパッチがあり、とても人気の高いデザインとなっています。
また色柄も様々で、英国的なタータンチェックやグレンチェックなども魅力の1つです。

いまこそツイードが活躍する時期

ここのところ暖冬だ暖冬だと言われていますが、でもやはり寒い季節に変わりはありませんね
ここでハリスツイードの上着などが活躍してくれます。
ツイードのような織りはとても魅力的で愛用者も多い。
ただツイードそのものの由来なんかは、意外と分からなかったりするし、そういった知識はなかなか得られない。
もともとはtweelと呼ばれていました。日本語にすると綾織になりますが、ツイードと呼ばれるようになったのは
請求書に間違えて書かれてしまったからだそです。
歴史を辿ってみるとこのようなパターンは多いですよね。
ツイード側付近の地域で作られていたので、そのように間違えてしまったみたい。
そして英国貴族に広まっていき、現在に至っているわけです。

エディンバラで見かけるハリスツイードの製品達

スコットランドに行きたい!!!
美しい街並みの中を歩いてハリー・ポッターの世界観に近づきたいと思っていて、そんな中で小説を読みたい。
どこを切り取っても絵画の一部になりそうで、カメラを持参して撮影もしてみたい。
スコッチウイスキーを嗜んでみたい。
そしてスコットランドといえばあの織り物が有名ですよね?
そうです、ハリスツイードです。
エディンバラではそういったハリスツイードのジャケットや小物が多く見られるそうなので、是非みてみたい!
海外ならではの雑貨屋さんもいいですよね。
街灯で照らされた建造物を見ながらバーにいって、いい感じにお酒が入った状態で、また街灯で照らされた建物をみる。
そんな1日を過ごしたいですね…。

ツイード素材に付いてる毛玉のようなもの

ハリスツイードで仕立てたスーツやジャケットやスラックスを見てみると毛玉?と思うような繊維が集まっている箇所があると思います。
それはネップと呼ばれ、糸同士が絡んで不規則に出来たものです。
大きなものから小さいもの、目立っているものやそうでないものもありますが、それがツイード素材も素朴で自然な味わいを醸し出しています。
ツイード素材で仕立てる際にはスリーピースがオススメです。
暖かさを存分に感じることが出来ますしまたジーンズに合わせるカジュアルジャケットとして、ジレパンとして、それぞれ単体で使ってもかなり存在感のあるアイテムですのでお洒落度がUP!
定番のヘリンボンからタータンチェック、ガンクラブチェック、無地は20色ほど。
この秋冬の防寒着はツイードで仕立てたスリーピースを有効に活用しましょう。

経年劣化さえ愉しめるツイード素材のジャケット

ハリスツイードやシェリーツイードで作られるツイードジャケットの原型は
英国紳士達が狩りや乗馬や釣りなどのスポーツをより良く楽しむ為に身にまとっていたアウターであり、英国貴族のスポーツウェアなのです。
アクティブに激しいスポーツでも擦れたり少々荒い扱いをしても、ビクともしないような丈夫さ。
10年、20年着たハリスツイードは経年劣化に伴い新品とは異なる深い味わいや風合いが出てきます。
またビンテージハリスなるモノがあり、これは適度に油分が抜けた状態のハリスツイードで、少しパサついた感触があります。
通常、生地原毛には油分が多く残っているのですが、年月を掛けて徐々に抜けていくのです。
独特の素材感となって、マニアには堪らない。

アウトドアスポーツを楽しむ為のツイードジャケット

英国でのスポーツとは乗馬や釣りのようなアウトドアまで含まれていて、それを楽しむ為のジャケットがスポーツジャケット
長年英国紳士に愛されてきた。
ゲーム用のポケットや風を凌ぐための襟やライフルを乗せるための補強用パッチなど。
機能的でアウトドアに適したデザインとなっていて、その仕様は時代と共に変化している箇所もありますが、丈夫なツイード素材が多く使われています。
一口にスポーツジャケットといっても用途によって分けられ、
カントリースポーツに役立つディテールが施された「ノーフォークジャケット」
乗馬に特化した「ハッキングジャケット」
狩猟時に特化した「シューティングジャケット」
襟や袖裾のカフスが特徴の「サファリジャケット」など。
このようにシーンに合わせた機能的なデザインや起源を追っていくとさらにお洒落や着こなしが楽しくなる!

英国カントリージェントルマンに愛用されたツイードジャケット

日本にツイードが広まったのは大正時代のことで、柳宗悦が始めた民芸運動が発端となった。
友人の香港生まれのイギリス人バーナード・リーチから英国に生活のほとんどを田舎で暮らすカントリージェントルマンの存在を知る。
そしてそこで彼らが愛用しているツイードジャケットに興味を持ち、民芸運動の仲間たちに勧めたのである。
日本橋の丸善書店と交渉、ツイード地の輸入が始まり、ついにスリーピースのツイードスーツが出来上がった。
ハリスツイードなのかドネガルツイードなのかシェットランドツイード、どの生地だったのでしょうか。
ちなみに「民藝」とは柳らが職人の手から日常の生活用具と名付け「美は生活の中にある」とのこと。
手間暇かけた手仕事から工業化が進み近代化になっていく容易な流れを継承を鳴らし、民芸活動を通して伝え追求していったのです。