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ハリスツイード条例がもたらした効果

ヘリンボーンやタータンチェックが魅力的なツイード素材なかでもハリスツイードは秋冬生地として人気です。
その始まりは1846年まで遡ります。
スコットランド北西部にあるハリス島で誕生しました。
そうです、名前の由来は島から来ているんですね。
領主の夫人・ダンモアが職人達にマレイ・タータン柄をツイードで織らせ、ものすごく満足するモノが生まれ、ハリス島の産業にしようしました。
評判は広まっていき、売上も上がっていった。
そして1960年代にピークを迎えましたが、1980年~1990年代は厳しい時代がありました。
イギリスの国会は1993年になんとか現状を打破するためにハリスツイード条例を制定し、国をあげてハリスツイードの製品や技術を保護。
現在に至る。
20011年には100周年を迎えるということで、限定の黒い生地ネームが付けられました。

ハリスツイードってどうやって作られたの?

ツイードの中でも王道のハリスツイードはイギリス・スコットランドの北西に位置するハリス島で手織りで作られています。
起源はというと18世紀まで遡ります。
その島で暮らす女性が漁に出る男性の為に作業着を作ったことが、このようなファッション性の高いアイテムとして現代にまで影響を与えています。
そして1日に20m程度しか織れないという稀少さ。
今さまざまな用途に使われるようになりました
ブランドから大手量販店やスーツ地から小物まで、ですがやはり王道やカントリー調のジャケットでしょうか
昨今ものすごく取り上げられていて虜になってしまった方は少なくないと思います
冬本番に向けてまずはツイード地の生地感や肌触りをお試し下さい!

カントリー素材の定番、ハリスツイード

クールビズも終わって肌寒さも終わりかけてきて寒さ本番の入口になってきたような感じですね
秋冬っぽい生地といえば起毛素材(フランネルやサキソニー)やツイード素材(ハリスツイードやドネガルツイード)が代表的。
ツイードは繊維というよりもゴワっとしていて厚くざっくりしている。
そのため素朴さのあるカントリージャケットには相性がとても良い。
素朴さが出ているのにはそれなりに理由があって、昔から変わらず「手織り」で生地を織っているのです。
ハリス島の600軒程の職人たちが自分の家でそれぞれ生産していて、それらをしっかり国が管理。
ヴィンテージ物もハリスツイードにはコレクターがいるほど愛されていて、それほどツイード素材のジャケットは魅力的な1着なのです。

ハリスツイードを人生で一着は仕立ててみたい!

一時期はハリスツイードといえば
どこかの大手量販店がコラボしたりブランドが良く取り扱っていたりブームのようになっていましたね。
今でも変わらず人気は続いていて秋冬の防寒着としてカジュアルジャケットとしても愛用している方は多いでしょう。
生地を触って頂ければあの粗さと素朴さとザックリ感に魅了されている方が大勢いることは分かってもらえるでしょうか。
耐久性も特徴の一つであります。
それを象徴する「祖父から孫へ」のような言葉もありますし、使い込むごとに体に馴染んできて、まさに愛用することになっていきます。
ツイード地で仕立てられたロングジャケットも大変好評を頂いていています。

スコットランドの島で生まれた毛織物

数年前からカジュアルジャケットの生地として日本でもブームにもなったハリスツイードはスコットランド生まれ。
大手ファッションの量販店なんかとコラボレーションして話題にもなりましたよね。
大きな四角の生地ネームをどこかで見た方がいる人もいるでしょうか?
スコットランドといってもハリス&ルイス島で生産されていて、品質の高さを国が保護しています。
ハリスツイードの生産過程を収めた映像『The Big Cloth』がなかなか興味深いモノとなっています。
機会があれば是非みてほしい映像作品となっています。
タータンチェックやガンクラブチェックなど英国っぽい柄は見ているだけでファッション好奇心が高まってきますよね

ツイードの王道といえばハリスツイード

ツイード素材を生産しているブランドはたくさんありますが、なかでもハリスツイードは品質がよく知名度も高い。
それもそのはず、ハリスツイードは世界で唯一国の法律で保護されている生地なのです。
スコットランドの特定の場所で飼育された羊の毛のみを使用し、さらに毛の選別も手作業で行っています。
なかでもヘリンボーンは定番の意地で、大人の落ち着きを演出してくれます。
タータンやグレンといったチェック柄も人気となっている。
「ツイードラン」の画像はコーディネートの参考にするのにはもってこい。
帽子を被っている人も見かけますが、スリーピースに共生地のハンチングなんて相当お洒落さんですよね。
クラッシクな自転車にハリスツイードのスーツ+共生地の帽子、想像しただけでウキウキしてきます。

デニムやジーンズと相性がいいツイードジャケット

ついこの間まで最高気温を記録したといった話題がニュースになっていたと思ったら、もう秋の陽気に変わってきましたね。
もう肌寒い時間が長くなりました。
衣替えをしていく際に、秋冬のコーディネートを考えますよね?
私のオススメはツイードジャケットです。
ツイードとは、短い羊毛で太く粗い糸で織られた防寒性の高い生地のことです。
ハリスツイードが1番王道でしょうか。
中でもグレーのヘリンボン(杉綾織)が定番で毎シーズンあってデニムやジーンズのようなカジュアルに着こなすのがお洒落ですよね。
ガングラブチェックやタータンチェックなど海外文化や歴史を感じられる色柄が豊富。
眺めているだけでも楽しくなってくる、そんなハリスツイードのサンプルブックがありますよ。

ハリスツイードに味わい深さを足すケンプ

一般的には死毛と呼ばれていて、生地表面のなかに白髪のように見えるケンプ(死毛)。
これが素朴な風合いを与え自然な色合いな仕上がりへ一役買っている。
ホームスパンならでは。
一本一本が割と硬い毛なので触れるとごわつきますが、それが丈夫さを生み出す要因にもなっています。
軍服のコートなどにも積極的に使われていた時代もあり、クラシカルで実用的な生地には欠かせないモノな気がします。
染色しても染まらないため色は白で、黒やチャコールグレーや紺色の無地系統ではこれが目立っているので分かりやすいでしょう。
逆にサキソニーやチェビオットツイードはこのケンプが厳しく禁止されている。
どちらも良さがあるのは間違いない。

5歳から糸紡ぎを、伝統的なハリスツイード生産

ハリスツイードは「ハリスツイード・オーソリティー」が品質管理を行い、紡績と仕上げをする工場が3社り、そして自宅で職人さんが織っています。
このような仕組みでハリスツイードは生産されています。
スコットランドでは糸を紡ぐ人と、その糸を買って織る人は別で分業体制。
しかし産業革命が起こり紡績工程が誰でも出来るようになったので、紡ぎ職人は失業してしまった。
機械化の流れが押し寄せましたが、伝統的な製法は保持し続け、高品質を守り続けている。
品質が保たれているのは国がしっかり管理しているからで、ハリスツイード庁・ハリスツイードミル・ハリスツイードウィーバーズ協会・ハリスツイード産業連絡会といった機関が設置され厳しくチェックしている。
どんな伝統製品にも共通していることではありますが、ハリスツイードもまた若者織工の育成も積極的に行っている。

荒天で発揮するハリスツイードジャケットの強さ

染色から紡績まで行っているアウター・ヘブリディーズ諸島のガイドブックには「1日に四季がある」と書かれている。
晴れだと思えば暴風雨となって風が強かったり。
ハリスツイードのジャケットはそんな荒天で真の強さを発揮するのだろう。
重厚感があり雨風を凌ぐには十分な耐久性と暖かさ、そしてカントリーに良く馴染む独特な色合いがある。
英国のジェントルマンが乗馬やゴルフやハンティングを楽しむときにツイードジャケットを着ている光景を想像すると、なんとも素晴らしい風景が広がります。
ルイス島にはハリスツイード製品の直売店があるそうで、是非行ってみたいですね!